ゆうやプロジェクト

瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその~。

思いやりがいっぱいのスクールバス

2011-09-16 01:22:13 | 日記
ゆうやはスクールバスで学校に通っています。

ゆうやの席は、運転手さんの後ろです。
運転席とゆうやの席の間には、ベッドがあります。
小学生ぐらいの生徒が使用できる小さなベッドです。
このベッドはバスでの乗車の際、座位が負担になる生徒が利用します。

先日、バスの添乗員さんがそのベッドに横になっていたそうです。
ゆうやは、その光景が珍しくて、とても楽しかったそうです。
それにしても添乗員さんは、何故ベッドに横になられたのでしょうか。

翌朝、バスにゆうやを送って行ったとき、ゆうやが言いました。
「また、ベッドに寝てください。ベッドに寝ているところを見たいです。」
「よ~し、もう一度寝るよ~。」

ベッド横には窓が2つあり、それぞれの窓にブラインドが下ろしていました。
ブラインドとブラインドの間に布を貼付けてあります。
「ここに寝るとね、ブラインドを2つ下ろしても隙間から光が差し込んでくるんですよ。」

添乗員さんの話によると、ちょうど生徒の顔にその光が当たるそうなのです。
それでは眩しいだろうということで、添乗員さんが手作りで隙間を覆うものを作られているとのことでした。

そのベッドを使用しているのは女の子なので、とても可愛い模様の布を使用されていました。
赤いテープリボンで縁取りをし、見た目にも楽しい雰囲気を醸し出しています。

その微調整のため、添乗員さんがベッドに横になっておられることが分かりました。
私は、普段からスクールバスの添乗員さんに敬服しています。
生徒1人1人のために細やかな工夫をしてくださり、快適にバスの乗車に臨めるよう、手作りで様々なものを作ってくださいます。
ゆうやにも膝の間に入れるクッションを作ってくださっています。

またまた、添乗員さんの細やかな心遣いに感動しました。
優しい温かい思いやりの心に触れ、私まで心が温まりました。

朝日に包まれて出発するスクールバスを、私は熱い思いで見送ったのでした。


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