自分で選ぶ喜び

一昨日、ゆうやは帰宅して開口一番お弁当の話をしました。

「お母さん、美味しそうなお弁当売っていたよ。」
「どんなお弁当だったの？」
「中華とかね、美味しそうだったんだ。明日、お弁当買ってきていい？」
「いいよ。好きなのを選んできたらいいよ。」

そして昨日、ゆうやはヘルパーさんにお弁当を買いに連れて行って頂きました。
ところが、ゆうやの見間違いで、中華のお弁当はありませんでした。

ゆうやは他のお弁当を買うことにしたのですが、なかなか決まらなかったのだそうです。
ぐるぐる回って、ミックスグリルというお弁当に決めたのですが、ヘルパーさんが添加物チェックをしてくださったところ、あまりにも添加物が多いのでそれは止めにしたそうです。
あれにしようか、これにしようか～。
ここで買うのを止めて、家の近所で買おうか～。
う～ん、う～ん。

「ぼく、公園に行って考えます。」
あまりに決まらないので、公園でゆっくり考えることにしたそうです。

ヘルパーさんからは何度かメールが届きました。
私は決まらないのなら、こちらで買いましょうか？と返信しました。
でも「自分で考えて選びたいそうです。」と返事が返ってきました。

ゆうやは、公園で小休止してから再びスーパーへ。
やっと決まりました。
トンカツとチーズ入りトンカツと海老フライが入ったお弁当です。

ヘルパーさんは、迷いに迷って決めたお弁当なので、斜めにならないように気をつけて持って帰ってくださいました。
「偏っていませんか？」
「大丈夫です。崩れていません。」

ゆうやは嬉しそうに食べていました。
自分で選んだお弁当。
迷いに迷ったお弁当。
自分で選ぶことに意味があるのですね。

ヘルパーさんに手助けして頂きながら、少しずつ自分のしたいことを積み重ねていくことができています。
お弁当１つ選ぶことも、ゆうやにとっては大きな喜びです。
これが自立に繋がっていくのでしょうね。


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