新しい歴史教科書をつくる会は2つのグループに分裂し、自由社と育鵬社によって歴史教科書が出版されています。
斉加尚代さんは育鵬社教科書代表執筆者である伊藤隆氏(東京大学名誉教授)にインタビューしました。
「(歴史から)学ぶ必要はないんです」
――それは、かみ砕いて言っていただくと。
「学ぶって、何を学ぶんですか。あなたがおっしゃっている、学ぶって」
――たとえば、日本がなぜ戦争に負けたか
「それは、弱かったからでしょう」
――育鵬社の教科書が目指すものは何になるわけでしょうか?
「ちゃんとした日本人を作るっていうことでしょうね」
――ちゃんとしたというのは?
「左翼ではない。昔からの伝統を引き継いできた日本人、それを後に引き継いでいく日本人」「いまの反政府のかなりの部分は左翼だと思いますけども、反日といってもいいかもしれませんね」
斉加尚代さんはこのように感想を述べています。
興味深いのが加藤陽子さんへの言及です。
2020年、日本学術会議の会員に推薦されながら、菅義偉首相によって任命を拒否された6人の一人が加藤陽子さんです。
会員になれなかったのは伊藤隆さんの影響があるのでしょうか。
2012年2月、安倍晋三氏が、政治によって教育を変える、と踏み込んだ発言をする。
育鵬社の教科書を推奨する日本教育再生機構(日本会議のフロント組織)主催の会で、松井一郎大阪府知事と並んで語った。
「首長が非常に教育について強い信念を持っていれば、その信念に基づいて教育委員を替えていくんですよ」
道徳教育や愛国心教育をと主張する安倍元首相たちが統一協会とべったりとはお笑いです。
https://okiron.net/archives/2584
中学校の道徳教科書に新規参入した日本教科書が教育再生首長会議で配布した案内文書には、顧問 八木秀次、代表取締役社長 武田義輝とある。
武田義輝氏はヘイト本を出版する晋遊舎の代表者である。
『教育と愛国』には、維新による大阪の公教育の破壊が記されています。
橋下徹氏たち維新が公教育をダメにしたことに怒りを覚えました。
3年連続定員割れの高校は廃校にするんですから。
クビにすると人事で脅す、ネットで煽り立てるなど、強権政治を行う。
大阪では新型コロナウイルスによる死者が多かったのは、公立病院の統廃合、保健所の廃止、職員の削減を行なったためです。
大阪に住む私の知人がコロナに感染し、40度近い熱、ハンマーで頭を殴られるような頭痛に動くこともできず、少し楽になって救急車を呼んだら、病院はいっぱいで入院できませんとの返事だったと言ってました。
大阪府民はそれでも維新を支持してるし、橋下徹氏の影響力は今も大きいのが不思議ですし、
前川喜平さんはこう語っています。