Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

青森山田対静岡学園

2020-01-13 22:16:03 | 高校サッカー
今日は大相撲初場所を見に両国国技館に出かけていたので、ビデオ観戦ですが高校サッカーの決勝戦、青森山田対静岡学園を見ていました。チームカラーが全く違うこの両者の対戦で、静岡学園がボールをキープして攻め、青森山田が自陣に2ラインを引いてカウンター狙いという予想通りの展開になりました。

もっとも、準決勝で静岡学園が苦戦した矢板中央より、青森山田は明確に上回る点がありました。それはセットプレーの強さです。最初にセットプレーからDFの5番のヘディングシュートで先制するのは青森山田の狙い通りで、これまでもそうやってリードを守り切ってここまで勝ち上がってきたのでしょう。さらに、青森山田はDFライン裏に出たボールを追った武田が、相手GKに倒されてPKを得ます。

そのPKを武田自身が決めて2-0になれば、あとは青森山田の得意な逃げ切りのサッカーに持ち込んだという印象も受けます。もっとも、前半終了間際で、CKの守備から、相手DFのトラップミスが中谷のところにこぼれてきたチャンスを落ち着いた決め、静岡学園が1点を返したところにこの試合の伏線がありました。

後半、試合の様相は変わりました。前半はブロックの外で回していた印象もあった静岡学園が、青森山田のブロックの中にボールを入れられるようになってきました。ブロックの中は本来プレッシャーがきついので、これまでの相手は常に2枚がつき苦しみましたが、静岡学園の個人のテクニックが、そのプレッシャーに勝てるようになってきました。

また、青森山田のカウンターが後半、つながらなくなってきたのも試合の流れが変わった理由でした。エース武田は前で孤立するようになり、縦へのボールは容易に静岡学園に回収されたことで、静岡学園の一方的なペースになりました。こうなれば次第に青森山田の運動量が落ち始め、静岡学園のFW加納が相手DFを個人技でかわすシュートが出て同点としたことで、試合の勢いは変わりました。

最後は静岡学園ボールのFKからの中谷のヘディングで、0-2から逆転という劇的な展開で静岡学園が24年ぶりの優勝を果たしました。あの王者青森山田の、これほど苦しむ展開は驚きました。それを可能にした、個人技主体の静岡学園の指導が、この展開を生んだのでしょう。こちらを生で見ていればまた違った感想を持ったかもしれないですね。
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ユベントス対カリアリ

2020-01-13 10:55:35 | ワールドサッカー
イタリア・セリエA、ユベントス対カリアリのビデオを見ていました。オフの楽しみのワールドサッカーは、本当にこんなスピードでサッカーができるのだと、いつもの浦和の試合とのレベルの違いを感じて見ています。ユベントスは4-3-1-2、カリアリは4-3-2-1で、前半はカリアリがDFラインを高い位置に保ってユベントスのパスにプレスに行くサッカーで、互角の内容を見せます。

特に、カリアリはボランチの3枚がバイタルエリアを確実に消しているので、この位置にいるとボールが持てないと感じたFWロナウドが左サイドに流れたり、FWディバラが下がってボールを受けたりと、前に拠点が作りにくい試合になってきます。ユベントスのパスは回っているのですが、後ろで回される分には構わないとカリアリは割り切っていました。

相手アンカーのプヤニッチにさばかれたくないカリアリは、シャドーの2枚でプヤニッチを見てきました。こういう、格下側が相手を研究して接戦に持ち込むところは、戦術的に凝るセリエAらしい攻防です。その工夫が効いて、前半は0-0で折り返すことになります。

もっとも、ユベントスはロナウドを中心に、セリエA8連覇という強豪中の強豪です。次第に、カリアリの守備の対応が間に合わなくなり、ディバラのドリブルに対してエリア内でファウルしてPKになり、このPKをロナウドが決めて先制すると、ロナウドはハットトリックの活躍で最終スコアは4-0と大差がつくことになります。

ユベントスでは、両SBを高い位置で使えていた印象が強いです。相手が前に1枚しか残していないと見て、右SBのクアドラードを積極的に前に出していたことが攻略につながりました。そういう、相手に応じてSBの使い方を変えるような柔軟な戦略も、セリエAらしいマニアックな戦術の攻防でしょう。
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リスクマネジメント(1/12U-23日本対シリア)

2020-01-13 10:08:37 | ワールドサッカー
昨日のU-23日本代表のシリア戦は、1-2で敗れて1次リーグ敗退が決まりました。この結果は深刻なもので、五輪金メダルを目指すという森保監督の言葉が説得力を持たないものになります。この大会は、開催国で出場権を持っている日本以外にとっては東京五輪の最終予選で、目指すもののない日本の準備状態などがどうだったかとの疑問も出てきます。

試合内容ですが、シリアに対して高い位置からボールを取り返して攻撃を継続したいというゲームプランは見えてきました。シリアは4-2-3-1で入りたい様子でしたが、次第に両サイドハーフが自陣に押し込まれて6-3-1のような布陣になり、日本にとってはリスクマネジメントをしっかりやりながら連続攻撃を続けたいところでした。

しかし、そのリスクマネジメントをいきなり失敗します。シリアのカウンターで与えたCKから、ニアで相手FWに合わされたボールに対し、相手5番が頭でシュートを打ちに行ったボールを町田が足でクリアしようとして、危険なプレーを取られてPKになります。このPKを9番に決められて、前半10分でビハインドを追う苦しい展開です。

それでも、この日ボランチで起用された齊藤が相手の攻撃をうまくカットして、サイドの橋岡と相馬に回して攻めるという日本のゲームプランは見えてきます。同点ゴールは相馬で、一旦シュートに行ったボールが相手DFに当たって跳ね返ったところを再度シュートして決まったものです。シリアがFWに1枚しか残していないので、最終ラインに3人は要らないと割り切る攻撃も、後半は見せてきました。

もっとも、DFの攻撃参加は諸刃の剣でもあります。確かに、ストッパーの町田や岡崎が上がって行くと、シリアのマークは運動量が落ちていて付けませんでした。そういうときはシュートで終わることが必要ですが、この日の日本は前の選手が「パスのためのパス」になってしまい、特にFWの上田は思い切りの悪さが目につきました。

その中途半端な攻撃は、最悪の形で表に出てしまいました。DFの町田と岡崎が上がっていたタイミングで食らったカウンターに、日本の戻りは遅れ、相手21番のドリブルからのゴールで1-2と勝ち越されそのまま敗れました。またもリスクマネジメントで失敗した、進歩のない敗戦で、このメンバーでは五輪本大会は戦えないと危機感も出てきます。何か、手が打たれるかもしれません。
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