1mが速い(レオナルド)

映像とはいえ、浦和FWレオナルドを何度か見たので、この新外国人選手の特徴もだいぶ見えてきました。レオナルドは元浦和FW岡野雅行氏がブラジルまで探してスカウトした才能で、J3鳥取、J2新潟で得点王になって、今季が初のJ1挑戦というFWです。最初はポジショニングの良さで点を取る、要領のいいタイプと思っていましたが、ここまで見てくると評価を変えます。

それは瞬間的に速い脚質を生かしたゴール前のスピードです。マルティノスあたりは100mが速いタイプで、自陣からカウンターで走るとチャンスに絡めますが、レオナルドは1mが速いタイプで、ちょっと自分の前にスペースが空いていれば、そのスペースへのパスが供給されれば即1点というFWです。横浜FC戦の1点目のゴールはまさにその形でした。

また、シュート技術も十分持っています。特に優れているのはシュートフェイントで、相手GKを逆に反応させておいてその逆に落ち着いて蹴り込む技術はさすがです。解説者が、「レオナルドに前を向いて取られてしまったら即1点なんだから」と語るなど、その技術は少しずつ知られるようになってきました。

もちろん、相手も対策を考えています。CB2枚で寄せて切り返すスペースを与えない守り方がよく見られる手です。また、自分で個人技で持っていくFWではなく、いいボールに反応するタイプなので、そのボールを入れさせないことで彼を完封したFC東京のような例もあります。浦和としてはレオナルドに相手DFが引き付けられる隙を他のFWが狙う、したたかさも欲しいところです。

今後はもちろん得点ランキング上位を期待したいです。こういう、能力の高さがわかると、欧州や中国から高額のオファーが届く可能性もありますが、まずは浦和で結果を出して、「レオナルドはラファエル・シルバ以来の当たり外国人だった」とサポーターに思わせる活躍を期待したいです。

今宵の月

梅雨が明け、本格的に夏が到来しました。まだ暑さ慣れしておらず、この暑さはこたえますが、夜空の天体が見やすくなったメリットもあります。今日、満月と聞いたので、一枚写真を撮っておきました。