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山形戦マニアック分析

2015-03-15 20:48:40 | 浦和レッズ
山形戦の記事、一つ疑問を持たれた方もいらっしゃるでしょう。興梠も武藤も高木俊幸もスピード型なのに、どうして同タイプを交代させた後半の方が内容が良くなったか?と、あの文章だけからなら考えられてもおかしくありません。

それは、動きの質の問題と、後半の交代の意図が関係しています。まず、前半の浦和の攻撃が機能しなかった理由は、浦和のサッカーが良くないときに大抵はまるパターンだと思います。浦和が良くない時、守備時の5-4-1を攻撃時の4-1-5に組み替えたときに、前の5人が前にかかって戻ってこないパターンになります。

山形が5バックにして、浦和の4-1-5の「5」と数的同数を保とうとしているのですから、前で待ってしまっては機能しなくなります。こういうときは、1トップ2シャドーの選手が引いてボールをもらいにくる動きが必要ですが、それが前半の浦和では少なかった印象です。そのため、前半は興梠と石原の印象がほとんどありません。

後半頭の交代、青木out武藤inは、柏木を青木のいたボランチに下げ、トップ下に武藤を入れる勝負手です。柏木のボランチは正直言えば本職の位置でなく、ここに強烈なプレッシャーが来るとかわしきれないこともあるでしょう。しかし、山形が引いて出てこない以上、このような攻撃の枚数を一枚増やす交代は十分理にかなったものです。

また、武藤のボールの待ち方が良かった印象です。山形は、確かに5人で引いているDFラインにはスペースがなかったですが、アンカーのアルセウの横にスペースがありました。特に、山形が攻めに出ると、サイドのボランチの宮阪、松岡が上がってくるので、その二人が戻ってこないうちにスペースを使うことで、ボールキープ率を上げた印象です。

それでも、山形が人数を掛けて守るので、なかなかシュートが打てず、阿部勇樹や宇賀神が縦パスを拾われてカウンターを食らったミスもあります。スコアレスドローもありうる展開でしたが、それでも攻撃に出ていたのは浦和でした。その攻勢が、後半に何度かあった決定機や阿部勇樹のミドルにつながったと思っています。

休む間もなく、次は北京戦ですが、昨日の勝ちは大きいと、気持ちは前向きになっていることと思います。
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辛勝も理由があった(3/14浦和対山形)

2015-03-15 13:33:32 | 浦和レッズ
浦和は、前日練習で全メニューこそこなしたものの、ミニゲームでBチームだった興梠を、1トップで起用してきました。動いてボールを収められる興梠の真似は、他の選手ではできないというミシャの判断だと思います。ただ、結果的には興梠はあまりプレーに関与できませんでした。山形の策が理由でした。

山形は、5-3-2の守備的布陣で浦和の1トップ2シャドーを完全に封じ込める試合の入り方をしてきました。浦和対策として、5バックか2ラインコンパクトサッカーという手は常套手段なので驚きはしませんでしたが、このスペースを消す山形の手で、スピード型の興梠と石原はほとんど消されてしまいました。

山形は宮阪のアンカー起用を予想していましたが、新外国人のアルセウという筋肉質の選手がアンカーに残ってパスを散らし、宮阪と松岡はボランチを基本ポジションにしながら時には前に出ていくという役割が与えられていました。この布陣では、山形は攻撃に行くのがきついように見えますが、本当にチャンスになりそうなときに絞って上がることで体力を温存していました。

浦和にとって助かったのは、山形のカウンターの精度がそれほど高くなかったことです。もちろん、浦和守備陣が良かったということもできますが、ドリブルで仕掛けてもその後のパスを浦和がカットできたので、山形に決定機は作らせませんでした。山岸の話によれば、それもプラン通りだったそうですが、カウンターの精度の高い相手ならまずかったという印象は受けました。

この試合を、1-0の辛勝とはいえ勝利に持って来れた理由は、ミシャの選手交代だと思っています。出てこない山形なら、ボランチは柏木でも相手に狙われないという読みで、アタッカー陣をスピード型の武藤、高木俊幸、石原という新加入トリオにして山形に「動き勝つ」ことを狙ってきました。

そのため、次第に山形の最終ラインが下がってきました。決勝点になった阿部勇樹のミドルには、そんな伏線が張られていました。確かに、阿部勇樹に「あのシュートをもう一度やって」と言ってもなかなかできないかもしれませんが、シュートの打てる時間的余裕があったから決まったとは言えます。

続きは明日のマニアック分析にて。

















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