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路地野菜の力。 土の声2012年7月号より

2012年07月17日 | 月刊「土の声」より




 猛暑の中で体調をコントロールしながら一日を元気に過ごせるのも自律神経の働きが正常に保っているからです。山形山農場の野菜や4羽のブラウン鶏を観察していると元気の良い苗や鶏ほど栄養吸収、即ち食欲が旺盛です。

 やはり夏はいっぱい食べることが一番の健康です。特に全有連の農産物はミネラルや小魚を発酵させたアミノ酸、樹木から採取した有機酸、カニ殻のキチン質などをたっぷり使って栽培しており、お届けする野菜には酵母やビタミンなどの免疫力や治癒力を高める養素が生成されて入っています。

 それに山形山農園は野菜の畝間を広く取り、風や太陽光が野菜の株元にジリジリ射し込む栽培方法をとっているので、紫外線や活性酸素を分解する酵素、SODも、また、病害虫の攻撃から体調をコントロールするポリフェノール類の免疫酵素等、夏こそ必要な成分を野菜が自ら大量に作れるよう栽培管理しているのでもりもり食べていただきたい。

 先月号でお知らせした事務スタッフの自発的な農作業の参加は、暑い今も続いています。5月に定植した苗がグングン生長しておりキャベツもブロッコリーもニラもカリフラワーもまもなくお届けできる大きさまで育ちました。彼女たちがプチ農業体験で得たことは、我が子と野菜の生長を照らし合せて見ることが出来たことです。猛暑でも元気に生長する苗と生長できない苗の違いは何なのか、少し気付いたようです。小さな苗は定植時の土壌環境が少し違っただけでも生長に大きな格差が生じます。

 例えば、根と土との間に小石やゴロ土が入り間隙ができて栄養吸収がスムーズに行かなかった場合や土壌水分が多すぎたりしても苗の成長は著しく抑制されます。植物でさえ、そうなのですから好き嫌いの感情を持つ私たち人間は、何を食べたかで免疫力や治癒力だけでなく知力も体力も左右されることを彼女たちは農作業を通して食事内容の大事さをあらためて感じたようです。

 全有連の農業理念は「食べて健康」です。紫外線や活性酸素の分解酵素をいっぱい自家生産している野菜は病害虫に冒されにくいものです。夏の路地野菜は少し硬いのが難点ですが、夏バテ酵素をより多く含んでおり意識的に食べて戴くことをお進めします。

 また、夏休みは山形山にお出でいただき畑仕事をプチ体験しながら、手作り小型風力発電機の製作を部品一つ一つ手作りしながら造り上げる楽しさを一緒に体験しませんか。風力発電機の制作目的は病害虫防除用の誘蛾灯やビオトープの酸素ポンプに、そして子供たちの工作の楽しさと自然エネルギーから取り出す物理学の面白さを感じられればと思います。


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