今回はまだホイールを組んだ事が無い人にも ここが注意する処だよ
なんて感覚のホイールビルド講座です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/dd/d55fc14cfd8b60632d3777941f3ddf33.jpg)
今回使う部品と工具はこれだけ ハブはジュラHB7600 ラージ36穴 リムはARAYA AERO2 36穴
黄色い紙の上の部品はこのリム専用でニップル穴に使うアールワッシャー
スポークはホシのステン段付き15-16番 長さは289mm ニップルはアルミの黒を使います
組み方には ラジアル組とタンジェント組が有り
またタンジェント組の中にクロス、2クロス=4本組 3クロス=6本組 4クロス=8本組が有ります
そしてJIS組とイタリアン組(井上組)が有ります。
今回は その中で3クロス=6本組のイタリアンで組みます
では始めましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/75/75fcfe666802ae31fb1fd8636bb5fe22.jpg)
組み始める前の事前準備が有ります この作業はリムのニップル穴のバリ取り
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/55/7fae925c024ce9198d7cf7646e617045.jpg)
新しいリムには写真の様に製造時のバリが結構残っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/63/0531722681057db7752065931e608259.jpg)
前後のリムでこれだけのバリが残っていました しなくても良い工程ですが した方が良いですよね(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/75/84ee8b1e0e85d418661cae112db93e41.jpg)
ノギスでハブのセンターを出しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/97/161195f5399c631728b45e0764079f33.jpg)
芯には小さな印を付けておきます これが後で役にたつんですよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ad/ad95c3a4514a70f61314db89ce5c887c.jpg)
ハブフランジの穴は左右で半個ずれています この写真はギアサイド(右側)を上にしています。
この様に黒い印の所にスポークを通すのがイタリアン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/d4/beba7d1665bf60c432bc36d64533b8f3.jpg)
この様に赤い印に通すのがJIS組みの時です。(この印は講座用です 笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/00/9b1a195bd1e49fa3a468b9c853a5b021.jpg)
ここからスポークを編んで行くのですが この段階で大事な事が3つ有ります
この写真 バルブの位置はスポーク間の広い所に持ってきます
これはホイールの性能とは関係ありませんが 初めて組まれる方が忘れがちな処です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/6b/9b16dcc42173daf0f06d214b5d1a88a3.jpg)
リムのニップル穴は左右に振られています この方向に注意して下さい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/f4/bfb720fe00420633386a20e6af885c5f.jpg)
スポークの方向ですが イタリアンの場合
ギアサイドは 自転車を踏んだ時引っ張られるスポークはフランジの外側の物です
ノンギアサイド(左側)のスポークも同じ方向を向いているのはフランジの外側のスポークで
これがイタリアンです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/6b/31caddebac34ad6f33b411b66a93f1fe.jpg)
以上の3点に注意をしてスポークを組みます 方法は自分のやり方で良いです
私は フランジの内側のスポークを左手に持ち
そのスポークから右に6本目のスポーク(間にはスポークが4本)を右手に持ち交差させます
その最初に左手に持ったスポークを バルブ穴の直ぐ左のニップル穴に通します
もう片方のスポークは そこから左へ2つ目(間に穴は一つ)の穴へ通します 後はもう考える事なくこの繰り返しですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/1b/4307d852f189486b1e4c2a7d694f545d.jpg)
スポーキングが終わればホイールを触れ取台にセットしこれから触れ取です
これはミノウラの廉価版ですがこれでも充分使えます 日常のメンテにこれ位の物でも有れば便利です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/e9/763c8216675858d41a01211b2cca420f.jpg)
ホイールの触れ取りを始めますが ニップル回しが少し窮屈だったので調整をしています
ニップルの角は潰れ易いのでそれなりの道具を使いましょ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/5e/f2127a5ddfc178941178d6600e9529f7.jpg)
振れは縦と横に出ます 当然両方を調整して行くのですが
縦ブレの方により意識を置いた方が良いでしょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/48/6ea91db48869bc033f802d9533b48bc2.jpg)
ホイールのセンター出しはとても大切な事です センターゲージが無い時にはこんな方法が有ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/f1/c3627446bf34660b1841a821d631749d.jpg)
リムの対角に糸を張り その糸が始めに付けたセンターの印の上を通れば ホイールのセンターが出ています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/3e/585aae1c13edcfa96ca8831a559f3a5a.jpg)
完成したホイール
触れ取りについては 文字で書くのが大変難しい領域です 人それぞれやり方が有ると思いますし
技術と感覚の部分ですからご自分で試行錯誤を繰り返して 自分の物にしていくしかないのかな?
ただ 横振れだけに気を取られず 天振れ(縦振れ)に充分気を配って下さい 意識としたら縦の方が重要です
今回の講座(偉そうに 笑)はお役に立ちましたでしょうか
これは本当の基本で より良いホイールに仕上げるのには隠された調味料も必要です
緩み難いホイールや変則組こんなのもまた機会が有ればご紹介させて頂きます
お疲れ様でした・・・ Kino
なんて感覚のホイールビルド講座です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/dd/d55fc14cfd8b60632d3777941f3ddf33.jpg)
今回使う部品と工具はこれだけ ハブはジュラHB7600 ラージ36穴 リムはARAYA AERO2 36穴
黄色い紙の上の部品はこのリム専用でニップル穴に使うアールワッシャー
スポークはホシのステン段付き15-16番 長さは289mm ニップルはアルミの黒を使います
組み方には ラジアル組とタンジェント組が有り
またタンジェント組の中にクロス、2クロス=4本組 3クロス=6本組 4クロス=8本組が有ります
そしてJIS組とイタリアン組(井上組)が有ります。
今回は その中で3クロス=6本組のイタリアンで組みます
では始めましょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/75/75fcfe666802ae31fb1fd8636bb5fe22.jpg)
組み始める前の事前準備が有ります この作業はリムのニップル穴のバリ取り
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/55/7fae925c024ce9198d7cf7646e617045.jpg)
新しいリムには写真の様に製造時のバリが結構残っています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/63/0531722681057db7752065931e608259.jpg)
前後のリムでこれだけのバリが残っていました しなくても良い工程ですが した方が良いですよね(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/75/84ee8b1e0e85d418661cae112db93e41.jpg)
ノギスでハブのセンターを出しています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/97/161195f5399c631728b45e0764079f33.jpg)
芯には小さな印を付けておきます これが後で役にたつんですよ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/ad/ad95c3a4514a70f61314db89ce5c887c.jpg)
ハブフランジの穴は左右で半個ずれています この写真はギアサイド(右側)を上にしています。
この様に黒い印の所にスポークを通すのがイタリアン
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/d4/beba7d1665bf60c432bc36d64533b8f3.jpg)
この様に赤い印に通すのがJIS組みの時です。(この印は講座用です 笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/00/9b1a195bd1e49fa3a468b9c853a5b021.jpg)
ここからスポークを編んで行くのですが この段階で大事な事が3つ有ります
この写真 バルブの位置はスポーク間の広い所に持ってきます
これはホイールの性能とは関係ありませんが 初めて組まれる方が忘れがちな処です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/6b/9b16dcc42173daf0f06d214b5d1a88a3.jpg)
リムのニップル穴は左右に振られています この方向に注意して下さい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/f4/bfb720fe00420633386a20e6af885c5f.jpg)
スポークの方向ですが イタリアンの場合
ギアサイドは 自転車を踏んだ時引っ張られるスポークはフランジの外側の物です
ノンギアサイド(左側)のスポークも同じ方向を向いているのはフランジの外側のスポークで
これがイタリアンです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/6b/31caddebac34ad6f33b411b66a93f1fe.jpg)
以上の3点に注意をしてスポークを組みます 方法は自分のやり方で良いです
私は フランジの内側のスポークを左手に持ち
そのスポークから右に6本目のスポーク(間にはスポークが4本)を右手に持ち交差させます
その最初に左手に持ったスポークを バルブ穴の直ぐ左のニップル穴に通します
もう片方のスポークは そこから左へ2つ目(間に穴は一つ)の穴へ通します 後はもう考える事なくこの繰り返しですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/1b/4307d852f189486b1e4c2a7d694f545d.jpg)
スポーキングが終わればホイールを触れ取台にセットしこれから触れ取です
これはミノウラの廉価版ですがこれでも充分使えます 日常のメンテにこれ位の物でも有れば便利です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/e9/763c8216675858d41a01211b2cca420f.jpg)
ホイールの触れ取りを始めますが ニップル回しが少し窮屈だったので調整をしています
ニップルの角は潰れ易いのでそれなりの道具を使いましょ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/5e/f2127a5ddfc178941178d6600e9529f7.jpg)
振れは縦と横に出ます 当然両方を調整して行くのですが
縦ブレの方により意識を置いた方が良いでしょう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/48/6ea91db48869bc033f802d9533b48bc2.jpg)
ホイールのセンター出しはとても大切な事です センターゲージが無い時にはこんな方法が有ります
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/f1/c3627446bf34660b1841a821d631749d.jpg)
リムの対角に糸を張り その糸が始めに付けたセンターの印の上を通れば ホイールのセンターが出ています
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/3e/585aae1c13edcfa96ca8831a559f3a5a.jpg)
完成したホイール
触れ取りについては 文字で書くのが大変難しい領域です 人それぞれやり方が有ると思いますし
技術と感覚の部分ですからご自分で試行錯誤を繰り返して 自分の物にしていくしかないのかな?
ただ 横振れだけに気を取られず 天振れ(縦振れ)に充分気を配って下さい 意識としたら縦の方が重要です
今回の講座(偉そうに 笑)はお役に立ちましたでしょうか
これは本当の基本で より良いホイールに仕上げるのには隠された調味料も必要です
緩み難いホイールや変則組こんなのもまた機会が有ればご紹介させて頂きます
お疲れ様でした・・・ Kino
また、覗きに来ます。
良くおいで頂きました 有難うございます
何時も自転車屋さんと間違われています
また自転車を見に来て下さい
自転車は売っていませんが・・・(笑)
ブログ開設おめでとうございま~す!\(^o^)/
これからが楽しみですね~色々と参考にさせて頂きますので宜しくお願い致します。
参考と言って頂くほど大した事を書けませんが
工具魂 店長の処でお世話になった工具を駆使し
頑張って整備します(笑)
でもやっぱりひとつは持っていたほうが良いですか?
ホーザンからはバリ取りナイフの名称(そのまんまや 笑)で販売されています
でもちょっとお高い・・
最近はホームセンターでも置いていますが 800円前後じゃないかな?
代用するとしたら たとえば金ノコの刃なんかが焼きが入っていて硬く、使えそうですが
ニップル穴では使い難いでしょうね
一個奮発して下さい(笑)
http://www.monotaro.com/g/00020495/?displayId=23&dspTargetPage=1
875円でした。
あと工具魂さんのページ・・・欲しいものだらけですね(笑)
モノタロウって結構利用している人が居ますね
このバリ取りは1つ有れば結構使い道が有るので重宝しますよ これは内面用ですが
刃の形状によって 外面、直線に使える物も有ります
工具魂さん 面白い人ですよ 少々のチョンボは気にしない(気にしろよ 笑)
でもそれが許せてしまう人柄です 得だなあ・・ また利用してあげて下さい
近所の金物屋さんになかったので、ニップル回しと一緒に通販から購入しようかどうしようか思案中です。
こんにちは
バリ取りは 何か代用するより買った方が使い勝手が良く良いですね
ニップル回しも同じ買うなら
たとえば 昔から有る形の ホーザンC-120 388円より
パークツールのスポークレンチSWシリーズ 1260円~1575円(ニップルに依り サイズが違う)を買った方が良いですね
スポークを強く張る時は パークツールの方がニップルの角を潰し難いですから・・