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ボールの受け方(田中達也)

2006-09-12 20:32:16 | 浦和レッズ
まだまだ、これから活躍してもらわなければならない、若手の田中達也は、思い出話をするにはまだ早いかもしれません。しかし、デビュー戦で井原、小村を抜き去った永井雄一郎ほどのインパクトはないにしても、達也のデビュー時にも非凡なセンスを感じさせてくれました。

思い出に残っている試合は、2001年5月5日の国立競技場の対磐田戦です。当時新人だった達也は、背番号31番をつけ、ベンチスタートでした。試合展開は、当時鹿島と2強時代の黄金時代だった磐田が、明確なアウトサイドを置かない特殊な3-5-2(中盤の5人をサイコロの「5」の目のように配置する)を機能させ、井原のミスも出て磐田にあっさり先制点を許しました。

そんなときに出てきたのが達也でした。私の記憶ではアドリアーノに代えての投入だったと思います。トゥットの1トップでは攻めが機能しない状況で、トップ下の小野伸二のパスコースを増やそうという起用でした。単に優れたパサーのパスを待つスピード型のFWなら、パスが出てから慌てて追いかけてチャンスを潰す場面も何度かあるでしょう。

しかし、達也が優れていたのは、パスを受ける時点で、体の向きを工夫して事前にボールを受ける準備ができていたことです。小野伸二も、2001年のシーズンでは初めてパスを出しやすい相手を見つけたようで、喜んで達也にパスを供給していました。小野伸二→達也ラインで、何度もパスが通り、達也自身もドリブルで左サイドを崩しました。

あの磐田相手に、昇格1年目のレッズがペースを握る時間があるのかと、一時的でしたが喜ぶことができました。結果的には2-0で敗れたこの試合ですが、達也の持つ非凡なサッカーセンスは十分に感じることができました。達也は小野伸二がオランダに渡る前の最後の試合(広島戦)で2ゴールを決めるなど、1年目としてはまずまずの活躍を見せました。

達也がポジションを確保するのは2003年を待たなければなりませんでしたが、その後の活躍は皆さんご存知の通りです。今年、小野伸二が浦和に復帰して、達也との相性の良さをどこかで発揮してくれるのではと、ずっと楽しみにしていました。これから、そんなゴールが生まれるかもしれませんね。
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