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フォアリベロ(3/31日本対ウズベキスタン)

2015-03-31 22:29:53 | ワールドサッカー
今日のウズベキスタン戦、5-1の完勝を見せた日本代表は、ハリルホジッチ監督の最初の公約である親善試合の2連勝を達成しました。結果だけでなく、内容や選手の使い方なども有意義な2試合でした。

最も有意義だったのは、戦術的なオプションを出したことです。それは後半頭の今野out水本inの交代で明らかになりました。水本をCBに入れて森重をボランチに上げるとアナウンサーは予想していましたが、実際は水本をそのまま今野のいたボランチに入れてきました。

水本は広島でも、あまり上がらない堅実なタイプのCBとして知られており、この起用については大いに驚きましたが、解説の城彰二氏の指摘で理解できました。それは、ハリルホジッチがアルジェリア代表で実行した采配に同じパターンがあったからです。それは、相手の4-2-3-1に勝てるための戦術として、ボランチにあえてCBタイプを置き、相手のトップ下がFWの位置と入れ替わる動きにマンツーマンで付くという狙いです。

こういう「フォアリベロ」という考え方は、一見アギーレ前監督と似ていますが、アギーレ時代のアンカーはボールを散らす攻撃の第一歩としての性格が強いボランチでした。しかし、ここにCBタイプを置くことで、ボランチからの展開はある程度捨てても、相手の4-2-3-1に数的優位を保つ考え方は面白い考えでした。

また、ミドルシュートを積極的に狙えという指示が、すぐにボランチ青山のゴールという結果に表れたことも素晴らしいです。この青山のシュートは非常に難易度の高い、遠目のシュートでしたが、うまく抑えて打つことができました。それ以外にも、香川や乾なども意欲的にシュートを狙い、日本代表はどこからでもシュートを狙う意欲があることは大いにアピールできました。

もう一点は、代表に招集した選手のほとんどに出場機会を与えたことです。ザッケローニ元監督が、戦術を固定するタイプの監督で、招集されても出番のない選手が多かったですが、今回の親善試合は交代枠が6人と多かったことを活用して、多くの選手が出番を与えられ、宇佐美、川又は代表初ゴールを決めてみせました。

6月にはW杯2次予選が始まり、いよいよW杯を目指す長くて苦しい戦いですが、少し光が見えてきた、そんな気分になった親善試合の2試合でした。

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