Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

ルヴァン杯鳥取戦プレビュー

2024-04-22 21:08:45 | 浦和レッズ
G大阪戦で手痛い黒星を喫した浦和レッズですが、今週は強行日程で、水曜日にアウェイのAxisバードスタジアムで、ルヴァン杯の鳥取戦です。今年からルヴァン杯はJ1からJ3が参加するトーナメント戦になっており、この鳥取戦を敗れると浦和レッズのルヴァン杯は終了になります。もっとも、すべての大会でベストメンバーで勝ちに行くのは難しいのは確かで、ある程度はメンバーが落ちるものと思われます。

相手の鳥取はJ3のチームです。J2以下のチームにとって、最優先されるのは昇格というのが共通しており、それ以外の大会はメンバーを落とすのが通例です。もっとも、鳥取のGMである岡野雅行氏にとっては、初めて実現する古巣浦和戦になります。ルヴァン杯の組み合わせが決まった段階で、この浦和戦を楽しみにしていると聞きます。

鳥取については、オフィシャルHPで調べた限りでは、元横浜FMのMF長谷川アーリアジャスールと、浦和のユースに所属したDF大城が知っている選手です。前節のアウェイ富山戦の出場メンバーを見ましたが、大城はスタメンで90分フル出場、長谷川はベンチにも入っていませんでした。鳥取は一時はJ2にもいたチームですが、J3降格後はJ2復帰を果たしていません。

浦和のヘグモ監督にとっても、こういうルヴァン杯の采配は初めてになります。どうやって、この試合をうまく使いながらチーム状態を上げていくかは入念に考えているでしょう。もし、ヘグモ監督の代名詞の4-3-3に手直しをするとすれば、この試合はちょうど試すには良いタイミングです。3枚のMFをダブルボランチにしてトップ下を置くような変化もあり得るでしょう。

この試合はスカパーの800chで生中継があります。鳥取は遠いので、平日のこの試合に行くのは相当なサポーターだと思いますが、映像で見て、この試合で見られる熱量を、少しでも感じられたらと思います。
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ミスが招いた最悪の結果(4/20浦和対G大阪)

2024-04-20 22:19:43 | 浦和レッズ
今日は浦和敗戦で元気が出ないので、とりあえず撮ってきた写真だけ先に貼っておきます。

以下翌日追記

昨日の浦和レッズのホームG大阪戦は、0-1で浦和の敗戦に終わりました。この日はCBショルツが復帰していました。彼がいることで最終ラインで安心してボールが回せます。また、右SBの石原が相手左MFウェルトンに抜かれたピンチも、ショルツが難なくカバーしてピンチを防いでいました。ショルツ欠場時に代役を務めていた佐藤も悪いCBではないですが、ショルツが持っている危険察知能力は常人には真似できないものを感じます。

また、相手のG大阪の布陣を確認すると、宇佐美、坂本の2トップに、唐山を右MF、ウェルトンを左MFに置くボックス型の4-4-2でした。この布陣は最も一般的でバランスの良い布陣ですが、浦和の強みであるアンカーのグスタフソンのところを消すためには、両FWが相当ハードワークする必要があります。少なくとも90分間グスタフソンを監視し続けるのは無理でしょう。

浦和の布陣である4-3-3は、ウイングとサイドハーフ、時にはSBが加勢すると、サイドに最大3人をかけて攻められる強みがあります。G大阪の4-4-2ではサイドは二人なので、その数的優位を生かせれば浦和のゲームになりますが、この日は左サイドは中島翔哉と大久保が入れ替わりながらキープしてボールが持てましたが、右サイドは伊藤敦樹のところから前に出せず機能しないことになります。

また、ここまで浦和の勝ち点が伸びていない要因として、CFのチアゴ・サンタナになかなかいいボールが入っていないことがあります。チアゴ・サンタナ本人も、待っているだけではボールは来ないと改善を目指したようで、興梠がやっているような引いてきてさばいてから前に行くプレーも出し始めましたが、結果的には彼の決定力不足が一つの敗因になります。

このゲームはなかなか動かない膠着状態になります。浦和がショルツとホイブラーテンでパスを回すときは、時にロングフィードにつながることもありますが、この日はパスの出し所がなくて苦しんでいる様子に見えました。そのため、グスタフソンがアンカーの位置にこだわらずにサイドに流れてボールを受けたりと工夫も見せますが、決定機も決定的なピンチもそれほどない前半になります。

こういう試合は、最悪でもスコアレスドローに持ち込む試合運びも必要ですが、それができなかった要因については、明日以降マニアック分析で補足します。











































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G大阪戦プレビュー

2024-04-19 22:31:34 | 浦和レッズ
浦和レッズは明日、ホーム埼玉スタジアムで、ガンバ大阪と対戦します。G大阪はここまで3勝3分け2敗で10位と、11位浦和の一つ上にいます。データを見ると7得点7失点で、1試合平均1点を取れていない攻撃力の弱さを守備でカバーしてこの位置につけているチームです。移籍市場の動向を見ると、ベテラン藤春(→J3琉球)など出て行った選手が目につきますが、J2を中心に即戦力を補強しています。

新戦力の中では、名古屋から獲得したCB中谷がここまで8試合すべてに出場しています。チーム得点王はFW宇佐美が3得点を挙げています。チュニジア代表FWのジェバリはスタメンは1試合のみで無得点です。スペイン人指揮官のポヤトス監督の2年目のシーズンで、チーム戦術という意味では熟成されてきている様子です。

G大阪は札幌、横浜FMに連敗したものの、前節鳥栖に勝利して一息ついたことでしょう。前節、柏に敗れてなかなか波に乗れない浦和にとっては、この相手に勝てば上に行ける対戦ですが、簡単な試合にはならなそうです。浦和は4-3-3でアンカーのグスタフソンにボールを集めたいチームなので、これまで対戦してきた相手は何とかグスタフソンを消そうと、前からパスコースを消す守備をしてきました。

浦和対G大阪はかつて「ナショナルダービー」とも呼ばれた、J1の天王山で当たる対戦でもありました。2006年には優勝を賭けて直接対決したこともあります。今回の試合はそこまでの注目度ではないですが、古巣対決になるDF佐藤など、このカードに思い入れがある選手もいるので、面白い試合が見られるように期待したいです。
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内容で負けた(4/12柏対浦和)

2024-04-13 20:46:59 | 浦和レッズ
昨日の浦和レッズのアウェイ柏戦は、0-1で浦和の敗戦に終わりました。この敗戦は、決してカウンター一発を決められた不運な負けではなく、内容で負けたからの負けです。序盤、柏はセカンドボールを拾っての連続攻撃を浦和陣内で何度も展開し、ギリギリのところでクリアして失点こそ防いだものの、これではいつか破られると感じる内容でした。

その結果を生んだ要因として、アンカーのグスタフソンのところをうまく柏に消されてしまったことが考えられます。柏の2トップ、小屋松とマテウス・サヴィオは浦和CBからのグスタフソンへのパスコースを消しに来ており、この日は岩尾がベンチにも入っていなかった浦和にとってはゲームを組み立てにくい展開にされました。途中で、この柏の狙いに気付いて、グスタフソンがサイドに寄ってボールを受け始めましたが、少し対応が遅れた印象はあります。

また、浦和の両ウイングを使いたい攻め方も、柏に消されていた印象を受けます。この日は右ウイングに入っていた前田直輝の印象が薄く、好調だった左ウイングの松尾も孤立する展開でした。彼らの運動量を守備で使わされたのもその要因で、前田直輝がボールを受けた位置は自陣が多く、攻撃に行けるだけの体力が追いつかないのも仕方ありません。

浦和にとってもう一つ痛かったのは、五輪代表で不在だったSB大畑の穴でした。この日の浦和はベンチにSBの選手を置くことができず、急造SBである左SBの渡邊凌磨に90分出てもらうことが前提にならざるを得ませんでした。そのため、柏のマテウス・サヴィオはそこを狙っており、決勝点になった木下のゴールは、マテウス・サヴィオに左SBのところを崩されてのクロスでした。

追い込まれた浦和は、中島を投入して前線で起点を作り、さらに興梠を投入して4-4-2気味のオプションも見せました。しかし、序盤から流れが悪かったこの日の浦和に1点を逆転できる力はなく、試合はそのまま0-1の敗戦で決着することになります。これだけ流れが悪いと、どこから着手してチームの勢いを戻すか難しいですが、出番はなかったもののこの日ベンチ入りしたCBショルツにも期待したいところです。
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柏戦プレビュー

2024-04-10 22:32:31 | 浦和レッズ
今度の金曜日、浦和レッズはアウェイの三協フロンテア柏スタジアムで、柏レイソルと対戦します。鳥栖戦で、先制点を取って前がかった相手を速攻で仕留める、狙い通りのサッカーができた浦和としては、そういうサッカーをもう一度出したいところです。柏は昨年、17位と下から2番目でしたが、今季からJ1を2チーム増やすために残留できたチームなのでなおさらでしょう。

もっとも、柏はここまで、2勝4分け1敗の勝ち点10で9位につけています。昨年はシーズン途中からの就任だった井原正巳監督がチーム作りの難しさに直面しましたが、今季は最初から指揮を執るので、やりたいサッカーを表現しやすいのでしょう。移籍市場ではJ2や大学からの補強と地味な動きでしたが、エースストライカーの細谷が残留しているのが最大の「補強」かもしれません。

チーム得点王は京都から移籍のFW木下が、3得点でトップです。しかも、木下はスタメンは1試合だけで、6試合は途中出場での結果です。木下は出場はなかったものの、半年だけ浦和にも在籍した経験があります。浦和サポは覚えていなくても、彼個人的には「リベンジ」の試合でしょう。この木下の好調で、元浦和FW武藤雄樹やフィジカルモンスターのフロートが1試合も出場していません。

データは6得点6失点で、あまり点は取れていないものの守備が1試合平均1点以下に抑えていることで中位につけているチームです。DFでは元浦和の犬飼智也がCBに定着しており、大卒ルーキーの関根が右SBに定着するなど、守備陣は7試合でほとんどメンバーを動かしていないところに、守備陣が安定していることが表れています。

浦和としては、左ウイングの松尾が前節で絶好調だったので、そこを使いたいです。また、CFのチアゴ・サンタナにも当たりが出てきており、クロスやセットプレーを合わせての得点も期待できます。両ウイングについては交代カードもうまく使いながら、速い攻めで柏を圧倒てきるように期待したいと思います。
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鳥栖戦マニアック分析

2024-04-08 21:28:21 | 浦和レッズ
後半頭から、鳥栖は左MFに投入した横山にボールを集めてドリブルで仕掛けさせました。本来攻撃的MFの菊地をボランチに下げて、思い切って前にバランスをかけて、早い時間で追いつくというメッセージ性のある交代です。前節のFC東京戦で、後半頭に相手がやり方を変えてきたときに対応できなかった、浦和の弱点を狙った手でした。

しかし、浦和ではこの日は左ウイングの松尾が好調で、何度もボールを追いかける動きが可能でした。そのため、鳥栖のこの攻勢は一発で裏返して浦和のチャンスにもできることを意味します。その「一発」は出ました。DFラインで短いドリブルを見せた佐藤が、前線にロングボールを入れると、鳥栖のDFは1枚しか残っておらず、松尾と1対1の競走になりました。

好調な松尾は、相手GK朴を個人技で抜き去ってゴールに流し込み、浦和としてはかなりゲームを優位に進められる2点目を得ることができました。これで浦和は無理な攻撃的交代を打つ必要がなくなり、負けているときはMFの1枚を下げて投入する切り札の中島を、左ウイングの松尾に代えて投入します。3枚のMFを残しながら、前で中島の高い技術でボールをキープする狙いです。

また、序盤から運動量がかなり多く、どこかで代えてやらないといけないと感じていた岩尾も、これと同じタイミングで小泉と交代させることができました。鳥栖が65分に右SBの原田を下げて右MFの中原を入れ、右MFにいた長沼を右SBに下げる最後のギャンブルを打ってきたことで、中島が高い位置でボールを持ちながら鳥栖の隙をうかがうことができました。

こうなれば浦和のゲームでした。右ウイングに投入された大久保が持ち味のドリブルを出し始めました。大久保は最後は中島のパスから、試合を決める3点目を決めて、ゲームを揺るがないものにしました。ヘグモ監督の4-3-3はウイングがスピードを生かして攻めるためのサッカーで、この鳥栖戦では狙い通り、ウイングのスピードで勝負を決めることができました。

もちろん、鳥栖が主力選手を引き抜かれてチーム状態があまり良くなかったことはありますが、浦和にとってようやくPKに頼らなくても勝てたことは大きかった試合になりました。次の柏相手にも、ウイングが前を向いて仕掛けるサッカーを出して、上位グループを脅かすようになれればいいなと期待しています。

















































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相手の力を利用できた(4/7浦和対鳥栖)

2024-04-07 21:17:37 | 浦和レッズ
今日の浦和レッズのホーム鳥栖戦は、3-0で浦和の勝利に終わりました。このゲームは浦和がほぼ狙い通りに運べた試合でした。序盤、左CKを2度立て続けに取り、開始4分に早くもチアゴ・サンタナのヘディングシュートで1点を先制できた浦和は、ヘグモ監督の狙いである両ウイングを生かしたサッカーを展開するようになります。

右ウイングの前田直輝はオフサイドラインをうまく抜けられず、右サイドの攻めは課題が残りましたが、左ウイングの松尾は絶好調でした。鳥栖に仕掛けられるリスクは覚悟で左SBで起用している渡邊凌磨とうまく連携を見せて、松尾が走ればボールが面白いように出てくる関係性を見せることができました。もっとも、序盤の鳥栖は1点ビハインドでも良いと割り切った様子で、自陣に2ラインを引いて守ってきました。

浦和はここまでの相手には、アンカーのグスタフソンを消しに行くマンツーマン守備に苦しんできました。それが理由で、グスタフソン以外にもパスの出し所が欲しいという理由で、開幕当初はベンチスタートだった岩尾がスタメンに復帰するようになります。もっとも、鳥栖はグスタフソンについてはトップ下の堀米とボランチの福田で受け渡す様子に見えましたが、あまりその守備が効いておらずグスタフソンがボールを持てました。

鳥栖の狙いはグスタフソンには多少さばかれてもいいから、真ん中に人数を集めてクリアで我慢するものでした。そのため、松尾や渡邊凌磨が左サイドでボールを動かすまでは狙い通りだった浦和も、そのクロスがなかなか中央に合わずに時間が過ぎていきました。もちろん、鳥栖は同点ではなく1点ビハインドなので、どこかのタイミングでは前に出てくることは予想できましたが、前半一杯は攻める浦和に対し我慢する鳥栖で推移します。

また、鳥栖の守備に対抗しようと、岩尾がFWの位置まで上がって前からプレスに行っていました。最前線にいるチアゴ・サンタナを追い越すような場面もあり、「これでは岩尾は90分持たない」と感じることになります。今は交代枠が5つあるため、岩尾が交代しても小泉や中島などがいますが、その辺のマネジメントはしっかりやらないと、前節のFC東京戦のように負傷の酒井宏樹のところを狙われるミスも起こり得ます。

ハーフタイムに鳥栖は動き、ボランチの福田を下げて左MFの横山を投入して、右MFにいた菊地をボランチに回す勝負手を打ってきました。菊地はパスセンスがあるのでボランチも可能ですが、もともとは攻撃的MFなのでギャンブルとも思える起用です。この交代が、試合を動かすことになるのですが、それについては明日以降マニアック分析で補足します。



















































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鳥栖戦プレビュー

2024-04-06 22:05:09 | 浦和レッズ
浦和レッズは明日、ホーム埼玉スタジアムでサガン鳥栖と対戦します。FC東京戦では、後半頭に相手が狙いを変えてきたことに対応できず、試合途中での対応力が課題になった浦和ですが、下位に沈む鳥栖からは確実に勝ち点3を取っておきたいです。もっとも、鳥栖というチームはスロースターターで、毎年のように主力選手の大半が入れ替わるチームなので、チームの熟成に時間がかかるためです。

鳥栖は1勝1分け4敗の勝ち点4で19位です。移籍市場では精神的な支柱だったベテランの小野裕二がアルビレックス新潟に去っています。また、主力選手では岩崎がアビスパ福岡に移籍しています。J2に降格した横浜FCからFWマルセロ・ヒアンを獲得しており、ここまでチームトップの2得点を挙げています。テレビ埼玉のレッズ応援番組GGRの予想では、4-2-3-1の布陣のようです。

鳥栖を率いる川井健太監督は、「メッシが一人でできることを二人、もしくは三人でやる」と、運動量を生かしたチーム作りをしています。このサッカーは夏場が苦しいでしょうが、この涼しい時期なら機能する可能性はあります。鳥栖が、良く練った浦和対策を披露してくる可能性はあり、特にMFからコンバートしたばかりの左SBの渡邊凌磨のところは狙ってくるでしょう。

浦和はヘグモ監督が今季から導入した4-3-3が、まだチームに馴染み切れていない印象はあります。両ウイングが相手DFに対して完勝を収めることができれば、このシステムは面白いように機能するでしょうが、まだそこまでは行けていません。福岡戦で酒井宏樹が上げたクロスに対して左ウイングに回っていた渡邊凌磨が合わせたゴールのような、ウイングが内に絞ってくるオプションも見せたいところです。

浦和の選手もサポーターも、ここまでの2勝2分け2敗という結果には誰も満足していないでしょう。もっとも、J1は今季は混戦模様になっており、浦和もまだ追撃のチャンスはあります。鳥栖戦で良いサッカーを見せて、そこからチーム状態を上げて行けるように、期待したいです。
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狙われた右SB(4/3FC東京対浦和)

2024-04-04 19:37:57 | 浦和レッズ
昨日の浦和レッズのアウェイFC東京戦は、1-2と浦和の敗戦に終わりました。この結果を生んだ要因として、後半頭の数分間のFC東京の左サイドの攻勢を受け切れなかったことが考えられます。もともと、ベンチ入りのメンバーを見た段階で、DFの控えが石原一人で、「これはDFにけが人が出ると苦しい」と感じざるを得ませんでした。

もちろん、浦和が得ていた先制点の内容は悪くなかったです。自陣でボールを受けたチアゴ・サンタナが、スライディングに来た松木を抜いた個人技が伏線で、その直後に誰もが意表を突かれた超ロングシュートが見事決まりました。チアゴ・サンタナは開幕からなかなか調子が出ていなかったCFですが、これで今後のさらなる活躍も期待できるでしょう。

しかし、前半で右SBの酒井宏樹が足を痛そうにしていました。DFの交代要員が一人しかいないことで、酒井宏樹は無理してプレー続行を選択し、前半はそのまま1-0で浦和リードで折り返します。どうやら、この酒井宏樹の異変にFC東京サイドが気付いた様子で、左ウイングの俵積田と左SBのバングーナガンデで、酒井宏樹のところを狙うように指示が出たものと思われます。

後半頭の俵積田のドリブルが面白いように決まり始めたことが、後半頭にあったFC東京ペースの時間ができた要因でした。酒井宏樹が抜かれた後にバランスを崩したのを見て、これは何か異変が起きたと感じました。ベンチのヘグモ監督は酒井宏樹を下げて松尾を左ウイングに投入し、左ウイングにいた渡邊凌磨を右SBに置く交代を打ちますが、渡邊凌磨も急造SBということで、FC東京の攻勢をしのぎ切れませんでした。

そんな後半頭の劣勢を浦和はしのぐことができず、立て続けに2失点したことで、このゲームは決まってしまいました。後半の浦和は攻撃もつながらなくなり、途中出場の松尾や大久保にも見せ場はなく、試合はそのまま1-2で浦和敗戦に終わりました。さすがに最後は中島投入で前に拠点を作って何本かCKを取りましたが、それを決められるようなターゲットマンのいない浦和では一発で決めることはできませんでした。

負けたことも痛かったですが、酒井宏樹がしばらく出場できないようだと、SBが人材難の浦和には苦しい展開になります。左SBの大畑がU-23日本代表合流でしばらくチームを離脱することも決まっており、今後の浦和はSBのところをどうにかしないといけません。湘南から加入の石原など、新しい力が出てきてくれることを願いたいです。
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FC東京戦プレビュー

2024-04-02 21:54:13 | 浦和レッズ
明日、浦和レッズはアウェイの国立競技場で、FC東京と対戦します。まだ本調子ではないものの、ホームで福岡に勝利して一息つけた浦和ですが、このアウェイ戦は一つの難関です。ここで勝利すれば、上位グループの背中が見えてくるだけに、アウェイ戦ではあるものの勝ち点3を取って、勢いをつけたいところです。

FC東京はここまで、1勝2分け2敗の勝ち点5で15位です。長友、バングーナガンデの両SBや、ボランチに定着した20歳の松木など、良い選手はいるチームなのでこの結果は意外です。札幌から獲得したFW小柏がここまで2試合に途中出場したのみで無得点、FWの仲川も5試合無得点と、前の選手が点を取れていないのも一つの理由でしょう。

データを見ると7得点9失点で、1試合平均1点以上攻撃陣は点を取れているものの、それ以上に失点して流れに乗れていないのでしょう。前節の川崎戦ではGK波多野が退場になっており、交代枠は残っていてサブGK野沢を投入したものの、その数的不利の間に2失点しています。チーム得点王は鹿島からレンタルで獲得した荒木が4得点でトップです。

FC東京は国立競技場は得意にしており、かつては「国立男」のFW平山相太が国立競技場との相性の良さを誇っていました。もっとも、旧国立競技場でのデータなので、今の国立競技場でその伝説を継続できるかはこれから次第です。平日開催で雨が予想されるなど、生観戦にはちょっと厳しいコンディションですが、浦和サポはたくさん乗り込むでしょう。

浦和のヘグモ監督の4-3-3ですが、機能していないと見ると4-2-3-1気味に組み替えるオプションも、前節の福岡戦では見られました。グスタフソンのアンカーにこだわらず、ダブルボランチにしてボールの収まる箇所を増やすのも一つの方法です。そうやって相手の意表を突きながら、自分たちのサッカーを機能させてこれからも戦い抜いて欲しいものです。
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