復路:5月5日(土) →大阪 :関空/紀州路快速 大阪 →直江津 :臨時急行きたぐに 直江津 →長野 :快速妙高2号 長野 →大宮 :あさま506号 大宮 →新宿 :湘南新宿ライン逗子行き 新宿 →八O子 :特急かいじ 運賃:?
【GWの帰省旅行は鉄道で(復路その1)からの続き】暫くすると、隣のホームに、特急あさま、ではなく快速妙高が入線してきた。往路で乗車したムーンライト信州と同種の車両。
ひょっとすると、最後まで残る夜行列車は、ムーンライト信州かもしれない。と、ふと思った。
跨線橋を渡り、快速妙高2号に乗車する。
信越線の一番列車ということもあって、全く誰も居ない。前のシートを回転させて、4席専有しても問題は無いはずだが、目立ちすぎるのが嫌なので、止めておいた。
出発時刻の5時26分近くになると、何名かの乗客がやってきた。
それでも、1両に5~6人程度。
特急料金不要で、これほど快適に過ごせるなら何も文句は無い。ただ、一つ不満を言うなら、列車案内で鉄道唱歌のオルゴールを鳴らさなかった事くらいか。
少し眠たい眼差して、約1時間、信越本線長野までの車窓を愉しみたいと思う。幸い今朝は天気がよさそうな気配である。
約20分ほど走行して、新井を過ぎたあたりから、車窓には山の景色が広がってくる。
澄み渡った蒼い空、新緑が眩しい。
スイッチバックの駅二本木を過ぎたあたりからは、快速妙高はその名の通り、高原列車と化して、赤倉、妙高の山々を右手に、森の中を進んでいく。
妙高高原駅に到着。
20年以上前、名古屋からのシュプール号ユーロライナーに乗って、冬の早朝、この駅に降り立った記憶がよみがえる。
妙高高原の次は、黒姫に停車する。
この間約7分、その名の通り、山の景色は、いつのまにか黒姫山に変わっていた。その移り変わりが面白い。
目線を下に向けると、線路の回りには、雪が残っていた。いくらスキー場の最寄り駅だといっても、標高はそれほどでも無いので意外だった。
列車は黒姫駅に到着。
ここから先は、徐々に山の頂が遠くなっていき、快速妙高は、高原列車から元の新幹線リレー列車に戻っていく。
疎らだった民家が、増えていき、やがて右側を長野新幹線の線路が平行する。
長野始発のあさまの回送と遭遇した。大げさに言えば、新旧あさまの邂逅と言えなくも無い。
ところで、北長野で、珍しい車両を発見。
東海道線と銘打った、211系である。そういえば、211系はJR東日本の東海道線から追放されたはず。恐らく、余生を長野地方で過ごすことになるのであろう。
やがて、快速妙高は、終点長野に到着。
次に先ほどの長野新幹線あさま506号に乗り換える。乗り換え時間は10分程度なので、余裕は少ないのだが、ここで、朝食用の駅弁を購入して、新幹線ホームへと急ぐ。
ゴールデンウィーク最終日ではあるが、始発の長野ではガラガラ。ひょっとすると、途中の軽井沢あたりから乗客が増えてくるのかも知れないが。
とりあえず、先程購入した、駅弁を頂くことにする。
信州に恋 うまダレ肉巻き縁むすび 信州ポークという、極めて長い名称の駅弁である。
これを選んだ理由は、物珍しさと、¥780という価格。内容は、信州ポークの肉巻おにぎりが2つと、その他、卵焼きと漬物とりんご。
おにぎりを開梱する時に、タレが手に付いてベチャベチャになるのだが、残念ながらお手ふきは同梱されていない。そして、箸でおにぎりを突き刺して、一齧りするが、うーん、どうもタレが妙に甘すぎて肉に合っていない。そして、ごはんの味が今ひとつ。
率直に言って、小生の口に合わない。もう一つのおにぎりも口にしたが、結果は同じ。むすびと言う割には、タレがベチャベチャして、また、タレと肉のマッチングがとれておらず、残念ながら、今回の選択は失敗だったようだ。りんごのお菓子は大変美味しかったのだが。
食後は、睡眠薬を服用する。次の上田に到着するまでに、眠りについた。
目覚めたのは、熊谷出発して少し経った頃。よく眠れた。後、10分程で大宮、ここで降りる。
予定では、大宮~八O子のどこかで途中下車して、朝食をと思っていたのだが、先程、駅弁を食べ事もあり、そのまま、まっすぐに帰ることにした。
湘南新宿ラインのグリーン車で新宿まで出て、新宿からは、かいじ101号に乗車。
八O子到着は10時8分。
昨夜自宅を出発してから、約12時間経過している。そして、ゴールデンウィークも本日で終わる。
JRの一筆書ききっぷを活用した今年のゴールデンウィークの帰省旅行は、これで終わり。
お得な旅だったかどうかは、甚だ疑問ではあるが、往路復路とも、天候に恵まれて、素晴らしい車窓を堪能できたのは、本当に幸運だった。