化石から生命の謎を解く ー恐竜から分子までー

2012-10-04 15:16:21 | 日記

化石研究会編  朝日新聞出版刊

化石を自分で掘り当てたい人には、恰好の入門書。
取り敢えず分かったことは、まず化石と思しきものを見つけた時は、掘り出す前に写真を撮ること。それもアップだけではなく、埋まっていた場所全体の俯瞰写真をとることだ。上手くすればそれによって化石の時代が分かるかもしれないからだ(ケイタイを持っている今の人には雑作もないことだが)。
次に目当ての化石だけでなく、周辺も掘ってみることだ。その周辺に関連したモノが散っているかもしれないからだ。もちろんこの場合も写真は撮る。素人に出来るのはここまで。この後は然るべき所に持って行って判断を仰ぐべし。
もうひとつ、表題からは予想も出来ない章がある。動物の化石は骨の数片を採集出来るのが普通で、全身の骨格を発掘できるのは奇蹟に近い。そこで、発見した骨がどの部分か推測する必要がある。そこで本書では、自分で骨格標本を作ることを勧めている。
「骨格標本の素材を集めるなんて、素人には無理だ」と思うでしょ? これが目から鱗。誰にだも出来るのです。ヒントは、ケンタッキー・フライド・チキン(KFCでなければいけない)。詳細は第1章4を読んでください。
勿論、本書には化石を巡る興味深い話が沢山載っている。きっと、興味ある人には面白い本に違いない。

 


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