ジグザグ山歩き

山歩き、散歩、映画など日々、見たこと、聴いたこと、感じたことなどつれづれに。

エベレスト3D

2015-11-08 21:02:32 | 映画
 「エベレスト 3D」は、1996年5月、世界最高峰のエベレスト(8848メートル)で日本人を含む8人の登山者が遭難死した実話を映画化した作品。バルタザール・コルマウクル監督(49)は、気温氷点下26度、風速320キロの強風が吹き荒れる“死の世界”を現地ロケと3D技術で再現し、登山家たちの壮絶なサバイバルを描いた。商業登山のパイオニアのロブ・ホール(ジェイソン・クラーク)率いるツアー隊と、スコット・フィッシャー(ジェイク・ギレンホール)が率いる隊が登頂に挑戦するが、参加者の体調不良や登頂を断念させられないガイドの心理もあり、下山が遅れて嵐に見舞われてしまう。エベレスト登山は商業化され、ガイドが顧客を連れて登るツアー隊で山頂付近が大渋滞に巻き込まれてしまうという商業登山の実態も描いている。他のチームとの動向、待ち時間の長さも影響したのである。
ロブ・ホールは、遅れて登っていた顧客のダグ・ハンセン(ジョン・ホークス)が登頂を強行したため下山が遅れる。監督は、「ハンセンは、頂上に近付きすぎた。人間の情けないところは、そこに吸い寄せられて戻れなくなること。何かに憑かれるとそういうこと、よくあるよね」と、語る。実はホールは1年前に頂上間近でハンセンを引き返させていたという伏線があり、ハンセンにとって、経費的にも費用が掛かりすぎるという中で、何とか今回は登頂しようという意識が働いたとも考えられる。また、ジャーナリストのクラカワーが参加したことも、ジョンとスコットの意識に微妙に影響をしたのではないかと言われている。一押ししすぎて無理をしたのではないかということである。さらに、ロブ・ホールの5月10日を登頂日に設定し、必ず晴れると戦術を組んだが、必ずしもそうならなかったことの判断ミスもあったといわれる。天候に恵まれるかどうかは決定的な差になる。天気予報には全力を注がなければならないのである。
このように、複数の要因が重なり、惨劇が起きたと思われる。そういう意味では、多くの教訓と示唆を与えた事故であったと思われる。
 新宿の映画館で、IMAX3Dで見たので、エベレストの臨場感を味わうことができ、見ごたえもあった。

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2 コメント

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Unknown (カモシカ)
2015-11-15 21:28:23
 「エベレスト 3D」、この映画の宣伝を数週間前テレビでやっていて見てみたい映画だなと思っていました。ひょっとして、我が地方のシネマプラザで上映しているかとこの雨の週末買い物ついでに覗いてみましたが、興行がありません。
>新宿の映画館で、IMAX3Dで見たので、エベレストの臨場感を味わうことができ、見ごたえもあった。
つばささんは、いい映画の観られる環境が近くにあっていいですね。
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カモシカさん (つばさ)
2015-11-16 05:56:39
新宿に新しく映画館ができて、できれば、「エベレスト 3D」は、IMAXで見てみたいと思ったので、行ってきました。大きなスクリーンで、迫力のある映像が見えました。カモシカさんのように近くに自然や山は少ないのですが、映画とかが近くで見られるのは恵まれています。
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