①宇宙は地球であふれている -見えてきた系外惑星の素顔ー

2011-11-24 09:05:16 | 日記
井田茂・佐藤文衛・田村元秀・須藤靖著  技術評論社刊

ここで言う「地球」とは、太陽系以外の恒星の周りにある「系外惑星」のうちで地球と同じ条件を満たした惑星のこと。現在約270個ほど見つかっている(もっと見つかる可能性があるらしい)。今は観測機器の発達を待つしかない。
そこで誰もが思うことは、その惑星に生命体が存在するのか、そして存在しているとしたらその生命体は知性体に進化しているのかということだろう。残念ながら、この疑問には答えてくれていない。無理もない。著者四人は宇宙物理学者なのだ。つまり、生命体の存在を確認するには何を指標にして観測すればいいのか? が分かっていないのだ。要するに、生命とはどう定義すればいいのか。今のところ共通したコンセンサスがないのだ。
本書は系外惑星を見つけるまでの歴史、これからの課題を分かりやすく解説している。特に豊富な図版が、分かりにくい宇宙物理学を知るのに手助けをしてくれる。

というわけで、次の本は「生命とは、生命の起源は」という問題と、系外惑星との関係についての本を紹介する。

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