Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

新旧野人対決(岡野雅行)

2014-07-09 20:16:33 | 浦和レッズ
先日の山田暢久引退試合では、岡野雅行と関根貴大の「新旧野人対決」は楽しめました。岡野雅行が引退後あまり体を動かしていなかったので、関根の勝ちに終わりましたが、関根にとっては一つ夢がかなった格好でしょう。

それで、岡野の名前が出てきたので、現役時代の思い出を書きます。岡野は山田暢久と同期入団で、日大を3年で中退して浦和入りしています。当時は中退しての入団に日大側が反発して、ちょっとしたトラブルになりました。

しかし、岡野にとっては中退して結果的には良かったと思います。理由は当時の浦和が故障者続出で、早い時期にスタメンのチャンスが巡ってきたからです。当時のスポーツ紙に「走るだけで感動を与える」との見出しが出たほどの爆発的スピードで当時の駒場を沸かせました。

岡野の駒場初ゴールは今でも覚えています。DFライン裏のパスを追いかけた岡野はそのボールをトラップミスしました。しかし、それがたまたまゴールの枠に転がり、必死で追いかけた岡野の前でゴールになりました。岡野はもともとはテクニックがあったそうですが、日大時代に急に足が速くなって、スピードで勝負したら面白いように相手を置き去りにできたと聞きます。

岡野といえばフランスW杯予選の「ジョホールバルの歓喜」のVゴールが今でも語り草です。当時、相手のイランがDFラインのバランスの悪さが目立つチームなので、情報のない岡野を走らせれば面白いとサッカージャーナリスト後藤健生氏が書いていました。

しかし、延長戦の頭から投入された岡野はシュートミスを繰り返しました。岡田監督が殺してやろうと思ったとジョークを飛ばしたほどでしたが、延長後半13分に中田英寿のシュートのこぼれ球を押し込んでVゴールになり、日本代表をフランスに導きました。

岡野は絶好機で「ふかすだけは避けたい」と思って、確実に押し込むためにスライディングしたと語っていました。4年前のドーハの悲劇当時は飲み屋の店長になるつもりだった無名青年が、日本の歴史に残る快挙を成し遂げたのは嬉しかったです。

現在はJ3鳥取のGMです。経営的に苦しい鳥取は、全国的な知名度のある岡野の営業活動でも資金を集めていて、サポーターの寄付金で元G大阪MFフェルナンジーニョを獲得しています。たぶん引退試合は鳥取でやると思いますが、彼のことは決して忘れません。
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ミュラーの秘密(7/9ドイツ対ブラジル)

2014-07-09 08:03:50 | ワールドサッカー
今朝のW杯準決勝、ドイツ対ブラジルは見ていました。ドイツが7-1という歴史的な圧勝を見せた試合ですが、両チームとも戦術的なことはこれまでの試合である程度わかったので、今日は個人技に注目してみました。

特に見てみたかったのはドイツMFミュラーです。彼は長身ではなく、かといって爆発的なスピードで敵陣を切り裂く訳でもありません。それでも前回大会5得点、今回大会も今日のゴールで5得点と点はきっちり取れる選手です。FWでない彼の点を取る秘訣は是非とも確かめてみたかった秘密です。

その理由はボールを引き出せるポジショニングの良さだと思います。彼はブラジルのDFがマークしにくい微妙なポイントを熟知していました。結果的に個人技が通用しないこともありますが、彼に預ければ何かしてくれるとチームが信頼しているのが伝わってきました。

その結果が貴重な先制ゴールです。強力な選手は真ん中に置いて、マークが薄くなるファーサイドをうまく利用したミュラーは、ちょこんと合わせて大事な先制ゴールを得ました。2点目のクローゼのゴールにも、ミュラーは前でボールを受けて絡んでいます。

ミュラーはドイツの強豪バイエルンに所属する世界的な選手ですが、ここでもFWではありません。ただ、MFとしては高い得点力を誇り、攻撃的MFに定着している選手です。今回のドイツの強さは間違いなく代表選手を多く輩出するバイエルンの強さも関係していると思います。

現実主義で面白くないと言われがちだった過去のドイツとは違って、今回のドイツはバイエルン仕込みのポゼッションです。ドイツが優勝すれば、一部はグアルディオラ(バイエルン監督)の優勝かもしれません。
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