三日坊主日記

本を読んだり、映画を見たり、宗教を考えたり、死刑や厳罰化を危惧したり。

クリスマスとサンタクロース

2009年12月23日 | キリスト教

ある人に「クリスマスケーキを食べるんですか」と聞かれ、「クリスマスケーキは食べませんが、ケーキはほいほい食べます」と答えた。
どうしてクリスマスにケーキなんだ。
私がクリスマス嫌いのせいかもしれないけど、クリスマスとかサンタクロースの映画はあれこれあるが、何か善意の押しつけみたいな感じがしていやだなと思うものが多い。
たとえば、子供にこびているとしか思えない『34丁目の奇跡』
(本物のサンタクロースだと自称する男をめぐる物語)とか。
クリスマスだからみんなが仲良くするというのは偽善ぽい。

町山智浩『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』によると、クリスマス・ツリーはクリスマスと関係ないそうだ。
「イスラエルには樅の木は存在しない。ツリーは本来、北欧ゲルマン民族の「ユール」という冬至の祭りで飾られたのだ。だからイギリスからアメリカに来た清教徒たちはツリーを知らなかった」
「ツリーはドイツからの移民によってアメリカにもたらされたが、最初、清教徒はツリーを異教のものとして禁じていたのだ」
「さらに言えば、キリストの誕生日はいつかわからない。古代ローマ人はキリスト教化された時、太陽神ミトラスを祭る日だった冬至をキリストの誕生日とした」

サンタクロースだって聖ニコラウスのことだから、イエスの誕生日とされるクリスマスとは無関係である。

「サンタクロースもオランダ移民によってアメリカに輸入されたが、白い縁取りのある真っ赤な服という衣装は'30年代にアメリカで作られ、コカ・コーラの広告で一般的に認知された。赤と白ってコカ・コーラのシンボルカラーでしょ?」
知りませんでした。

クリスマスは異教と商業主義によって育てられた、100年も歴史のない祭りなのだとの
ことです。
釈尊の誕生を祝う花まつりのほうがよっぽど伝統のある行事なのに、花まつりケーキを食べる人は少ないのはなぜでしょう。

コメント (2)
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