Kobby loves 埼玉&レッズ

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もろ差しの芸(逆鉾)

2014-12-05 22:22:48 | 他スポーツ
今日はネタに困ったので、こういうときは昔の力士を思い出すことにします。今回ネタにするのは、昭和の末に関脇を当時の記録だった9場所連続で務めた、逆鉾(現井筒親方)の思い出です。関脇は上位と全員当たり、一場所負け越せば陥落という難しい地位なので、この記録は価値があります。

もっとも、逆鉾は大抵8勝7敗で関脇を守っていたので、大関になれなくて惜しかったというイメージはないです。それでも、関脇は地位を守るには常に上位陣の一角を崩す必要があり、逆鉾が横綱や大関によく勝っていたのは認めます。

逆鉾の相撲は、師匠で父の先代井筒親方(鶴ヶ嶺)から受け継いだもろ差しです。もろ差しは両まわしが下手(したて)なので、相手より必然的に体勢が低くなります。相手にもろ差しを許した状態を「外四つ」と言いますが、この外四つで勝つには把瑠都レベルの身体能力がなければ難しいでしょう。

以前、テレビの解説で鶴ヶ嶺が逆鉾のもろ差しを話していたことがありますが、「もろ差しになるまでは逆鉾の方がうまいが、逆鉾はきめられるので、もろ差しになってからは私の方がうまい。私はほとんどきめられなかったので。」と話していました。

鶴ヶ嶺といえば三賞の最多受賞記録を持つ技能賞の常連だったので、その名人からこのコメントを引き出した逆鉾もよくやったと思います。逆鉾の四股名は出身地鹿児島県の霧島山の天逆鉾から取ったもので、井筒部屋に伝わる伝統ある名前です。

私の少年時代のオールドファンには昔を知る方もいて、「琴錦と逆鉾は先代を知っている」と話す方もいました。そういう伝統ある名前が受け継がれてゆくのも、日本の相撲文化だと思います。今は私がオールドファンの立場です。国技館で相撲が物言いになったときに、正面審判長の井筒親方が土俵に上がると「逆鉾だ逆鉾だ」と喜んでいました。

明日は大相撲初場所のチケット発売日です。また国技館に行って楽しい思いができるように、チケットを確保して、ブログに相撲のことも書いていけるようにしたいものです。
コメント
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