ヤマザキマリ著 幻冬舎
もうすぐロードショーされる『テルマエ・ロマエ』の著者。17歳でイタリアに油絵修業のために留学、超極貧生活を送り、一時帰国。再びイタリアに行き、イタリア人と結婚し、夫の実家で暮す。それからシリア、ポルトガルと移住し、現在はシカゴ在住。異国歴十数年。日本にはたまに帰るだけ。勿論、旅行好き。アマゾンもインドもラサにも足を運ぶ。怖いもの無し。職業は漫画家(肝心の油絵はどうなっているのか、書いていないので分からない)。そんな女性が異国から、望遠鏡で見るように見た(つまり、外国を見るように母国を見ている)日本と外国との文明比較エッセイ。
本書を要約すると、こんな風になるか。トラベラーズと、その国で生活するということは、当たり前だけれどかなり違う。つまり、本書で語られていることは、「感想」ではなく「実感」なのだ。詳しい内容は書きません。しかし、膝を叩いて納得できる話のオンパレードです。