Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

大相撲名古屋場所総括

2019-07-22 20:52:37 | 他スポーツ
大相撲名古屋場所は写真の鶴竜の6回目の優勝で幕を閉じました。最近の相撲界は白鵬対鶴竜の相撲が大相撲になることが多い「頂上決戦」になっており、この日の土俵も見ごたえ十分でした。右四つになりたい白鵬が、立ち合い変わり気味に左上手を引きますが、粘った鶴竜が巻き替えてもろ差しになり、白鵬を東土俵に寄り切った勝利でした。今場所は白鵬が腕の筋肉断裂明け、鶴竜が腰痛明けと不安でしたが、終わってみれば両横綱が盛り上げました。

もっとも、この結果は白鵬の力の陰りも感じざるを得ません。鶴竜も、かつては白鵬の敵ではないとばかりに対戦成績で圧倒していました。白鵬が鶴竜に追いつかれたことは、ここ数場所の土俵を見ると感じます。白鵬も34歳となり、かつて平幕相手には見て取る余裕の相撲ぶりではなくなってきました。白鵬が、これまで負傷していなかった右腕を春場所で痛めた影響は大きいと感じます。

それでも、勝者鶴竜は素直に褒めたいと思います。6回目の優勝は、横綱としてある程度のところまでは行った結果です。鶴竜は組んでもよし、突き押し相撲が相手でもある程度対応できる柔軟性が武器で、唯一敗れた友風戦こそ無理に出て土俵に落ちましたが、今場所の内容は落ち着いていて良かったと思います。

残念なのは4大関すべてが休場したことです。栃ノ心や豪栄道は場所前から負傷の不安がささやかれていましたが、皆勤して勝ち越すことは叶わず、来場所はカド番になります。肩の腱板断裂が、果たして公式発表通りの1か月で治るのだろうかとさえ思わざるを得ません。貴景勝は大関から陥落しますし、上位陣は寂しい顔ぶれになってしまいました。唯一勝ち越した高安も途中休場です。

三役争いでは、関脇玉鷲が5勝10敗、小結竜電が4勝11敗と負け越して二つ枠が空きます。そこに入りそうなのは、西前頭2枚目で10勝5敗の遠藤と、西前頭筆頭で9勝6敗の北勝富士になりそうです。もっとも、関脇陥落の貴景勝の置く位置にも依存するので、枠は一つに減らされる可能性もあります。新三役で8勝7敗と勝ち越した阿炎は見事でした。

下位では、ようやく幕下59枚目まで戻ってきた照ノ富士が6勝1敗と勝ち越し、幕下中位まで番付を戻しそうです。彼が本来の力を出せば幕下は相手にならないでしょうが、1敗したところを見るとまだ本来の彼ではないでしょう。どうにか、関取が見えるところまでは来てほしいのが願いですが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする