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意外なボランチ適性(柏木陽介)

2015-07-28 19:42:40 | 浦和レッズ
過去、私はブログで何度も「柏木のボランチは不向き」と書いていました。理由はキックのレンジが長くないので、ボランチの華である浮き球のロングボールでゲームを作れないからです。しかし、今季のミシャは柏木を一貫してボランチで起用しています。

柏木が1列下がったことで、2シャドーにゲームメーカータイプがいなくなり、必然的に2シャドーは両方スピード型になります。去年、シャドーが両方スピード型の試合はあまりいい試合がないと心配していましたが、柏木が予想以上にボランチ適性を発揮しています。

ミシャサッカーのボランチは、確実性を重んじるポジションです。リスクはあっても通れば決定的というパスが好きだと思っていた柏木が、実はやろうと思えば安全運転もできることが、今季の発見です。もともとパスセンスのある柏木ですから、今までの相手の浦和攻略法だった、ボランチの縦パスを拾ってカウンターという形を減らすことができています。

相手も、柏木から取れば決定機ですから、柏木のところは常に狙っていますが、速いパス回しで相手のプレスをうまく外しています。また、キックレンジの不足は自分が運動量を生かして前に行くことでカバーしています。

今季の浦和の好調の要因は、興梠、武藤あたりがバイタルエリアでボールをキープできることだと思っています。柏木は、そのキープで時間を作ってくれれば、その時間を利用して上がってきます。広島時代のあだ名「走れるファンタジスタ」の本領発揮です。

あとはセットプレーの精度です。柏木がシーズン何点か直接FKを決めてくれると、チームは楽になります。東アジア選手権の代表にも呼ばれ、代表のトップ下を狙うつもりなら、もう一段のグレードアップは期待したいところです。2012年、代表の共和国戦で力を発揮できず、久しぶりの代表復帰だけに思うものはあるでしょう。

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