Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ナノコロ オイルスプレー J-MAX

2019-12-16 20:38:11 | メンテ 用品
自転車整備に使う潤滑剤の中でもオイルは良く使います 今回はカーボンナノチューブが配合された
ナノコロオイルスプレーと言う商品をご紹介します





特殊添加剤 CNT カーボンナノチューブが配合された防錆、潤滑スプレーです
商品名は NANOKORO OIL ナノコロ オイルスプレー 製造元は ジェイマックス(株)
と言う兵庫県姫路市の会社で 販売代理店は大阪市の (株)ヌマタと言う会社です




この商品は CNT と言う極小の炭素素材を潤滑オイルに分散させ
金属表面の凸凹を埋め、加えてカーボンナノチューブが金属同士の
摺動性の向上を担うと案内されています




この様な考え方は今までにも有り 金属同士の駆動部に
添加物が入り込み それがコロの役割で動きを滑らかに
すると言うものです 今迄ではチタンやダイヤを添加した
オイルで知られます

私は今までにその様な商品に興味は示さなかったのですが
今回は私が信頼する 石川県のカツリーズサイクル&デザインの
成田加津利さんが Kinoさんこれは良いですよと薦めて下さったので
使ってみる気になりました






では商品を見てみましょう 250ml のスプレー容器です




噴射部分を見てみます




黄色いノズルを畳んだ状態でも使える様です






畳んで有った黄色いノズルを起こしてみました
私が今迄に使って来た潤滑剤のノズルは細い金属製が
多かったですが これは樹脂で出来ています






樹脂製のノズルは柔軟性が有り 使う場所に依っては便利なのかも分りません
ただこの太い先端は自転車の変速機の内部や駆動部分の隙間をピンポイントで
狙うのは難しいですね

金属製の細いノズルではシールドベアリングのシール部の隙間にノズルを差し込み
注油する事がたまに有りますが その様な使い方が出来そうに有りません 少し惜しい・・






白い樹脂製上部キャップに蓋の様な物が付いています 良く見ると
引 と書かれています 引くと千切れました

これに付いては説明が全く無く不安になります 外して良かったのか
今でも良く分りません 取扱い説明が欲しいです

※ すみません商品に対して不安な処を書いていますが悪意は有りません





ここで私が今迄に使って来たスプレータイプのオイルと比べてみます
と言っても今回はステンレスのパレットに噴射し指先で触ってみる程度の事です

左から洗車後に良く使っている Wako's ワコーズ のチェーンルブ 
真ん中は Vipro's ヴィプロスのグレサージュ 両方水置換の性質が有るフッ素系のオイルです








まずワコーズのチェーンルブ 容器を良く振って攪拌してから
パレットにスプレーします






ヴィプロスのグレサージュも同様にスプレーします
何かしらの添加物が入ったオイルは良く攪拌してから
使うのがお約束事です






今回の ナノコロオイルも同様にスプレーしました
ここで他のオイルとの違いは スプレーしたオイルが何時までも
動いています 生きている様で気味が悪い・・






3種類のオイルをパレットにスプレーしました 時間を置かずに
パレットを立てて各オイルの状態を見ます




ワコーズのチェーンルブはやや垂れ始めています このオイルは
時間が経過すると粘度が上がります ヴィプロスのグレサージュは
思いの外粘度が有りオイルが垂れる事が有りません




ナノコロオイルは早い速度で垂れ始め 直ぐにパレットの下側に
オイル溜りが出来ました




それぞれのオイルの状態です






各オイルを指先に取ってその感触を感じてみます






ナノコロオイルは 何か今までのオイルと違う感触です
妙に指先がツルツルします そして柔らかい




パーツクリーナーで指先を拭いてから次ぎのオイルに触れます








ワコーズのチェーンルブは慣れ親しんだ感触ですが 先程の
オイルを触った後ではやや固さを感じます








グレサージュは指先で触っただけではその良さが解りません
特に特徴は感じないのですが、チェーンに使うと静かなオイルです




この様に 3種類のオイルを比較してみました 正直これで何が
解るんだと言う事ですが ナノコロオイルのスプレー直後の
オイルが動いてる様子と指先がツルツルになる感触は実際に
使えばどうなるのか興味を惹かれます





今回紹介して下さった成田さんは セラミックベアリングに効果が有りますチェーンにも
良いですよとの事でした 日本を代表するメカニックがそう仰るなら間違いの無い商品
なのかと思います 次は自分の自転車に使いその違いを感じてみたいと思います

商品開発、製造元 【 J-MAX ジェイマックス(株) 】

販売代理店 【 (株)ヌマタ 】

追記
本文中に
> 白い樹脂製上部キャップに蓋の様な物が付いています 良く見ると
引 と書かれています 引くと千切れました
これに付いては説明が全く無く不安になります 外して良かったのか
今でも良く分りません 取扱い説明が欲しいです

上記の様に使い方が不明な部分を書きましたが このブログを見て頂いた
販売代理店の担当者の方(営業所所長)が 製造元に問い合わせをして頂き
製造元から次の様に回答を頂きました

回答(本文を基に要約させて頂いています)
Kino様 “ナノコロオイルスプレー J-MAX”と題したブログを拝見しました。
この樹脂の部分の正体は“ガス抜き機構”です。

缶を廃棄する場合、内容物 特に噴射ガスを完全に抜き取り ごみ収集車(パッカード車)
内での火災を防ぐ為の機構です。

オイルを使いきった後に
噴射ボタンを押し続けながら、“引く”と書かれた樹脂爪を上に引いて
手前(噴射ボタン側)の両サイドの溝に爪の両端の突起が挟まるまで引いてください。
強く引きすぎると千切れますのでご注意ください。

私は樹脂キャップに良く見る噴射ボタンが作動しないように取り付けて有る
保護カバーかと思ったのですが 使用後にガス抜きを行う為の物だった様です

この様に販売代理店の方から製造元にお問い合わせを頂き 即座に回答を頂ける
真摯な取り組みにとても感謝いたします 大変有難うございました。  2019.12.18 Kino

コメント
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