「オーシャンズ11」 2001年 アメリカ
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 ジョージ・クルーニー
ブラッド・ピット
ジュリア・ロバーツ
マット・デイモン
アンディ・ガルシア
ドン・チードル
ストーリー
保釈中のカリスマ窃盗犯ダニー・オーシャンは刑務所暮らしの4年間にとてつもない犯罪計画を練り上げていた。
それは、ラスベガスの3大カジノの現金がすべて集まる巨大金庫から、厳重な警戒とセキュリティシステムを破って現金を盗み出すというもので、その額なんと1億6000万ドル!
オーシャンは旧友のラスティに話を持ちかけ、計画遂行に不可欠な各分野のスペシャリストのスカウトを始める。
やがて、11人の選りすぐりの犯罪ドリーム・チームが誕生した。
こうして11人のプロによる、ミスの許されない秒刻みの史上最大の強奪作戦が始まった……。
ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)
主人公。今回の強奪計画の立案者兼リーダー。
ラスティ・ライアン(ブラッド・ピット)
オーシャンの右腕であり、計画の直接的な実行役。
ライナス・コールドウェル(マット・デイモン)
黄金の指を持つスリと言われている青年。
フランク・キャットン(バーニー・マック)
前科持ちのカジノのディーラー。
ルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド)
資産家。オーシャンの駆け出しの頃の恩師でもある。
バシャー・ター(ドン・チードル)
爆発物・兵器の専門家。
バージル・モロイ(ケイシー・アフレック)
双子のモロイ兄弟の兄。
ターク・モロイ(スコット・カーン)
双子のモロイ兄弟の弟。
イエン(シャオボー・チン)
中国雑技団の曲芸師。
リヴィングストン・デル(エディ・ジェイミソン)
電気・通信の専門家。FBIの下で電子技師をしていた。
ソール・ブルーム(カール・ライナー)
往年の天才詐欺師。
寸評
懐かしい映画を思い出した。
リメイク作品なので当然と言えば当然だが、ずっと以前に見た「オーシャンと11人の仲間」。
どんなシーンがあったのかも思い出せないぐらい随分と前に見た筈の記憶がかすかに呼び起こされて懐かしい。
その映画で全く知らなかったフランク・シナトラ、ディーン・マーチン、ピーター・ローフォード、サミー・ディビスJrなどのいわゆるシナトラ一家を初めて知った。
覚えているのはサミー・ディビスJrの芸達者振りとカッコよさで、その後にサントリー・ウィスキーのコマーシャルで登場したときは感激ものだった。
記憶にないのだから比較のしようがないのだが、それでも前作のほうがなんか小気味良かったような気がする。
この映画、何よりもスリルがない。
かといって犯罪を進める上でのユーモアがあるのでもない。
また、1億6000万ドルもの大金を強奪する動機があいまいだ。
前半のメンバーを集めていくくだりも少し間延びしているような気がする。
犯罪そのものもスピード感が出し切れていないのでハラハラ・ドキドキももう少しと感じる。
じゃあ、面白くないのかと言ったらそうでもなく、案外と最後まで楽しませてくれる。
スティーブン・ソダーバーグ監督ってやはり職人監督なのだということを痛感した作品である。
この作品の第一の魅力はそのキャスティングである。
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンときて、相対するのがアンディ・ガルシアである。
さらにヒロインがジュリア・ロバーツときては、よくぞこれだけ集めたものだと思わせる。
そのキャスティングだけで一見の価値あり作品となっている。
それにしても、アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツはやはりいい。
記憶に間違いがなければ、オーシャンとテスの話は前作ではなかったような気がする。
今回、この話の挿入で作品に奥行きが出ていて、中々のアイディアだったと思う。
この話がなかったら失敗作だったかも?
厳重の上にも厳重に守られた金庫から大金を奪う話なので、その荒唐無稽な手口はこの映画のだいご味でもあるのだが、一時的な停電を引き起こすくだりは余りにも奇想天外すぎないか。
作品を漫画的にしてしまったと思う。
オーシャンとライアンは一芝居打って仲間をもだますが、その意図が僕にはイマイチ理解できなかった。
それは観客をも欺く仕掛けだったのだろうが、観客がええ~っそうだったの、と驚くような巧妙な欺きが欲しかったところである。
それは辛うじて奪った現金を運び出す場面で展開されていた。
現金を強奪する作品は数多くあるが、金持ちから大金を奪う話においては貧乏人の僕はどうしても犯人側に肩入れしてしまう。
従って、犯罪であるにもかかわらず成功裏に終わることに抵抗がない。
普通は犯罪は割に合わないよという教訓を残したラストになるものなのだが。
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演 ジョージ・クルーニー
ブラッド・ピット
ジュリア・ロバーツ
マット・デイモン
アンディ・ガルシア
ドン・チードル
ストーリー
保釈中のカリスマ窃盗犯ダニー・オーシャンは刑務所暮らしの4年間にとてつもない犯罪計画を練り上げていた。
それは、ラスベガスの3大カジノの現金がすべて集まる巨大金庫から、厳重な警戒とセキュリティシステムを破って現金を盗み出すというもので、その額なんと1億6000万ドル!
オーシャンは旧友のラスティに話を持ちかけ、計画遂行に不可欠な各分野のスペシャリストのスカウトを始める。
やがて、11人の選りすぐりの犯罪ドリーム・チームが誕生した。
こうして11人のプロによる、ミスの許されない秒刻みの史上最大の強奪作戦が始まった……。
ダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)
主人公。今回の強奪計画の立案者兼リーダー。
ラスティ・ライアン(ブラッド・ピット)
オーシャンの右腕であり、計画の直接的な実行役。
ライナス・コールドウェル(マット・デイモン)
黄金の指を持つスリと言われている青年。
フランク・キャットン(バーニー・マック)
前科持ちのカジノのディーラー。
ルーベン・ティシュコフ(エリオット・グールド)
資産家。オーシャンの駆け出しの頃の恩師でもある。
バシャー・ター(ドン・チードル)
爆発物・兵器の専門家。
バージル・モロイ(ケイシー・アフレック)
双子のモロイ兄弟の兄。
ターク・モロイ(スコット・カーン)
双子のモロイ兄弟の弟。
イエン(シャオボー・チン)
中国雑技団の曲芸師。
リヴィングストン・デル(エディ・ジェイミソン)
電気・通信の専門家。FBIの下で電子技師をしていた。
ソール・ブルーム(カール・ライナー)
往年の天才詐欺師。
寸評
懐かしい映画を思い出した。
リメイク作品なので当然と言えば当然だが、ずっと以前に見た「オーシャンと11人の仲間」。
どんなシーンがあったのかも思い出せないぐらい随分と前に見た筈の記憶がかすかに呼び起こされて懐かしい。
その映画で全く知らなかったフランク・シナトラ、ディーン・マーチン、ピーター・ローフォード、サミー・ディビスJrなどのいわゆるシナトラ一家を初めて知った。
覚えているのはサミー・ディビスJrの芸達者振りとカッコよさで、その後にサントリー・ウィスキーのコマーシャルで登場したときは感激ものだった。
記憶にないのだから比較のしようがないのだが、それでも前作のほうがなんか小気味良かったような気がする。
この映画、何よりもスリルがない。
かといって犯罪を進める上でのユーモアがあるのでもない。
また、1億6000万ドルもの大金を強奪する動機があいまいだ。
前半のメンバーを集めていくくだりも少し間延びしているような気がする。
犯罪そのものもスピード感が出し切れていないのでハラハラ・ドキドキももう少しと感じる。
じゃあ、面白くないのかと言ったらそうでもなく、案外と最後まで楽しませてくれる。
スティーブン・ソダーバーグ監督ってやはり職人監督なのだということを痛感した作品である。
この作品の第一の魅力はそのキャスティングである。
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンときて、相対するのがアンディ・ガルシアである。
さらにヒロインがジュリア・ロバーツときては、よくぞこれだけ集めたものだと思わせる。
そのキャスティングだけで一見の価値あり作品となっている。
それにしても、アンディ・ガルシア、ジュリア・ロバーツはやはりいい。
記憶に間違いがなければ、オーシャンとテスの話は前作ではなかったような気がする。
今回、この話の挿入で作品に奥行きが出ていて、中々のアイディアだったと思う。
この話がなかったら失敗作だったかも?
厳重の上にも厳重に守られた金庫から大金を奪う話なので、その荒唐無稽な手口はこの映画のだいご味でもあるのだが、一時的な停電を引き起こすくだりは余りにも奇想天外すぎないか。
作品を漫画的にしてしまったと思う。
オーシャンとライアンは一芝居打って仲間をもだますが、その意図が僕にはイマイチ理解できなかった。
それは観客をも欺く仕掛けだったのだろうが、観客がええ~っそうだったの、と驚くような巧妙な欺きが欲しかったところである。
それは辛うじて奪った現金を運び出す場面で展開されていた。
現金を強奪する作品は数多くあるが、金持ちから大金を奪う話においては貧乏人の僕はどうしても犯人側に肩入れしてしまう。
従って、犯罪であるにもかかわらず成功裏に終わることに抵抗がない。
普通は犯罪は割に合わないよという教訓を残したラストになるものなのだが。