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通訳から名監督へ(モウリーニョ)

2013-04-11 17:51:56 | ワールドサッカー
日本時間の10日未明、モウリーニョの率いるRマドリードが欧州CLのアウェイのガラタサライ(トルコ)戦に臨みました。結果は2-3で敗れましたが、1stレグの3-0の勝利が効いてトータルスコアで準決勝に勝ち上がりました。モウリーニョはレアル退団は確実という報道もありますが、欧州CL優勝を置き土産にする可能性を残しました。

モウリーニョはこれほどの名監督としては稀なケースで、プロ選手の経験がありません。ポルトガルの体育大学でスポーツ理論を学んだモウリーニョは、この大学が語学力を重視していて、英語やスペイン語を話せるようになったことが運命を変えます。

大学を卒業したモウリーニョの仕事は、バルセロナの監督、ボビー・ロブソンの通訳でした。欧州のチームは監督にも通訳を置かないチームもありますが、英語しか話せない名将ロブソンには通訳が必要というバルセロナの判断で通訳につきました。

日本でも、元日本代表監督イビチャ・オシムの通訳だった間瀬氏が、この仕事はFIFAの公式授業を受けているようなものと刺激を受けて、指導者を目指したケースもあります。モウリーニョも、通訳をしながらロブソンの理論を吸収していったはずです。

モウリーニョは母国ポルトガルで監督のキャリアを始め、少しずつカテゴリーを上げてポルトガルの名門FCポルトの監督になります。これだけでも十分な成功ですが、モウリーニョは予算はJリーグ並みと言われるFCポルトで、世界有数のビッグクラブが集まる欧州CLを優勝します。

FCポルトからは慰留されましたが、「こんなチャンスは人生で一度きり」と割り切って年俸10億円とも言われるチェルシーのオファーを受けます。世界一のお金持ちチームのチェルシーではロナウジーニョ、ベッカムという名前の補強を打診しましたが、モウリーニョはそれを断り、ドログバやエシアンというフランスリーグでプレーしていた地味な選手を補強して、チェルシーを優勝させます。

モウリーニョの采配で覚えているのはインテル時代の欧州CL準決勝、バルセロナ戦です。1stレグを2-0で勝利していたインテルは、アウェイの試合でFWのエトーにまで守備をさせて、ボール支配率20%でこの試合を1-2でしのぎ決勝戦に進出しました。当時のバルセロナの監督はモウリーニョの通訳時代に選手だったグアルディオラで、まさか通訳がここまでの監督になるとはとコメントしていました。

選手起用は手堅いタイプのモウリーニョですが、今は率いているチームがレアルなので、攻撃的な面も出しています。最終ラインが極端に高いバルセロナと当たったらどんなサッカーをするか、楽しみにしています。

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