理不尽な進化  -遺伝子と運のあいだ-

2015-05-27 14:26:48 | 日記

吉川広満  朝日出版社刊

ふう、ようやっと読み終えた。内容が難しいわけではない。だから言って、スッキリとまとめられるものでもない。
以下は、私の独断である。要するに、本書は「進化論」説というものにまとわりつくさまざまな人々の考え方をひとづつ検証した本。と言うとややこしい本だと思うだろうが、ハッキリ言って「年寄りの愚痴」と思えば分かり易いか。でも、馬鹿にしてはいけない。本書には「進化論って何?」と聞かれたり、考えた時、誰でもが思う?がメインテーマなのである。タダ、これだけ厚い本(400ページを超す)になったのは、著者があとがきでも言っているように、「自分の納得のためにだけ書いた」本だからである。
というわけで、事、進化論に関する様々な(科学的、歴史的、宗教的etc)疑問をひとつでも持った人はぜひ読むべきだ。タダネェー、著者の博覧強記には敬意を表するけれど、誰が読むか?私は読みきったけれど……。そもそも、タイトルがピント外れのような気がするのだ。
しかし、よく出版したなぁ。出版社は!

 


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