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弱点を突くのがプロ(サガン鳥栖対佐賀大)

2013-09-09 09:41:37 | 他チーム
昨日は天皇杯2回戦、サガン鳥栖対佐賀大というカードを見ていました。佐賀大の監督が大学院生の24歳の若手監督(神力監督)で、普段はサガン鳥栖のファンという神力監督は自分のチームを率いて鳥栖と対戦する、一つの夢を実現させました。もちろん実力差はありますが、神力監督は自分たちのいいところを出して鳥栖に挑もうと、あえて普段の3バックで戦う道を選びます。

しかし、鳥栖はプロとは何かを、佐賀大の若者にきっちり見本を示しました。もちろん、鳥栖の選手は基本技術がしっかりしていて、DFラインの裏へ抜け出ればまず外さない決定力を持っています。それだけではなく、プロは賢いものということを示したのはさすがだと思います。

それは鳥栖の選手たちが3バックの弱点を共通認識していたことです。3バックの場合、佐賀大が攻めに出たタイミングではどうしてもタッチライン際にスペースができます。佐賀大が中盤で回そうとしたときにボールを奪えば、そのスペースは使い放題でした。ボールを奪う中盤の選手も、走り込むFWの選手もそれを認識していて、きっちり空いたスペースを使えるところはさすがプロと思います。

結果的にこの試合は最終スコアは10-0、前半だけで6-0と大差がついた試合でしたが、佐賀大は何点取られてもめげず、中盤でつないで回す自分たちのサッカーをやろうとして、何本かシュートも放っています。それでも、やはり体力レベルではJ1でもトップクラスの鳥栖の実力は相当で、特に前半は全然中盤の形を作れませんでした。

印象に残ったのは、鳥栖MF金民友です。この試合は左MFでスタメン出場していましたが、佐賀大の選手が体力的には善戦できても、細かいテクニックを使えば比較的容易に攻略できることを見抜いていました。金民友がシュート体勢に入ったとき、佐賀大DFは100%シュートのつもりで寄せてきましたが、そこを打たずにフリーの味方に出したプレーは、さすが韓国代表に入るだけの実力はあります。

金民友は韓国ではKリーグの選手ではなく、延世大を卒業して当時J2の鳥栖で初めてプロになった選手です。アジア枠があるからこそ実現した移籍ですが、Jリーグは結構韓国代表を育てていることになります。いろんなJ2のチームが韓国のプロ選手でなく、アマチュア選手を戦力にすることは狙っていますが、この金民友は大きな成功例だと思います。

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