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<リアル 演劇 ルポ>劇団・離風霊船の公演が30日まで、下北沢で新作公演。見どころ、アレコレ紹介

2015-08-29 02:26:58 | 演劇で、時代を撃つ!

 すでに、紹介記事化はした、劇団「離風霊船」(りぶれせん)公演、「ラスト ホラー ピクチャー ショウ」を、見てきた。

  ポスター、及びチラシが、左の写真。

 映画ファンならば、この絵柄をみて、!? 大ヒット映画「キャリー」のイメージ?

 そう感じたヒトが多いだろう。実は観るまで、くわしいストーリーは分からなかったが、私も、引っ掛かっていた。

 見てみたら、「キャリー」の、衝撃のラストシーン。あの、墓の土の下から、いきなり手が、ガバッと飛び出てきて、墓参りに来た女性の手を掴んで、墓のなかへ引きずり込んでゆく! という、あまりにも有名なエンディング。

 その後、どうなったのだろう!? という発想から、産みだされた舞台脚本のようだ。

 物語の展開を書くと、ネタばらしになるので、ここでは書かない。 

 だが、キャリー役の、客演女優・牛水里美(黒色奇譚カナリア派・所属)の上手さには、ぶっとんだ。

 目力、すんごい!

 客演で、早くも来年にかけて3作が待ち受ける。引く手あまたの、舞台女優というのも、よく分かる。

 この芝居。

 すでに、紹介記事で名前を書いた、客演陣。

 田端玲実(カムカムミニキーナ・所属)も、斎田(ときた)吾朗(ペテカン・所属)も、演出をした松戸俊二が招いただけはある。

 客演陣3人が、メインになってしまった、逆に、しまった!感は残るが、なにしろ上手いっ! 座布団、5枚上げましょう!というカンジ。

 見事に役を、自分のモノにしていた。

 書いた脚本家の山下まさる。映画ファンだということは、コレを見て、良く分かった。ホラー映画、オカルト映画の題名や、監督名、俳優の名が、セリフとなって、ポンポン、ポンポン、出てくる。

 そのパロディ、特徴、出方などが随所に劇中に盛り込まれており、「キャリー」を始めとする、このテの映画を好きで、かつてよく見てた観客じゃないと、殆んど楽しめない難点はある。

 とはいえ、劇作家らしい辛辣なセリフも、不意を突いて出てくる。

 「自己申告の商売よ。女優なんて、ものは」

 「ほめられることは、役者の大好物だから」

 ちなみに、山下まさる率いる、「劇団 気まぐれ倶楽部」は、10月29日(木)から祝日の11月3日まで、築100年近い「根津教会」で、「グル―ミング」というロマンチック・コメディを上演するとのこと。

 東京の下町である、「谷中」「根津」「千駄木」をまとめて、「谷根千」と評していると言うのだが、今後の広がり、知名度は広がりそうも無い。

 というのも、その地区で2人でミニコミ紙を出しているオバサンのインタビューを、先日耳にしたのだが、いかんせん、取材力、説得力、広報力が皆無。

 「谷根千」を広めつつ、「2020 東京五輪」について、早くから反対していた姿勢は良いのだが、数々の指摘や事実が、すべて他人の情報に基づいているシロモノ。

 オバサンは「作家」らしいのだが、コレでは「谷根千」は、やめせんになっていきそう。

 山下まさるの、孤軍奮闘に期待したい。

 一方、相変わらず、「離風霊船」の看板女優の、伊東由美子は、先の客演女優を喰いかねない出方で、笑いも獲る。

 ド派手なイデタチたるや、野村サッチーか、デヴィ夫人か、アパホテルの看板社長の元谷芙美子か!

 セリフ忘れても、見事な切り返しで、笑いを獲る上手さは、相変わらずだ。それゆえか、伊東もまた、客演で良く招かれる。

 この劇団ならでは!の、場面転換の早さと上手さは、今回も魅せてくれる

 新進女優の進藤理恵。たまたま話す機会があったのだが、「離風霊船」に入るまで、演技の勉強ゼロ、経験無し、だったと言う。

 にしては、目覚ましい躍進ぶりを見せてくれた。これで3作目だが、一作ごとに役柄をガラリと変えて、魅せてくれる。

 ただひとつ。同じく舞台女優をしていて殺された加賀谷理沙も、居酒屋でアルバイト。偶然にせよ、顔立ちも似ており、私生活は、気を付けねばならないだろう。

 余談だが、加賀谷を殺した被疑者は、同じ「ふりぃすたいる」当時の劇団員か、宮城県の名取北高校時代から交際していて、上京後、関係がこじれた男。

 数日中には、逮捕されるであろう。

 さて、進藤。今回は、大きなメガネに、ベレー帽。引っ込み思案の引きこもりキャラクターを作って、且つ、オーバーアクション。

 そのいでたち、どっかで見たなあ・・・と思っていたら、斎田吾朗のセリフで判明。

 「メガネ、取らないで。エイドリアン」

 客の誰も受けない、分からない。

 「離風霊船」に、映画「ロッキー」のファンはいないようだ。

 一方、成長が気になっていたのが、紹介記事でもあえて名前を出した、石沢拓弥。

 今回。開演直前の「前説」をやった時、堅くて、ガチガチになって、おまけにあがっていたので、危惧していたが・・・・・・。

 「ダミアン」役も・・・・・・ダメ暗・・・・・・・。

 またも、セリフ話すのが精一杯で、堅いこと、堅いこと。

 分かりやすく言うと、小学校の学芸会の御演技。「仮面ライダー」など、子供向けアクションにでも出てきそうな、ヒーロー的セリフまわしに、いつも終始。

 性格は、良さそうなだけに・・・・・・・・残念だ。それが抜けないまま舞台に立つ。

 誰か共演者が、そのセリフ回しを茶化し、からかうことによって、その場その場を、笑いに変えていくなら、役者として今後、使い道も残るが・・・・・・。

 厳しいコトを書くが、役者は辞めたほうが良いと想う。根本的に、向いていない。

 この新作芝居。

 下北沢の、「シアター711」で、残すところ、8月29日(土)の、午後3時と、午後7時。最終日の30日(日)は、午後3時の、あと計3回のみ。

 場所は、下北沢駅・南口からは、歩いて5分ほど。だが、この駅。出口にたどり着くまでに7分ほどかかる。

 今回の舞台でも見せていたような、工事現場並みの、いまだテント張りと、鉄パイプで、天井など、アチコチを支えているズサン極まりないまま。

 セリフでも出てくる「ゴジラ」が現れて、一踏みしたら、あっけなく全壊!

 大惨事がいつ起きてもおかしくない、極めて簡素で脆弱な組み立てバラックだけに、天井落下などの可能性大。

 本気で、命を覚悟して通り抜けて欲しい。

 もし、事故が起きても、小田急電鉄は、責任を逃れようとする姿勢が、取材してても職員のココロから、もう今から透けて見えているので・・・。

 そうそう、上演時間、1時間40分。丁度、100分が目安です。

 んにしても、あの映画「キャリー」。

 1976年公開のみと思っていたら、再映画化だったとは!

 映画評もどきを、数100本書いてきていた私も、知らなかった。

 観劇が先で、見終わったのちに、映画「キャリー」を見ても、演出した松戸俊二の言葉ではないが、楽しめるとは、思いますです、はい。


<リアル 演劇 ルポ>劇団・離風霊船の傑作が8月25日から30日まで、下北沢・シアター711で公演中

2015-08-28 14:59:39 | 演劇で、時代を撃つ!

 結成30年を優に超え、もはや、小劇場公演を軸とする劇団の老舗と言って良い、「離風霊船」(りぶれせん)。

 固定客を、がっちり掴んでおり、平日の夜の公演でも、客席の9割は埋まっている。

 毎度、結構面白いので、つい紹介したくなる。おまけに、ヘタなテレビタレントの演技は、コレ見ると2度と見たくなくなるほど、新人の石沢拓弥を除いて、みんな、かなり上手い!

 今回、演出を担当する、同劇団のベテラン俳優、松戸俊二も、そのひとり。

 8月25日(火)から、30日(日)まで、下北沢にある「シアター711」で、公演する、新作の題名は、「ラスト ホラー ピクチャー ショウ」。

  作、つまり脚本は、山下まさる。私はまったく知らなかったが、「きまぐれ倶楽部」という、創立して30年にもなる劇団の人だそうだ。

 近年は、通常の芝居小屋には飽き足らず、東京都内の、それも「谷中」「根津」「千駄木」などに今も残る、古いが、大正、昭和を感じさせる木造日本家屋の中で公演をいくつも試みたりしてきたという。

 山下まさるのブログを見ると、映画「ラストショー」と、「ロッキー ホラーショウ」を、ミックスした芝居だとのこと。

 自分の劇団に客演したことがある松戸俊二が、「山下さん、ホラー書いてくださいよ」と言ってきて始まった、この芝居。

 書き上がったモノは、「ホラーをモチーフにした、コメディになった」との山下の記述。さらに、「夏の夜。ちょっとこわくて、おかしい物を、楽しんでもらいたい」という。

 映画ファンを自称する、山下まさる。そして、演出もして、役者として出演もする松戸俊二もまた「実は、私は映画おたくです。ものすごい数の映画を見ています」と言う。かつて私が見て、紹介した「超特急夫婦」でも、演出を手掛けていた。

 「ジャンルは問わず、とにかく何でも見ます。この、映画好きの私は、いつか映画を題材に舞台を創りたいと、ずっと思っていました」

 「アイディアは、一杯あるのですが、その中から今回は夏にふさわしい、ホラ―映画をモチーフに企画しました」

 山下とのつながりは、過去に役者として「きまぐれ倶楽部」への客演がきっかけ。その後の私的なつきあいで人柄を見定め、依頼したようだ。

 そんな日々の中で、「その独特の感性と、人間味あふれる世界観には、いつも魅了されています。今回は、ホラーワールドという、新しい世界に挑戦してもらいました」

 山下自身は、映画ファンではあるが、ホラーは大の苦手だそうな。それでも、そこはソレ。プロフェッショナルな作家。見事に、書き上げた。

 「私の期待通り、人間の持つ不可思議な感情、絆や愛情を軸に、現実と虚構を行き来する、おもしろいパラレルワールドが展開されています

 先月の7月中旬に、山下も参加しての顔合わせと本読みから始まった、本格的稽古。

  (「稽古場日誌」より)

 「離風霊船」が持つ、都心のビルの地下にある稽古場で、早々にセットを組んで汗を流す稽古の毎日。

 「失敗していいから! たくさん、失敗して!」

 松戸俊二の、口癖の声が、飛ぶ!

 失敗を重ね、試行錯誤しながら、積みあげてゆく「ラスト ホラー ピクチャー ショウ」。

 稽古は地下鉄・丸ノ内線の終電近くにまで及ぶ日も多く、それに稽古終えての「飲み会」も重なり、アタマにねじり鉢巻きを巻いた伊東由美子の手書きによる、深夜時刻表(写真左下)が、稽古場に貼られた。

 

 出演陣は、松戸を筆頭に、伊東由美子、与えられたセリフを自分のモノにして、セリフとしではなく、自然に発して欲しい石沢拓弥、一見清純そうな魔女進藤理恵、歯切れのクリ良いセリフ回しが印象に残る林み~こ、瀬戸純哉、江頭一晃、橋本直樹など、「離風霊船」の劇団員に加え、助演の倉地裕衣のほか、今回は客演が3人出る。

 牛水里美は、松戸によれば「個性的な魅力」あり。

 斎田(ときた!)吾朗は、松戸自身が「かねてより、共演したかった」ので起用。

 田端玲実は、「パワフル女優」との、松戸の評。

 全12人。はたして、どんな演技を魅せてくれるだろうか?

 映画「キャリー」の、衝撃のラストシーンのような出来栄えか!?

 松戸は、言う。

 「ホラー映画のオマージュを込めた、この作品。笑いのあとにゾクッとくるコメディタッチのホラー芝居。「真夏の夜の、もう一つの夢」を、垣間見に、是非いらしてください」

 改めて書く。公演期間は、8月25日(火)から、8月30日(日)までの6日間

 劇場は、下北沢にある「シアター711」(世田谷区北沢1-45-15.☎03-3469-9711)。

 料金は、全席指定で、3800円。学生は、3300。当日券は、開演の1時間前から発売するとのこと。詳しくは、パソコンや、スマホで調べ、劇団「離風霊船」へ問いあわせて下さい。

 各日の開演時刻。8月25日(火)、26日(水)、28日(金)は、19時半。

 27日(木)は、15時と、19時半。

 29日(土)は、15時と、19時。

 そして、最終日の30日(日)は、15時のみ

 観る、観ないは、あなたの判断次第。でも、観なかったら後悔する・・・・かもしれませんよ。呪われるかも? なんたって、あ~た、ほら、ほら、ホラ~ですもん! 


<リアル 芸能 ルポ> あの壇蜜が、芥川賞受賞作家・羽田圭介に、求愛と、求婚! 

2015-08-27 14:58:25 | 芸能ネタ

 こんなタイトル出されたら、羽田(はた)圭介は、苦笑いする?

「こりゃ、”羽田迷惑”だよ」と。

 だが、彼が、しばらくとまどうくらい、壇蜜の言葉と視線は、熱く、真剣だった。

 羽田は、小説の愛読者ならご存知だろうが、これまでも若くして、数々の小説を世に送り出し、受賞歴多数。

 このたび、あの又吉直樹の「火花」とともに、芥川賞を受賞した。

 受賞作は、「スクラップ アンド ビルド」。

 まだ、29歳。受賞直後の記者会見でも、授賞式でも、「又吉さんの、刺身のつまになっちゃっているのを、感じた。まあ、仕方ないけど・・・」と、自虐的に語っていたのが、印象的だった。

 話題先行の「火花」に較べ、残念ながら「スクラップ アンド ビルド」の単行本の売れ行きは、圧倒的に負けている。

 ましてや、月刊誌「文藝春秋」が、この受賞作2作を「全文掲載」して、且つ、単行本の価格より安いし、並べて、目下売っているだけに、書店に単行本が平積みされているが、売れ行きは芳しくない。

 いくつかの大型書店に聞いて回ってみると、「火花」とは、ダントツの大差。「10分の1くらいでしょうか」と言う。

 そんな羽田も、若き人気作家として、数々のメディアに登場していると聞いていた。

 見たのが、BS「久米書店」。職種問わず、本を出した人間に、久米宏をメインに据え、壇蜜がアシスタント書店員のような、仮の設定でインタビューしてゆく構成。

 壇蜜、といえども、エロ無し、裸禁。

 この、本名・斎藤支静加(しずか)。あくまで、「公表」している本名であることを、断っておく。

 ただいま、35歳。当初は、ただの、あまたいる、そこいら辺の裸を売りにするオンナと見ていた。

 ところが、かなり、切れる。アタマ、悪くない。

 自分の「壇蜜」と名乗る女の、世間一般から見た「商品価値」を、キチンと常に冷静に見定めている。

 ほうほう、面白いタイプが出てきたなあ、とみていた。

 で、その番組に、先の羽田圭介が出演と、番組告知。

 ん? 久米の、「ラジオなんですけど」でのインタビューは毎回、人選の妙も加わって面白いのだが、このテレビ版は、まったく切れ味、錆びつき、面白くない。

 おそらく、視聴率も極めて低いのであろう。

 だって、壇蜜が、羽田圭介に、求愛、求婚と受け取られかねない発言を、繰り返したにも関わらず、まったく、マスコミのどこも、さらに言えば、冷やかしの類いのネット記事まがいも、一切出ていない、記事化もしていないのだから。

 むろん、冷静に見れば、久米宏も壇蜜も、かつてあった「賞味期限」は、とっくに消えた御方たち。

 その影響が、数字となって出ているのだろう。

 で、久米。ほんの数か月前。話題の本は、とりあえず買い込んで「積ん読」していると発言。又吉の「火花」も、その中の一冊と言ってただけに、羽田のこの本も読んでいなかったのか? だから、インタビューを壇蜜一人に、まかせたのか?

 おそらく、壇蜜が、「私、独りで羽田圭介さんに、インタビューしても、よろしいですか?」と、番組構成作家や、プロデューサーや、ディレクターに申し出た可能性が、極めて高い。

 壇蜜が、まだ5歳年下の、芥川賞作家に、どんな関心を抱いて、どんな質問を浴びせるのか? 一度、やらせてみようじゃないか、という結論に落ち着いた・・・・ような、気がする。

 「特別編」とまで、銘打った。

 ところが、予想外の展開に!

 羽田のいでたちは、白塗りデーモン閣下ではなく、青いシャツに、白い短パン。ちょいと、ご近所のコンビニに、というカンジ。

  (「久米書店」より)

 関心は、羽田の私生活から、自らの死の瞬間の切なる願いに及んだ! 

 サラダ、鳥ハム、味噌汁、ごはん。自炊しているという食事の詳しい内容から、就寝は何時頃に?と。

 ん? まあ、聞く範囲ではあるけれど・・・・ずいぶん、羽田の生活状態に興味がおありで・・・・

ーーーそれじゃあ、身の回りの世話する方は、いらなくなっちゃいません? 伴侶は、どうされるんですか?

 「まあ、テキトーに、40近くまでに結婚できればいいかなあ、と」

 ---そこに趣は置いていないと

 「いずれ、結婚するつもりですけど、まだいいかなあ、って」

 ひょっとして、半同棲している彼女がいる・・・・かもしれない、羽田。よくある、サラリとしたお答え。

 ---まだまだ、まだまだ

 独り、安心したような、しきりにうなづく、壇蜜。

 ---私も、この先、縁談の予定も無いし、このまま朽ち果てて死んでいくと思うんですけど・・・・。もし、縁があったら、あのお・・・・籍とは言わないんですけど、たまたま通りかかった時、私が死にそうだったら、看取ってもらって良いですか?

 はあ? 戸惑いの表情を浮かべる、羽田。

「えっ!ど~ゆ~・・・・想像出来ないんですけど。たまたま、死にそうだったらって?」

 ---ご縁があって、たまたま、わたしが病院で、今にも死にそうだったら、土に帰りそうだったらあ、とりあえず、ちょっと顔見せてもらって良いですか?

 「わかりました」

 羽田、思わず、ペコリと、アタマを下げる。

 内心は、不可解そうに??????????????????

 ---良かった。最近わたし、結婚相手よりも、看取ってくれるひと、捜してるんで

 「そんな先を、見据えて」

 ---そうなんですよ。土に帰っちゃいますからねえ。最近、それさえ約束してくれる人がいたら、良いかな!って思って」

 笑う、羽田。からかいなのか、ホンネなのか、見定めているような。

 ---土に帰りそうなときに、手握って、こっち見てくれるだけでいい。簡単なお仕事です。

 「ちょっと、レベル高すぎる。簡単な仕事じゃないっすよ、ソレ」

 ---はい、一応、あのお、少ないですけど、謝礼も出ますので

 ーーーともかく、今後も御身体に気を付けて。はい。出来れば看取って戴けるお約束を、お待ちしてますので

 「・・・・・はい」

 番組上の、言葉仕掛け、からかいにしては・・・・・。

 熟年結婚では、この「最期に看取ってもらいたい」というのは、結構、効き目のある、決め言葉らしい。

 もっとも、その決め言葉を何人ものオトコに吐いて、次々と薬殺していった「後妻業」のババアもいた。この場合は、はてさて・・・・。

 壇蜜。からかっていたら、自分の命をエサに、面白く展開させようという狙いがあったのなら、したたかさ超えて、とんでもない悪女!

 一目ぼれの、求愛、求婚なら、理解しやすいのだが・・・・。

 1年後には、「結果」が出ているでしょう。


馬鹿か!NHK青森放送局。せっかくの「ねぶた祭」に愚タレント出して、うるさいだけ!「高知」もか!?

2015-08-26 00:37:18 | ニュース

 お祭り、なんてモノの中継は、だまって見せてくれているだけで、良い。

 なのに、NHK青森放送局。ナニを勘違いしたのか、無名の愚かな、ただただ、うるさいだけの無名タレントたちを大挙して出演させて、しゃべりまくらせている。

 バカ野郎!

 せっかくの、「2015 ねぶた祭 録画中継」が、台無しだ!

 出てる馬鹿たちが、お祭りしててど~するの? 囃し立てるな!

 ギャラだって、タダじゃないだろが!

 出窓での、馬鹿ズラも、いらない。なんで、こ~ゆ~くだらない手法まで、民放をまねるのだろうか?

 腐りきった体質。でも、腐ってもNHK.

 そんな、わずかな「信頼」さえも、崩れてしまう番組作り。

 「お祭り」が、楽しいか、どうか? 素晴らしい山車(だし)か、どうか?は、見ている視聴者が、それぞれ判断するもの。

 お馬鹿無名タレントのヤカラでは、ない。押しつけの、驚嘆は、わずらわしく、いら立つだけ。

 黙って、中継している際の、臨場感あふれると音声担当が感じられる音を、キチンと拾って、映像と共に、流せば、ソレで良いだけのハナシ。

 馬鹿たちを、何も「全国区」に広める必要性は、まったく無い!

 スタッフのバカどもは、視聴者が、ナニを望んでいるのか? 考えたんだろうか・・・。

 スポーツ特待生招致を、校長の言葉と裏腹に、今でもやっている「青森山田高校」の生徒まで出して、宣伝させて・・・・・。

 バカか!? 青森放送局!

 昔のタレント、新山千春なんぞ、今さら見たくも無い! 津軽美人ならまだしも・・・。

 大魔王? 知らんわい! 邪魔! 消えろ!

 田中という、ネーチャン・アホーターも消えろ!

  すご~い!」「へえ~!」「あ~!」とか、黙って見てて、感嘆するのは、視聴者。お前らじゃ、ない!

 地方発ドラマと、おんなじ愚かな発想。

 根本的に、間違っている志向。

 反省して、津軽海峡に身を投げろ! 新山たちも、一緒にだ!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 まさか、「2015 よさこい祭」を録画収録して放送する「高知放送局」も、おんなじ馬鹿な愚を犯しているんじゃあ・・・・ないだろうな!

 不必要な、ギャル・レポーターが、アホーターに転じているんじゃないのか?という、危惧が消えない。

 視聴者の目線や、考え方を持たずに制作するんだったら、これまた、桂浜で身を沈めたほうが良い。

 


<リアル 芸能 ルポ> 「戸田慶子」?それって「戸田恵子」じゃありませんか? また、スポニチか

2015-08-23 08:46:22 | 芸能ネタ

 女たらしと、一途女の電撃入籍に、お祝いのコメントをしたという舞台共演者。

 「戸田恵子」のはずが、本文では「戸田慶子」に。別人???

 

 

  また、この記事の「スポニチ アネックス」、やらかしたな!

 また、というのは実は昨年夏、延長50回まで戦った、高校軟式野球大会の永遠の名勝負と言って良い、準決勝、「中京」対「崇徳」の連載記事の中の「第5弾」で指摘した、人名や固有名詞の間違い、誤報。

 打ち上げたあと、何回か、見直し、読み返しをすれば気付くミスのはず。

 だが、ナニをあせりまくっているのか、堂々の「誤報」。

 とても、マスコミとは言えない、安易なミスコミ。

 直す気もない。恥ずかしいこと、この上ない。

  パソコンで「戸田慶子」と打ち込むと、「戸田恵子では、ありませんか?」

 そう出てくる。そのまま、スポニチアネックスの、誤報記者に見せたい

 この記事で想い出したのが、彼女が離婚した、御相手。

 最初のダンナ、池田秀一は、その昔、「次郎物語」で感動させた子役。最近、見事なナレーションを聞かせてくれたのを、記憶している。

 そして、2度目のダンナが、井上純一

 折りしも、戸田が三谷幸喜と知り合い、人気者になり始めたころ。

 正式離婚は、2006年12月。発覚し、記事化されたのは、その半年後。

 その直後、偶然と言って良いであろう。

 「天王洲アートスフィア」(現在の名称は、「銀河劇場」)で芝居を観終え、帰ろうとした時だった。最前列の辺りの席から来る老年のオトコがいた。

 ?? 井上純一では、ないか!

 当時の年齢、いま検索してみると、まだ48歳。ところが、見た目は、どう見ても60歳過ぎ。

 着ているシャツは汚れているうえ、スラックスも、しわくちゃ、よれよれ。

 おまけに、顔は、ひげぼうぼう。

 思わず、声を掛けた。

 ---井上さんですよね? 今回の離婚なさった経緯について

 その声がすべて届かないうちに、スタスタ、あわてて早足で去っていった。追い掛けたが、帰る観客の波に呑みこまれ見えなくなった。

 戸田と別れて事実上、1年以上過ぎたというのに・・・・・。

 何も自分ひとりでは、洗濯もせず、出来ず。腐っても芸能人。元・ジャニーズ所属の人気アイドルタレントだったというのに・・・・・・・・・。

 なのに、身なりかまわず、か。

 近年は、1年に2本くらい、単発のドラマ出演しているようだが、それでは、とてもラクに食べてはいけまい。

 戸田は、2度あることは3度あるではないが、入籍なんぞ、縛られることはせず、次の仕事につながるような「営業目的恋愛」を、ふわりフワリと、し続けている。

 ソレは、それで「」事か。

 優しくない女だが、「女優」として、したたかに、賢く、”芸能海”を、泳いでいる・・・・・・。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^~^~~~~~ 

 月23日、午前11時45分。

 上記の「スポニチ アネックス」の記事をみると、本文中、正しく「戸田恵子」と、してありました。誤りに、気付いたんでしょう。

 直してありました。

 いやはや・・・・・・

 半日、気付かなかったわけねえ。

 午前7時42分配信と言う記載がありましたが、私がこの記事を打ち上げ、アップ配信したのが、そのほぼ1時間後。

 その時も、「戸田慶子」のまんまでした。

 シラッと何食わぬ顔して直したうえ、写真の位置も、左右変えた。配信時刻まで手を加える。

 素直に、午前0時過ぎの第1報、名前の記載、間違っておりました。関係各位、並びに読まれた方たちに、ご迷惑をお掛けいたしました、と誤りを認めて、書き添えれば良いものを・・・・・。

 これぞ、配信ならぬ、「背信」行為じゃあないのかなあ・・・・。


<リアル 老ピン芸人 ルポ 8> 堺すすむ。相変わらず、観客を見下す言動。受けないネタ連続に・・・、

2015-08-22 13:12:22 | 演芸イロモノ

 もはや、演芸場や定席のホールには行かなくなったが、ラジオのスィッチを入れると、久しぶりに聞こえてきた、ひどい客いじり、と、見下した言葉を浴びせる老ピン芸人がやっていた。

 堺すすむ、だった。4か月半前に、その時点での、このカツラをすっぽりアタマからかぶった老ピン芸人のことを書いた。

 そんなに、実はアクセス数、検索数は、無かった。インターネット上の記事を読む人々は、堺すすむ、そのものを知らないようだった。

 演芸ホールや寄席に、観客があまり入っていない影響もあるだろう。俗に「ニッパチ」と興業の業界で言われるほど、2月と8月は観客が来ないのが、通例。

 ラジオ、ましてや、AM。ましてや、演芸番組。

 知られていないのも、仕方が無い、のかも。

 「な~んでか?」 「あ~! そ~なんや!」がパターンの、振りが売り。

 ん? 何、ソレ? と、言う人もいるだろう。

 言ってみりゃあ、なぞなぞ言って、答えを、間を置いて言う。

 そこで、笑いを誘う・・・・・はずなのだが、・・・・・・ところが、受けない。笑われない。相変わらず、だ。

 ひねり過ぎ。だから、分からない。ど~して、そ~ゆ~答えに導いたか、改めて客に説明しななければ、客に理解してもらえない。いわば、クズネタ。

 でも、それが「プロ」だと、自認している。愚かなことに。

 答えを言う客に対して、「アマチュアは、それでも・・・」と、偉そうに檀上から言ってのける。

 相変わらずだ、と言うより、4か月前より悪化。頭(ず)に、のって来ている、ますます、トシを重ねるごとに、思い上がっている。

 人気も実力も落ちた、老ピン芸人の成れの果てへの一本道を、死に向かってひた走っている。

 本人は、そのことに気付いていないようだ。ヘタにキャリアだけはあるから、周りの後輩の若い芸人も、言い出しにくい、言えない。

 もはや、本人だけが悦に入っている「裸の王様」状態が、続行中。

 思い上がりの、実例1

 「お父さん、言える?」

 「少しは(言える)!?」

 「言ってごらん?」

 「ピンポーン! 良く分かったね」

 また、説明されて、初めて分かる答えを言い終えて、客は「あ~っ」と、思わず声を出す。笑いは、まったく無い。

 いらだつ老ピン芸人。

 「いちいち、言わないと分からない!?」

 そうだよ、カツラじいさん!と、誰か、ズバリ言ってあげれば良いのだが、そこは日本人。ましてや、客も老年層。心に思っていても、クチに出さない。

 それが、芸人をダメにする・・・・のだが。

 つけあがりの、実例2.

 「ひとつ言えば、一つ忘れる!」

 「手拍子も、一緒にやるの!!」

 いらだって、悪意のこもった「客いじり」。

 受けて理解されたのは、たったひとつ。

 米の「新米」と、新人の「新米」を掛けたネタのみ。

 老いて、落ちて、堕ちて・・・・反比例して、思い上がってゆく、つけ上がってゆく、「裸の王様」堺すすむ。

 帰宅して、カブリモノすっぽり脱いで、今日も受けなかった事実に、一息ついて何思う?

 な~んでか?

 ネタが、面白くねえからだよ、だから、笑えないんだよ!

 そ~なんだ!

 そう素直に想えないからダメ芸人、なんだよねえ・・・・・・

 そんな先輩、例えば牧伸二とか、見てきたはずなのに・・・・

 


<リアル ボクシング ルポ> 8月10日の竹中良、岩井大の試合。関東地区のみで、今夜深夜放送

2015-08-15 12:57:21 | ボクシング

 百聞は、一見にしかず。

 私の一文よりも、試合をまんま、読者に観てもらった方が、良いかも?

 そう思い、書いています。

 先日、記事化した、竹中良の完勝KO試合と、岩井大の、レフェリーストップで幕を閉じた完敗試合が、今夜と言うか、

 8月16日(日)、午前2時10分から、3時10分まで、約1時間弱。フジテレビで、放映されます。

 ただし、関東地区のみのエリアで。

 今んトコロ、ユーチューブで、この試合がアップされていないので、録画しといた方が、ボクシングファンや、同じクラスの有望なランカーがいるボクシングジムにとっては、良いのではないでしょうか。

 この2試合。ただし、どう工面したところで、おそらくラウンドを飛ばし、飛ばししてのダイジェストになる可能性がある。

 というのも、ケガしたため、次の試合が延期となって、世間に顔向けできない立場にも関わらず、へらへらと作り笑顔をしながら、NHKのスタジオナマ収録に臨んでいた村田諒太や、井上尚弥・兄弟や、八重樫東らの、最新情報も番組のなかに押し込むとのホームページ情報があるからだ。

 「まだ、村田にすがってんですか? フジテレビは! いつも、7~8%台の、ヒトケタしか視聴率取れない、へらへら男に。なんだか、この中継のなかに、入れ込むんですって!? どうしょうも、ないっすね。試合を見られないボクシングファンのこと、本気で考えたこと、あります?」

 直接、アナウンサーや、メインスタッフに、問い質した。

 「いや、まだ、何も決まってないんですよ」と、驚いた表情を浮かべながら、あいまい釈明。

 うそですよ、と顔に書いてある。

 「せっかく全試合、収録してんすから、このまんま、時間一杯、試合放送して下さいよ! 1人の、ボクシングファンとして、きっちり、伝えておきます!

 何でもかんでも、入れ込んで幕の内弁当的”バカエティ化”してしまう、フジテレビの悪習。だから、視聴者は見放したのを、今だフジテレビは分かっていない

 まだまだ、底を見ることに、なるであろう。

 解説者は、川島郭志(ひろし)と具志堅用高の、ダブル元世界チャンピオン。見るポイントは、はずれていないはず。

 ただ、川島郭志・会長。ジムの所属選手が負けても、コメントくれませんかねえ。「今日は、コレが負けたから、話さないっ!」は、無いでしょうが・・・・・。

 具志堅用高・会長は、その本来の性格もあるんでしょうが、現役時代はもちろんのこと、選手について、きちんとコメントくれますもん!

 さらに、惨敗して心も体も傷ついている選手には、傷口を塩でなすりつけるようなことは、試合直後の控え室では、一言も言わない。

 「負けちゃったけどさ、次があるから。今度、頑張れよ

 廊下で、聞いた。

 あそこで、こうしとけば、とかは、いつも言わないですねえ。

 「うん・・・・・だってさ、俺があの場で言わなくっても、戦った選手自身が、一番分かっているはずですよ。でしょう? それを、あそこで言うことは、しないよ」

 温和な顔が、輝いて見えた。


<リアル サッカー ルポ> 「SOCCER KING」 大誤報! あきれた、その後の、やりくち

2015-08-13 05:22:39 | ・犯罪

 多くのサッカーファンが読んでくださった、「SOCCER KING」の、大誤報の記事。

 イッチョ前にしたり顔で、ウンチク垂れて、ネット上に、それも一部、有料で読ませているようだ。

 で、あの記事。はたして、どう「処理」して、記事一覧に残して、読ませているんだろう?

 そう想って、検索すると・・・・・・・

 無いっ! 消えてたあ!!

 クサいモノにふた・・・・か!

 訂正して、反省して、出直すのなら、分かるが・・・・・・

 この、汚いやりくちで、またぞろ、クチぬぐって、ハリルホジッチに、一体ナニを聞こうというのだろうか?

 「ワタシ オ ヒハン シタ アノ キジ ドーナッタンデスカ?」

 「モー イチド ヨミタインデスガ」

 そう、問いかけられたら、どう「SOCCER KING」は、「いい訳」を、するんだろうか・・・・・・・・

 「わるい訳」でもいいが・・・・・・

 彼らの書く、サッカー記事まがいのシロモノ。

 少なくとも、私はまったく今後も、信用出来ない。そ~ゆ~姿勢で、取材し、書く、打つ人間たちを。

 コレを読んで下さった、多くの読者のみなさん、どう、お思いですか?


<リアル サッカー ルポ> 「SOCCER KING」大誤報!「中国代表」を・・・。「言い訳」もせず

2015-08-11 15:07:22 | サッカー

 まずは、この8月10日の、「YAHOO!」ニュースのなかの、その名も「SOCCER KING」の記事を、しっかり読んで戴きたい。

  サッカーに関心のある人なら、あれっ!?

 間違いに、すぐ気付いたであろうと想う。

 そう、最終戦の相手は、「韓国代表」ではない!ことを。

 腐っても、その名も「SOCCER KING」。

 これじゃあ、”きん愚”だ、と冷やかされても、仕方ないだろう。

 戦って、引き分けた相手チームは、正しくは「中国代表」だ。

 ろくに、確認や、読み直しもせずに、オモテに出してしまう愚かな記者がいた、ということだ。

 原稿チェック機能体制は、無い!?

 YAHOO!側が、AHOO!な誤報しやがって!と、気付いたのか、きん愚が、自分の記事の根幹の間違いに気付いたのか、そののち、シラッと、何気ない顔して「中国代表」と、打ち直して出した。

 釈明も、ハリルホジッチには、厳しく問いかける論調の「言い訳」も、することなく。

 隠しちゃえ! 早く、直せ、直せ! 直しちゃえば、記事ならぬ、恥を書かなくて済む。

 報じる社会的信用性? ンなモノ、知ったこっちゃねえよ!

 まあ、そんなトコであろう。

 YAHOO!のニュース選択に対する、、信ぴょう性や、信頼性は、どうするのであろう。

 きん愚は??????

 腐っても、専門なはず。単なる、イージーミスでは、済まされない。基本的な記者能力が、疑われる記事である。

 ハリルホッジには問う、「言い訳」すら、していない。この誤報。とても、恥ずかしくって、ハリルホッジに聞かれたら、逆に「言い訳」は、出来まい。

 これまでも、「フットボール チャンネル」の記事や、昨日、一気に昨年夏に掲載した「軟式高校野球 延長戦」記事の中でも入れ込んだ、スポーツ新聞の、数多くの連続間違い。

 そして、韓国の水泳場で盗みをはたらいた、日本人男性選手の名前を、3通りも書いた日刊ゲンダイの記事・・・・・などなど、キリが無い。

 やあ、ミスっちゃったよお・・・・・程度の、意識なんだろうなあ、おそらく。記事に何度か、リアルに、ありのままを書いているので、サッカー記者の、ていたらくぶり、無能力ぶり、小魚の様に群れたがる習性、などなど、読者は知ってくれていると思います。 

 これからも、正しいこと、書いていきます。

 番記者が、ちゃんと書いてないで、誤報して、素知らぬ顔して、平気で、さぼってるんでさ!


<リアル ボクシング ルポ> 8月10日、後楽園ホール。岩井大、伊藤雅雪に完敗! 伊藤、新王者に!

2015-08-11 00:36:31 | スポーツ

 試合前。すでに記事化しており、期待して、会場に足を運んだ。

 勝った者が、東洋・太平洋 スーパーフェザー級の、新チャンピオンになる。

 競り合うか!?と、想像していたら、1ラウンド開始から、もう、完璧に伊藤雅雪ペース。

 最後まで、それは変わらぬまま。

 打たれる、打ち込まれまくる岩井大

 もう、ワンサイド攻撃!

「攻」伊藤雅雪。「守」岩井大。

 そう言い切って良い展開だった。岩井自身が、言った。

 「完敗でした

 詳しい内容は、いずれ書きます。


第8弾!昨夏、4日間投げ合い、延長50回で決着!高校軟式野球、不滅の投手、「崇徳」石岡は今(後篇)

2015-08-09 23:38:12 | スポーツ

 さて、「中京」投手の松井大河は、すでに(前篇)で、愛知県の「中京大学」に進学し、準硬球野球部に入部して、好投を始めつつあることを報じた。

 そして、相手校「崇徳」のエース、石岡樹輝弥(じゅきや)もまた、取材で、やはり大学の準硬式野球部に進んで、野球を続けていることが判明した。

 これから、その事実を書きつづっていくつもりだが、いつもながら、ネット上の情報なるシロモノのテキトーさや、デタラメさには、あきれるほか無い。

 ---今、松井大河投手は、どうしているんでしょう?という、マジメな質問に対し

 多分どこかの大学で、野球を続けているんじゃないでしょうか。準硬式野球部で、やっているんじゃないか?と、思いますよ

 などという、自分で調べもしないで、テキトーに想像して答えている。間違っていたら、申し訳ない、な~んて気持ちは、カケラも感じられない。まあ、お気楽なもん。

 ちなみに、松井大河が、「中京大学」に進学したことは、軟式野球部部長の佐藤先生によれば、地元で報道された、とのこと。

 しかし、ソコ止まり。地方局や、地方紙報道程度では、全国に広く知られることは、無いに等しいんだなあ、と改めて痛感した。

 だからと言って、ネットに、ガチガチの事実を書いても、ウイキなんとかっちゅうのは、かたくななまでに訂正、掲載しないというコトは、藤井彩子の短気短期離婚記事を書いて、よ~く分かったけどね。

 これから書く、「崇徳」石岡樹輝弥投手の行き先に関しても、どこやらで、法政大学じゃないの?って、記載あり。

 おっ! 崇徳=法政ラインが、出来上がっているのかい?

 そう想ったが、理由、な~んにも書いてない。

 正解、違います!

 石岡は、なんと広島県から、福岡県に渡り、「福岡大学」に進学していた。学部は「スポーツ科学部」。 

 ではなんで、法政が? ガセ? デタラメ?

 その辺り、崇徳の軟式野球部部長に聞いたのだが・・・・・

 「個人情報もありますからねえ・・・・・・。う~ん・・・・・・中京さんは、お答えになったんですか? そうですか・・・・・・・」

 「じゃあ、こちらも、答えなきゃいけませんねえ・・・・・。福岡大学です」

 ーー福岡には、なにか、父方、母方の、御親戚でも、いらっしゃるんですか?

 「いや、特には縁は無いと思いますよ」

 --では、どんな経緯で? 推薦というか、特待生で?

 「入試は受けております。スポーツ推薦ではありますが、特待生ではありません」

 「準硬式野球部に入部して、野球は続けております

 機械的に、たんたんと答える。

 ーー当時のチームメイトで、今も野球を続けている選手は、どなたがいらっしゃいます?

 「さあ・・・・半分も、いないと思いますよ」

 突き放す、印象。早々に、意をくんで、終えた。

 さて、ならば福岡大学の準硬式野球部の強さ、戦績などを探ってみた。

 まだ、1年生。ことさらに、彼だけをマネージャーを通じて取材し、たかがネット上であっても、クローズアップすることは、今は差し障りがあるだろう。

 1年生で、完投勝利でもすでにしているのなら、取材名目もたつのだが・・・・。

 実は、「中京大学」に較べ、「福岡大学」は、まだまだ、抜きん出て強くはない。

 石岡が入部する前の、昨年3~4月にかけて行われた、九州6大学で競った「九州 春季リーグ戦」は、7勝2敗1引き分けで終え、2位。

 入部した後に行なわれた、27チームで争われる「全日本大学準硬式野球 九州選手権大会」。優勝すれば、「中京大学」と石川県で戦える可能性もあったのだが・・・・・。

 5月17日の、1回戦。「東海大学九州」相手に、8-3で勝つ。

 だが、翌18日の2回戦。「九産大」相手に、0-5で敗退。

 石岡が、松井と球場で挨拶する機会も失われた・・・・・。

 では、石岡個人の投球ぶりは、果たして・・・・・。

 5月23日。新チームが結成され、一同、ハイ!ポーズ!の記念写真が撮影された。

 よく見ると、石岡に良く似た選手が、中段で、笑顔でⅤサインをしているのが見える。少し、羽根を伸ばせたカンジが、いかにもジャニーズ系性格の、彼らしい。

 最近の福岡県内の大学で争う「春季リーグ」。

 1部に入っている「福岡大学」は、3勝7敗で、6大学のなかの、4位と低迷

 そして、ついに6月28日。ついに、石岡、先発登板を果たした。

 舞台は、「九州地区大学 体育大会」。俗に言う、「インカレ」。

 対戦相手は、九州工業大学。先発して、好投したもの、2番手が打ち込まれ、1-2で、サヨナラ負け・・・・・・。

 石岡と、松井。この先、どのマウンドで投げ合うことになるのか?

 どのように、人生がクロスしてゆくか?

 広島弁と九州弁がごちゃまぜになって、”あの夏”の想い出を語るには、まだまだ早い。

 時に、また、折りに触れて取材し、2人の軌跡をお伝えしたい。


第6弾。世紀の1戦、「中京」対「崇徳」の4日間にも渡った熱闘。そして、2時間27分後の「決勝戦」秘話

2015-08-09 14:21:35 | スポーツ

 <2014・9・5 掲載>

 (つづき)

 さすが?「GAORA」(がおら)。

 しっかり、「中京」対「三浦学苑」の「決勝戦」だけではなく、「4日目にわたる継続試合 準決勝戦」の「中京」対「崇徳」戦も、延長46回から、ダイジェストではなく、フルに放送してくれた。

 見た読者も、いらっしゃるかと思う。

 おそらく、少なくとも、あと10年は見られない熱闘。観て、何かを感じ取ったのでは、ないでしょうか・・・・。

 さて、全国的に国民の注目を浴び続けた今大会。記録的延長回数のこの試合の前振りで、必ず報じられていたのが、軟式の試合は、なかなか点が入りづらいから、と。

 だから、延長試合になりやすい、と。

 それは、ほぼ間違い。軟式の草野球や、少年軟式野球。点入ってませんか? 大差ついてませんか?

 今回で59回を数えるまでになったこの大会だが、実は、かつて2回、完全試合が成されている。

 その点差。7-0に、4-0。キチッと、点差ついてんさ。二けたは、殆んど無いけれど・・・・。

 その4-0の時の勝利校は、中京。中京は、これまで6回の全国優勝を成し遂げている、実は軟式の名門強豪校。

 一方の「崇徳」。今まで、優勝からは、見放されていた。

 さて、この準決勝。1回表から、双方の投手。「崇徳」石岡樹輝弥(じゅきや)も、「中京」松井大河(たいが)も、もう目いっぱいの力投を見せている。

 1回の裏には、投球練習を終えた松井大河(三年生)に、すかさず、1年生の時からバッテリーを組んでいた西山裕基・捕手(三年生)が小走りに駆け寄り、背中を見せて、球種、配球のサイン確認。

 Dscf7708 まさかこの時、この先、4日間にもわたる、疲労困憊(こんぱい)が待つ”死闘”が待ち受けているとは、知ることもなく・・・・・。

 両投手とも、イキも良く、キレも良く、インコース、アウトコース、巧みにボールの握りと、振りを変え、指先で変化球を使い分け、ボ-ル1個分の出し入れで打ち取り、力投を見せ始めている。

 Dscf7707 戻る、西山捕手(写真左の右下)。

 前回の記事で、この西山の絶妙のリードと、配球が無かったら、「中京」の優勝も無かったと書いた。

 今、改めて、”初日”分の、延長15回までの試合映像を再生して見ても、まあ見事に、刺す、刺す!

 「三浦学苑」との決勝戦では、三塁盗塁を試みた選手を難なく刺した! それも、2度も。

 もう・・・・・やっと3塁にまで進めた走者が、あっけなく、この西山のけん制球で、次々とアウトに。

 むろん、松山大河も、「崇徳」石岡樹輝弥(じゅきや)も、抜群にけん制球は、上手かったが。

 せめぎ合う、攻と防。

 15回延長でも、0-0。翌日に、決着は、持ち越しに。

 そして・・・・・・・・2日目の、30回でも、0-0行進が続く。

 場内アナウンスで、「明日は、継続 延長31回から、試合開始となります」と流れた途端、どっと観客から、何とも言えぬ笑い声が巻き起こった。

 34回。「崇徳」。打者を塁上に進めるも、アウト!

 0・・・・・・0・・・・・・0・・・・・・・・

 明石城の天守閣が、クッキリと背後に映える「明石トーカロ球場」内に、静かに伝わる、選手の父母を中心とした「崇徳」応援団の、しゃもじ2個を叩き合わせる音。のどかな空気さえ、漂う。

 観客は、両チーム応援団も合わせて3400人。

 44回表。「中京」が攻めるも、2死1塁まで。後続を、崇徳の石岡(写真左下)が、ぴしゃりと断つ。

 こちら、長髪の、ジャニーズ系顔立ち。かたや、松井。丸坊主頭の、いかにも野球一筋の・・・・・顔立ち。

 ジャニーズ石岡。準決勝・延長50回で惜敗した後、「全国から注目されてますね?」との、記者の問いに、顔を崩して、こう答えちゃってる。

 「最高っすねっ! もてたら、やばいっすね(笑)」

 「サイコーっすよ! モチベーションになってましたから」

 で、こう言った。

 「肩と腰が、パンパンに張ってます」

Dscf7629

 

 45回裏。「崇徳」、2死2塁まで進めるが、土壇場の「中京」松井が、なんとも底力発揮! そこから三振に斬って取る!

 継続試合、3日目、終了。スコア、0-0。

 この場を借りて、立ち合い続けた審判員の皆さんに、「本当に、お疲れ様でした。ご苦労様でした」と、言いたい。

 知っている限り、審判員は、無報酬のボランティアのはず。立ち続け、動き続け、炎天下、本当にお疲れ様でした。

 Dscf7626 うわああ~・・・・・。0の文字が、大きかったり、小さかったり、じゃがいもの様にひしゃげてたり・・・。手書きの文字のこのスコアボードを、球場に詰めかけた観客が最終日、写真撮りまくって、列をなしていたという。

 で、この時、こんな会話が。

 Dscf7627 笑顔を浮かべて握手を求めに歩み寄った、「崇徳」石岡(写真右)が、左側のエースナンバーを背に縫い付けた「中京」松井に向かって、言った。

 「またじゃけど、よろしくな」

 「こちらも、よろしく」と、松井が握手しながら、言葉を返した。

 この時点で、「中京」松井。45回投げきって、24安打、無失点。延べ打者161人に、635球。

 対する、「崇徳」石岡。同じく45回投げて、19安打、無失点。延べ打者164人に、617球。

 2人だけが、今もクローズ・アップされているが、実はいかに両チーム選手の守備が堅く、且つ、ミス無く、巧みかが分かる。

 優勝した、松井だが、1047球も投げて、実に最終防御率、0・12!

 バントや、ピッチャーゴロの捕球後は、あえてボールをバウンドさせて、ファーストに安全確実に獲らせる。

 打つ時も、相手の捕球ミスやエラーを誘おうと、地面に叩きつけるバッティングを、終始、心掛けていた。

 いかに、チームの守備が鍛えられていて、ミスが無いうえでの、制球力があるかが、この驚異的な防御率の数字を見ても分かる。

 両投手ともに、球威で相手打者を、ねじ伏せるタイプでは無い。

 石岡は、元は遊撃手。この春から、投手兼任になった。従って、背番号6.

 とはいえ、最速130キロしか出ない。「巧投手」というほかない。

 試合後、石岡が言った。

 「(広島市の安佐南区・安佐北区への集中豪雨による土石流災害の)被災した方を、元気づけるつもりで投げました」

 「崇徳高校」は、被災した区の隣、広島市西区にある。

 石岡は幼い頃、安佐南区に住んでいただけに、被災者に寄せる想いは、人一倍強い。宿舎に帰れば、否が応でも、当時、死者・行方不明者増大のニュースが目に飛び込んできていた。

 ましてや、一泊、高野連からは、1人3000円ポッキリの補助しか出ない。その枠も18人まで。あとは、全員自腹。

 延長になればなるほど、親に感謝、地域・地元に感謝である。むろん、それは、岐阜県端南市(みずなみし)にある「中京高校」とて、同様。

 「中京」は、断っておくが、愛知県名古屋市にある「中京大学付属中京高校」とは、校名似て非なる高校。まったく、違います。関連も、無し。

 松井が通う「中京」高校は、美しい景色に囲まれた、美濃焼や、化石が発掘された、のどかな町に建つ。

 岐阜県の南東部に位置する、この8月1日で、人口3万9006人が住むという「瑞浪市」。

 軟式野球部は、一昨年も連覇優勝しており、優勝旗奪還を目指して、兵庫県明石市に乗り込んできていた。

 この試合に勝って、決勝戦に臨める両チーム。すでに、対戦相手は、神奈川県の三浦半島に建つ「三浦学苑」に決まっている。

 この「三浦学苑」。初出場で、勢いに乗って、ここまで勝ち進んできていた。

 神奈川県大会では、昨年の全国大会初優勝校、「横浜修悠館」を、3-1で破った実績があり、ここ明石に来てからも、2日連続2試合連続の、延長サヨナラで勝ち上がってきた。

 3試合中、2試合が延長戦。どのチームも、チカラはこの「三浦学苑」の監督である岡村悟司が言うように、「拮抗していますね」。「(両校の延長継続試合の影響で)2日間休んで、体力は充分に回復している。バットを、しっかりと振る時間が出来たことは、まあ、良かったのかなあ。それにしても、両校とも、投手が良いし、守りも堅いですねえ」

 おまけに、どこも、ねばり強い。だから、大量点が入らないのであって、軟式だから、ではない。ボールが硬式に較べて飛ばないことは事実だが、一方で、全国に知られた、強打者もまた、いない。

 ちなみに、硬式も含め、延長再試合での決着は、25回が最高。

 この軟式の夏の高校野球全国大会は、毎年全国を16ブロックに分けて戦わせ、代表校16校が決まる。

 この「三浦学苑」で言うなら、まず神奈川県大会で優勝。そして、南関東大会でも優勝して、明石に、その実力を証しに来た。

 全国に軟式の加盟校は、460校に、プラス5校ほど。

 しかし、少子化で、部員数が硬式ほど集まらない年もあり、さまざまな事情で大会参加辞退する高校もあり、今大会は、参加460校。

 3県から1校出という、超狭き門になっている。

 夏の甲子園の硬式のように、47都道府県すべての地区代表が出揃い戦えるようなシステムになっていない。

 硬式たるや、おそらくこの記事を読んでくださっている方の母校にも、硬式野球部は、例え「出る負け」であっても、あったはず。

 過去には加盟大会参加校、優に4000校を越えてたのに、少子化や、公立の統廃合、私立の経営悪化による閉校などがあり、今大会の参加校数は3907。

 じわじわ、じわじわと、減少傾向にある。

 軟式の8倍もあるが、各県や、北海道でいうなら南北で2校、東京都でいうなら東西で2校が出られる。

 軟式も数こそ少ないが、狭き門であることには、変わりがない。硬式のように、「特別枠」もなければ、「超特待生」も目に付かない。

 その点、身ぎれい。純粋。カネ、欲、絡まない。

 中学校時代に硬式をやっていた選手も多い。

 ただ、硬式に較べ、まったく注目されて・・・・・こなかった。球史に残る今大会を除いては。

 さて、「三浦学苑」の主将は、山浦誠史(三年生)。延長サヨナラ打を2試合続けて打って、チームを劇的逆転勝利に導いたラッキーボーイでもある。

 「打順には、運もあるし・・・・たまたまですよ」と、笑顔で謙遜する。

 そんな山浦も、中学生の時には、硬式をやっていたが、高校に入って、軟式野球部に。

 主将に成った当時は、大変苦労した。

 「みんな、(部員が)わがままで。チームメイトが1人1人、だらけまくっていたんです」

 そこから、まさに底からの、スタート。

 エースの櫨(はし)宏司(三年生・写真左下)にしてからが、2年生の夏までは、だらしのない部員だった。練習態度は、ハッキリ言って不真面目。

 朝練には、寝坊して、遅刻はするわ、学校近くの坂道をダッシュする練習の際には、監督の岡村の目を盗んでは、手を抜きぬきの、ダラダラ投手。打たれると、へこむ。精神面も、弱かった。

Dscf7808

 せっかくの181センチの体躯を、持て余していた。

 変わったのは、今年の春。エースを託され、山浦が主将になってから。信頼感を、監督からも寄せられた。

 そんなチームが、熱闘の末の勝者を、今か今かと待ち構えていた。

 とはいえ、実は櫨(はし)。絶好調とは、とても言い難かった。ツーシーム、スライダーなど、変化球を駆使するタイプ。

 エースとなり、神奈川県大会、続く、南関東大会も1人で投げ抜いてきた。

 この全国大会に入っても、3試合で、延長2試合も含め、計395球も投げ抜いてきた。

 なもんで、右腕、右肩あたりが筋肉痛になっていた。

 「でも、調子は悪くないです。日が開いて、調整は難しくなってきているけど、張りを直すには、2日間開いてて良かったくらいです」

 強気と、プライドがのぞく。2年生の時とは、雲泥の差。

 さて、いよいよ、「継続延長試合」が、プレーボールされた。

 46回表からは、双方、疲れも見せず、テンポ良く進んだ。

 「1回から投げてるし、負けたくないっ!ていう。もう、意地で投げてましたね」と、「崇徳」石岡(写真下)。

 Dscf7700 延長50回表。ついに、均衡が破れた!

 「中京」の攻撃。エラーと、4球で、1アウト、2・3塁。「崇徳」は、あえて、満塁策を取り、塁を埋める。石岡に、疲れが襲った。

 そこでバッターボックスに立ったのが、「中京」主将の後藤敦也。

 一打必勝! ”執念”が、バットの先に乗り移った。見事な2塁打!

 一挙に待望の3点が、スコアボードに書き込まれた。

 その50回裏。

 「崇徳」三振で、1アウト。すでに、700球目の松井大河。2人目の打者も、三振に斬って取る。

 「崇徳」打者からヒットが出たものの、4人目の打者を、1ボール、2ストライクから、直球で三振~ん!!(写真左下)。

 Dscf7643 時に、8月31日、午前10時3分。死闘は、ついに・・・・・幕を降ろした。

 右腕を振り上げ、ガッツポーズ!の松井大河。駆け寄る、捕手・西山裕基と選手たち。

 悔しがって、バットをグラウンドに叩きつける「崇徳」最終打者、高瀬誠也(三年生)。

 実は、高瀬。前日3日目の継続試合の34回裏。先述の回に打順が回ってきた。1死3塁。もう、高瀬の一打で先取点が取れるチャンス!

 無意識に力んでバッターボックスに立った高瀬。そこに、ささやきどころか、「中京」捕手の、あの西山裕基が、松井に呼びかけるように装って、こう大きな声で、高瀬に聞こえるように叫んだ。

 「三球勝負だ!」

 軽視されてるな、と、ムカッときた高瀬。さらに、気負った。西山の策謀に、もろにはまって、ぷん、ぷん、怒り。バット、ブン!ブン!!・・・・・三振に。

 だからこその、くやしがりよう。見事にカモにされた・・・・・

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 両チーム、整列。

 一礼の後、また石岡が、松井に向けてクチを開いた。

 「お前、やはり、すごいな。絶対、優勝しろよ!」

 「まかせろ!」

 同じ3年生だが、ど~も、上から目線。軽~く、明るい性格が言わせてしまう。

 あの、50回の失投、悪送球。

 「疲れで・・・・・体が重かった・・・・・」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 すぐさま、整備に入るグラウンド。5000人にも膨れ上がった観客は、両校の大健闘を拍手と歓声で讃えながらも、次の決勝に気持ちを切り替えていた。

 「中京」の応援団は、本来は、反対側のスタンドに全員移動せねばならなかったのだが、長時間、4日間もの疲労蓄積を考慮され、そのままの位置での継続応援の了承が取れた。

 一息ついた「崇徳」のメンバーが、その応援団席の前に陣取って、今までの「宿敵」を一転、応援に。

 中京の応援団と、一緒になって、ジャンプする一幕も。

 さっきの敵は、今は友。クサい表現だけれど、見えない絆、縁、友情のようなものが、しっかり出来つつあった。

 広島へと帰るバスの発車時刻の関係があったのであろう。なんと、彼らが席を立ったのは、「中京」の新投手・伊藤頭成(二年生)がピンチに陥る寸前の4回

 だから、石岡の目には、応援しつつも、0-0の接戦までしか、見届けていない。

 ましてや、松井が投げた姿は、目の前では見ていない。

 {宿敵}が、6・7回と続けて、計2点を取り、疲れも吹っ飛ぶ奇跡的優勝を遂げたことを知ったのは、帰りの車中でのラジオ放送でだった。

 ーー大学に入っても野球やり続けますか?

 「う~ん・・・・・・わからない。今は、何にも考えられない」

 正直なところだろう。ありったけのチカラを、出し切ったばかりなのだから。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「勝者」は、晴れのインタビューを次から次へと受けていた。代表取材、囲み取材、そして個別取材。決勝は、刻々と迫っていたのだが・・・・。

 内野席は、満員に膨れ上がっていた。

 多くのマイクを前に、「中京」平中亮太・監督は、時に胸に想いが迫って絶句しながら、こう答えていった。

 「・・・・・言葉が、見つからない・・・・やあ~・・・勝負ごとなので、勝ち負けはあるけれど、最後は勝った以上に、8月28日ですか(準決勝が、始まったのは)・・・・・ウチは、(裏のイニングで守るため)サヨナラの状態なので、(選手をベンチから)送り出すときは、もう1回ベンチに戻ってこいと言ってました」

 --松井投手の状態は、どうだったんですか?

 「もう、ベンチなどでは一杯一杯だった。しかし、マウンドに立つと、見違えるほど我慢強く、投げ込んでいましたね」

 --次は、決勝戦ですが

 「何とか(思わず、苦笑を浮かべて)頑張りたいと、思います」

 一方の、松井大河・投手。

 「正直、また(投げるの)か、と思ってた。でも、自分が投げるしかないなと、思っていました」

 プライドが、のぞく。

 「明日も、頑張ります」

 んん? そうだよなあ・・・・普通、明日だと勘違いするよなあ・・・・・。

 なんだかんだで、取材1時間。試合開始まで、残りたった1時間半。その殆んどを、マッサージしてもらうことに費やした。

 決勝戦で投げるのか? はたまた、疲労蓄積を考えて、中止するのかは、未定であった。

 「崇徳」中河和也・監督は、このような言葉を残して、明石を去った。

 「今大会で、選手が成長してくれて、ありがとう!と言いたい。1イニング、1イニング、ホントにたくましくなってくれて、ホントに頑張ってくれた。2度と出来ない経験をさせてもらいました」

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 試合開始時刻、強行・決行、午後0時半。

 以前、「死ね!というのか?」と書いた。確かに翌9月1日から、夏休みが明け、高校は授業開始となる。

 しかし、「中京」「崇徳」、そして「三浦学苑」。三校ともに、私立。いざとなれば、選手の積み重なった疲労と、健康維持を考えて、決勝戦を翌日に行なっても良いではないか!

 実際、硬式では、春のセンバツも含め、授業始まってるが、試合が敢行された記憶がある。

 このまま、「中京」を試合連続出場強行させて、どうなるのか? 私立だけに、理事・校長の協議の末の判断で、一夜明けの9月1日の午後にプレイボールで、なんの問題があろうか・・・・・

 「中京」には、明らかな体力的なハンディがある。もし、余裕のある「三浦学苑」が大勝・圧勝したものなら、野球ファンはどう感じるだろうか!? 世間は、どう想うだろうか!?

 それよりも何よりも、「三浦学苑」の優勝が、世間からどれほどの喜びの声を持って、迎えられるであろうか・・・・・ 

 喜び半分、複雑半分と、なるのではなかろうか・・・・・選手自身すらも。

 そして、続けて想った。

 いくらなんでも「中京」の優勝は・・・・無い、と。無いだろう、と。

 だから、この強行は、辞めてくれ、と。

 高野連の、愚行でしかない、と。

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第5弾。今夏の、高校軟式野球全国大会 世紀の1戦、「中京」対「崇徳」の4日間に渡った熱闘の裏側

2015-08-09 14:20:38 | スポーツ

 <2014・9・4 掲載>

 う~ん・・・・・やはり、世紀の一戦の終止符は、あっけなく打ち込まれて、命運が決まったか・・・・・・

 試合が終わったのが、8月31日(日)、午前10時3分。

 速報は、各社ただちに打たれていた。

 中には、あせりまくって、打ちあがってから、見直しはしないのであろう。延長50回、3-0で勝った「中京」の平中監督を、タイトルで「中平監督」と打ち込んでしまった「スポーツニッポン アネックス」のようなところもある。

 すぐさまだったのか、スポニチの誰か身内か、当の記者らが気付いたのだろう。

 消されて、直し、何食わぬ顔で再掲載。

 が、ネットは第一報をそのまま、「まとめ」として残した。

 Dscf7649 で、こう、キチンと残って載ったまま。

 スポニチ・アネックス記者は、同一人物なのか、あせる性格の記者がぞろりと揃っているのか!?

 というのは、また、ミスをやらかしたからだ。

 Dscf7640 同じ日の、決勝戦。「中京」松井大河(たいが)投手が、チームが「ピンチを迎えるとマンウドへ。」

 明らかに、「マウンド」とすべきところを、記載入力ミス。

 それは、シロートには、あっても仕方がないこと。だが、いやしくもプロの記者。自分が打ち上げた記事は、締め切りアップアップの時刻が迫っていたにしても、せめて最低2度は見直すべきだろう。

 その記者まがい。取材現場から引き揚げさせて、一度再教育をしたほうが良い。

 そんな安易な間違いをせぬように、当方。雑感も交えて、この「熱闘」と呼ぶに値する試合を記事化。

 打ち始めたのは、31日、当日。

 が、決勝戦を終えてすぐ、別の一報を書き、その後、アレコレと・・・。

 日本人の特性で、熱しやすく、醒めやすい。なので、試合が終えて、すでに4日も過ぎ、どれほどの人が、これを読んで戴けるのか? 少々不安ではあるが、書き綴っていく。

 他のところが書いているようなものでは、わざわざ読んで戴くには値しないと思っている。

  こちらから、「入場無料」であることを何度となく打ち続けた効果があったわけでもないだろうが、朝から観客が続々と、「明石トーカロ球場」に詰めかけた。

 ラジオで生放送中継を告知した記事の検索数、約1000。

 試合開始1時間前の午前8時には、早くも内野席は、満員に。

 Dscf7639 立ち見客まで出る盛況ぶり。ざっと見ても、5000人は来た勘定。

 記者数・カメラマンも、取材応援も駆けつけ、約200人に膨れ上がった。

 「座れないお客様は、外野席に移動してください」というアナウンスが、幾度となく流された。

 外野の芝生席には、まだまだ余裕あり。

 そのような熱気をはらんで、「継続4日目の 準決勝試合」は、始まった。

 午前9時。46回、表。先行は「中京」。打順も、引き続き、8番から。

 早いテンポで、試合はどんどん進んでいく。

 打たれても、双方、単打で終わる。加えて、内外野のド堅い守り。ピッチャーの1球に、異変が少しでも感じられれば、すかさず選手たちがマウンドに駆けて行き、投手に声を掛ける。

 ヒットを打たれれば、軟式ならではの、特異ともいえる守備体形。外野陣が、内野エリアに詰め寄って守る。

 出てくる。退く。そのきびきびとした、繰り返し。

 ヒットが出ても、単打。堅い守りで、ミスまったく見られず、塁上ベースに選手が乗っても、本塁まで進めない。

 抜群のけん制。刺されて、アウト~っ!

 どんどん、「0」が、スコアボードに追加されてゆく。

 これは・・・・ひょっとすると、54回まで進んでしまいかねない。そのまま「0」行進が続き、さあ、くじ引き、抽選ですよ。急いで、決勝やれよな。明日からガッコだろ!は、あまりに非情。

 それでなくとも、高野連の愚考、あまりの愚かさに、どちらが勝ち上がっても、そうなった時には、世間の批判は、渦を巻いて高野連を襲う。

 その後の報道と、世間の観点は、まったく違うものになったはず。

 そう、さらに「三浦学苑」が、優勝していたものなら・・・・。

 高野連は、「中京」に土下座してでも、感謝した方が良い。美しく、輝かしく、きらめいたままホコ先が収まったのだから。

 「感動劇」。それも、「劇的」な終幕を迎えたのだから。

 さて、準決勝。

 どちらかが先取点を!と、思った。くじ引きの結果の「勝者」では、一生、選手全員と、率いる両監督に悔いが残る。

 ましてや、この日。偶然にも「崇徳」の中河和也(なかがわ・かずや)監督の30歳の誕生日であったと、人づてに聞いた。

 勝っても負けても、一生忘れられない誕生日となる。

 だからでは無いが、先に取られるとすれば、中京だろうと、感じた。

 「ベンチでも、立っているのがやっとだった」と、中京の平中亮太監督は、エースの松井大河(たいが)の体調を、前日、その疲れ具合とともに語っていた。

 むろん、松井だけでは無い。メンバー全員が、そうだったと言って良い。それは、「崇徳」のメンバーも、同様だった。

 ベンチへ戻ると、足腰肩ひざにきているのか、手すりに両手を付き、屈伸運動をする選手。ベンチの椅子に力なくペタンと座り込む選手。

 試合後、「崇徳」の石岡樹輝弥(じゅきや)投手は言った。

 「右肩と腰が、パンパンに張ってました」

 マウンドへ向かう松井は、走れなかった。小走りというまでにも、至っていない。

 松井に向けての、ゴロ。ボールの勢いを殺したバントなどを駆使して、機敏に動けなくなりつつあった松井の足をかき回すか!?

 そう思ったが、崇徳は、そういう姑息な作戦をとらず、正々堂々と勝負に出続けた。

 松井の配球は、すでに決勝戦の記事でも書いたが、素晴らしく絶妙だった。

 シンカー、スライダー、カーブに、ツーシーム。変化球を駆使し、1球ごとに使い分け、内外角を突き、とどめの三振を取る。さらに、効果的に放る直球。

 なんと、耐え切れず、先に崩れたのは「崇徳」の石岡だった!

 右腕、そして右ひじに、きていた。

 延長50回の表。満塁からの、中京の主将、後藤敦也の2塁打!

 「心が折れた方が、負けだと思います」と言った彼の、何としても勝ちたい!という熱い想い。その執念が、バットの先に乗り移った長打。

 それまで出るはずの無い、石岡の4球や、パスボールが、ついに出た瞬間、ああっ!・・・・・と思った。

 勝負は、ついたなあ、と。

 見事な、ここ一番の集中打!

 そして、極めて珍しいエラーがポンと出た。

 50回で、決着・・・・・・がついた。

 試合後、石岡は、こう洩らした。

 「疲れてました。身体がいうコトをきかなくなっていて、手投げになっていた」

 やはり、か・・・・・

 しかし、一方で、心のどこかで、ホッとしている自分がいた。早く、休んで欲しい、とも。

 決勝戦のメンバーは、「中京」平中亮太(ひらなか・りょうた)監督が、どう選出するのだろうか・・・・・・。

 配球の上手さと、組み立てについての質問が飛ぶと、松井は、うなずき、「そう考えながら投げてました」と、素直にいつも語った。エースのプライドを、時折りのぞかせながら。

 体躯としては、決して恵まれてはいない。

 松井の身長、171センチ。体重、67キロ。

 決勝戦で投げた、伊藤頭成(2年生)は、176センチ。しかし、打ち込まれた。

 かたや、石岡といえば、さらに小さく、167センチ、57キロでしかない。その石岡は、なんと今回、土石流災害にあった、広島市安佐南区の出身。

 だから「被災者の皆さんに、少しでも元気づけられる試合が出来ればいいなと」という発言も出た。

 そして、その石岡に、ついに50回、とどめの2塁打を打ち込み、身も心も打ち崩した後藤が、決勝戦を優勝で飾った後、帰路のバスの中で、平中亮太監督に、こう申し向けている。

 「学校に帰ったら、全教室を俺らが回って、広島市の土石流災害した人達のために、募金活動したいんですが。良いですか?」

 この活動は、学校の了承を得て、3日に実行された。

 石岡と後藤が、直接会話したわけでは無い。自分たちの活躍を伝える記事の中の、石岡の出身地の惨状を知り、心が突き動かされたとしか思えない。

 熱い、主将。だからこその、後藤敦也主将。素直に、そう思える。

 今後、この2校の、定期練習試合が決まった。

 50回でつながったココロは、じんわりと広がりを見せ始めている。高野連など、預かり知らぬところで・・・・。

 その意思を戴いた石岡樹輝弥は、小学校4年生から、地元の野球チームに入り、中学校でも軟式野球部に所属。

 背番号は、6。

 そう、エースでは無かった。遊撃手だった。それが、崇徳に入って、最速130キロながら、ピッチングの上手さ、駆け引きのうまさ、が買われ、主力の投手になった。

 明るく、ひょうひょうとした性格。

 激闘を終えて、石岡は松井に、こう声を掛けている。

 「お前、やっぱりすごいな。絶対、優勝しろよ!」

 一方の松井は、投手一筋。

 ひたむきな努力が実り、今年の夏、3年の夏にエースとなったばかりだ。

 松井の配球能力。よく見てると、捕手の西山裕基の、素晴らしいリードによるところが大きい。

 松井と、西山は、1年生の時から、バッテリーを組んできた仲。あうんの呼吸の、配球。信頼感は、強い。

 西山裕基いてこその、優勝であったと痛感する

 少し前後するが、決勝戦を終えて、松井は言った。

 「昨日から苦しい試合が続いて、自分も歯を食いしばって投げて・・・嬉しいの一言です」

 初戦から数えると、1000球を超えたけれど、との問いに

 「疲れは、無いです・・・・最初から、ホントの気力を出すことが出来ました。西山(裕基・捕手)も、思いっきり振ってこい!と言うので、最後(の8・9回)は、三振狙って投げました」

 その結果の、8&9回。6者、連続三振。見事、だった。

 にしてもの、49イニング、0行進。

 「打ってくれない時は、くやしさがあった。でも、仲間を信じて投げ続けた」

 それが、50回の裏の、3者三振!(写真下)に、つながっていった

 Dscf7643

 (つづく)

 **なお、本日、午後7時から、CSではあるが、「GAORA」(がおら)で、この決勝戦がテレビで録画中継初放送される。

 放送枠は、3時間と試合時間に較べ、長いので、おそらく歴史に名を残す「継続試合」も、抜粋中継されるであろう。

 明日、9月5日、午前11時半より、再放送もされます。

  


第4弾。超速報!「中京」なんと優勝! 見事1047球を投げ抜いた執念のエース・松井大河の心に迫る

2015-08-09 14:19:51 | スポーツ

 <2014・8・31 掲載>

 いやあ、まるでドラマを超える「ドラマ」が見られた。

 なんと、チームが窮地に陥った4回表から、あの松井大河が、再登板。

 0-0の接戦を乗り越え、6回表に1点、さらに7回の表に追加点を挙げ、2-0で「中京」が優勝を遂げた

 圧巻は、8回表からの、「三浦学苑」打者陣に対して、絶妙の配球を駆使して、6者連続三振

 ボールに「執念」が、こもっていた。

 

 平中監督の涙とコメントには・・・・・もう・・・・・・声も出なかった。

 素晴らしいドラマに、明け暮れた4日間だった

 それにしても、西山捕手のリードの巧みさには、うなった。

 1047球の、まさに大熱投!

 おそらく、永遠に破られない。且つ、永久に語り継がれる記憶と記録となるであろう。

 最後に、「中京」の応援団席の最前列に、あの「崇徳」の石岡樹輝弥投手がいて、声援を送っていたことを、書き添えておきます


第3弾。「緊急速報」<熱闘! 明石トーカロ球場 全国高等学校 軟式野球選手権大会 準決勝 再々試合

2015-08-09 14:19:17 | スポーツ

 <2014・8・31>

 一気に、日ごとに盛り上がっている、今年の「もう一つの甲子園」、高校軟式野球、全国選手権の、準決勝。

 「中京」 対 「崇徳」。

 共に、45回を投げ切った両投手。試合後の、両チームの礼を終えた直後。

 Dscf7628 写真右の、見るからにきゃしゃで細身の長髪投手・広島の「崇徳」石岡樹輝弥(じゅきや)が、左の少し太めの「中京」松井大河(たいが)投手に、右手を差し出し、握手を求めながら、言った。

 「またじゃけど、よろしくな

 「こちらも、よろしく」と、返した松井。

 思わず飛んだ広島弁も良いが、良い一瞬の青春光景。

 それにしても・・・・・・

 Dscf7626 並んだ並んだ、「0」の数字。

 本日、午前9時開始の、再々再々「継続試合」は、46回表より始まり、続けてのプレイではないが、ある種の「日本新記録」となり、「世界新記録」ともなる。

 そして、この「継続試合」が、午前9時より、NHK-FM大阪で、生中継されます。

 また、午後0時半、プレイボールの、決勝戦「この試合の勝者」 対 「三浦学苑」は、同じく0時15分より、NHK第一放送の「大阪放送局」より、これまた生中継されます。

 パソコンをお持ちの方は、「らじる・らじる」っちゅうトコロに合わせ、大阪局を選択すれば、聴くことが出来ます。

 もちろん、関西エリアにお住いの野球&スポーツファンを自称する型は、その名も「明石トーカロ球場」まで、足を運ぶべきです。

 外野席も、解放しております。

 ゆったりと、芝生に寝転がり観戦。暑いと感じた方は、木々が植えてありますので、その木陰に入ってご観戦も、良いでしょう。

 再々再々繰り返しますが、「入場無料」です。「準決勝」並びに「決勝」。観客の入れ替えは、まったくございません。

 それにしても、崇徳の、石岡投手。かつては、広島カープ傘下のリトルリーグに入っていたとのこと。

 背番号は「6」。崇徳では、以前は、控えだったようです。

 「(広島市安佐南区&安佐北区の土石流災害で)被災した方を元気づけるつもりで投げた」という、コメントが泣かせます。

 両チーム。固い守りが、チラッとほころびが出た時、勝敗はあっけなく決まってしまいそうな気がしてなりません・・・・

 勝って当然と見られてしまっている、「三浦学苑」。

 校長・教頭以下、バスを仕立てて、ただ今、明石に向かってひた走っております。ココロも・・・・。

 さあ、聴きましょう! 応援に、観戦に行きましょう!!