Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

小平奈緒、金メダル

2018-02-19 23:18:06 | 他スポーツ
昨日の小平奈緒選手の金メダル、感動的でした。日本選手団の主将を引き受ける際に、主将はメダルが取れないジンクスは気にならないかと聞かれた質問に対し、「500mは絶対の自信がある」とまったく気にしなかったことを、レース後に明らかにしています。それほど自信があるというのは、滑りを見ていればある程度見て取れました。

小平の場合、最初の100mを10秒3前後で通過するのが金メダルへの目安ですが、10秒26と予定通りの入りを見せます。スタートでわずかに腕が動いていましたが、スターターがフライングを取らなかったという幸運も味方します。そこからの伸びが芸術的でした。500mではバックストレートでの加速が勝負ですが、そこを低い姿勢でどんどんスピードが上がっていく様子もわかりました。

コーナリングも安定しており、同走のチェコの選手に競り勝って36秒台の五輪新記録で、予想通りとはいえ快挙を成し遂げました。小平効果は、同走のチェコの選手が小平を追いかけて競り合った結果、銅メダルにまで食い込むことができたことにも現れています。W杯で全勝という本命ですが、本命が勝つのは難しいとも言われます。さすがでした。

小平は長野県茅野市の出身で、高校は伊那西高校、大学は信州大学と長野県を拠点としています。かつての男子500mの金メダリスト、清水宏保氏を指導した信州大学の教授に指導を受けたいと、国立の信州大学に受験勉強して合格した、別の意味での「強さ」も持っています。

彼女を語る上では、所属先の相澤病院の存在は大きかったです。大学卒業時に実業団チームの内定を取り消され、スポンサーとして名乗りを挙げる格好で相澤病院がバックにつくことになりました。給料は「普通の大卒社員程度」と聞きますが、それでも遠征など、お金のかかる競技なので、病院がバックについていることが彼女の競技人生を大きく支えています。

おそらく、相澤病院には小平自身が金メダルを手にしてやってくるでしょう。前々回のバンクーバー五輪でのパシュートの銀メダルで入院患者が喜んだと聞きますが、金メダルなら尚更です。今回の金メダルは、彼女を支えた長野県の多くの人の力だったと感じています。おめでとう小平、おめでとう長野。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする