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なでしこジャパン躍進の秘密

2008-08-25 18:42:36 | レディース
今回、メダルこそ逃しましたが、なでしこジャパンの世界4強は歴史的快挙です。その原動力になったのは、佐々木監督の世界仕様への布陣変更でした。

今回のなでしこは、澤、阪口というダブルボランチを置きました。澤も阪口も、本来攻撃的MFの選手で、これまでのなでしこなら、守備のスペシャリストの酒井(現姓加藤)や宮本を置いて慎重に戦うケースです。

しかし、その戦い方だった大橋前監督は、女子サッカーのボランチにゲームメークを期待するのは、キック力が足りないため無理という発想で戦っていました。そのため、攻撃はトップ下の澤に任せ、後ろはしっかり守るから澤に守備は要求しないという戦い方でした。

しかし、この戦い方では、女子W杯でグループリーグ敗退と結果を残せませんでした。そのため、後を継いだ佐々木監督が着手したのは、澤のボランチコンバートでした。正直、澤はキープ力とキック力ならボランチもできそうに見えますが、相手ボールを奪う能力はどうかと思っていました。

ただ、東アジア選手権で中国と対戦したなでしこを見る限り、澤のボール奪取能力は結構ありました。その中国戦は3-0の完勝で、なでしこの可能性は十分に感じました。澤とダブルボランチを組む相棒には、佐々木監督が身体能力の高い阪口を抜擢しました。

正直、阪口の守備にはパスミスが出るなど、まだまだ粗削りなところもあります。ただ、どこまでも諦めずに相手ボールを奪いに行く敢闘精神は胸を打ちました。この運動量があるから、澤も攻撃参加ができたのでしょう。

また、日本の女子サッカーではあまり見られない、SBの攻撃参加も効きました。ただ、男子のように後ろの枚数を減らして攻撃参加すると、女子ではスペースを突かれてしまいます。そのため、右SBの近賀が上がるときは右MFの安藤がカバーして穴を埋めていました。

また、SBのオーバーラップは、カウンターのときに絞ったのも良かったです。90分上下動できる体力は女子にはないと判断した、佐々木監督の策は当たりました。

一見、のべつまくなしに走り勝ったかのように見えますが、実はこんな工夫があったのです。私が夢見ていた、「澤が現役のうちに世界で結果を」という希望はかないました。ロンドン五輪には、また新しい力で、この結果に近づいて欲しいです。

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