ゆうやのパパ 自走式車椅子に乗ってみました

ゆうやが今、使用している車椅子は自走式です。

自走式の車椅子を作ってみたものの、自走式としては一度も使用できていません。
さあ、自走練習をしよう！と思ったころに、ゆうやの身体機能が急激に落ちてしまい、自走どころではなくなってしまいました。

そして頸椎損傷までしてしまい、現在使用している車椅子とゆうやの身体能力のバランスがとれていないことから、新しく車椅子を作ることになりました。
新しい車椅子ができてくるまでは、このまま自走式を使用することになります。

さて、昨日、足漕ぎ車椅子に乗ってゆうやは元気よく駅まで出かけました。
自走式車椅子を押して歩いていたゆうやのパパが、何を思ったのか、ゆうやの車椅子に乗りました。

よいしょ、よいしょ、と手で車輪を回しながら、ゆうやパパは前進を試みました。
「なかなか前へ進まないよ。」

そう言いながらも、なんとか大通りまで来ました。
大通りは途中まで少し上り坂になっています。
そして中央から今度は少しだけ下り坂になっています。

「わ～、進まないよ。」
大通りを渡りたいのですが、前半は上り坂になっているのでちっとも前へ進みません。
「腕の力がいるなあ、難しいなあ。」

あ、信号が点滅し始めました。
「ゆうやママ、後ろから押して～！」
ゆうやのパパは、横断歩道の真ん中で右往左往していました。

私は急いで車椅子を押して、中央の歩道まで進みました。
信号が青になり、今度は少し下りです。
ゆうやのパパは、思った以上にスピードが出る車椅子を制御しようと四苦八苦していました。

「あ～、この車椅子で進むのはとても大変だ～。」
初めて自走式の車椅子に乗ってみて、いかに自走することが大変かよくわかりました。

ゆうやのパパは言いました。
「足漕ぎ車椅子の方が数倍進み易いし、扱い易い！」

私も同感です。
自走式の車椅子ももっと制御が簡単にできたらいいなと思いました。
ゆうやは、もっぱら足漕ぎ車椅子で頑張っていくと思います。



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