先日UPした写真の正体は、ゴンザが手に入れてくれた、古い重箱。
これは、山形県から出てきたものだとか。
どこかの料理屋か何かで使われていたのか、それとも商家のものか.....
屋号を示す文字が蓋の裏に入っているけど、
保存状態も良く、手入れして大事に使えば、また誰かに引き継げそう。
インターネットが普及して。
私たちの消費行動は大きく変わったと思う。
それまでテレビショッピングやカタログ通販以外では、
現地へ行かなければ手に出来なかったものを、
ネットによる詳細な写真で確認し、
必要があれば、いくつかの質問をし、
納得をしたうえで、買い物が出来る。
蓋が二枚ついて、五段重。
長い間しまいこまれていたのか、汚れだけが少し気になるけど、
漆器は洗ってもいいというから(というか、洗ったほうが乾燥を防げていいとか)
ちょっとお手入れしてみますか。
どなたか、詳しい方法をご存知でしたら教えて下さい。
これまでは敷居が高かった、
古美術品や、古道具にも。
店舗の暖簾はくぐる勇気がなくとも、
クリックひとつでそれが見られるなら、
「ちょいと小さなもののひとつも手に入れてやろうか」と、
そう、庶民も思えるようになってきているのでは、
と.....。
重箱に合わせて誂えられたと思われる【けんどん箱】付き。
けんどん箱とは、要は『岡持ち』みたいなもので.....
このスライド式の扉を『けんどん扉』というのだそうだ。
こちら、明治時代のものというけど、私が調べた限りでは、
同様の型のものが大正時代に使われていたようで。
これは明治でも末期のものとかなのかな。
昔はみんなこんな風に手作りのものを使っていたんだねぇ。
そしてそれは、長い間忘れ去られ、日の目を見ることのなかった道具たちにも、
新たな光を照らしているのではないかと、
そう思うのだ。
必要のないところから、
必要とされるところまで、道具たちは飛んでゆき、
そこで新たな命を吹き込まれると。
こちらは先日のアンテナショップめぐりで手に入れた、
北海道のチーズ。
蔵の中で埃をかぶったままだったもの。
世代をつなぐあいだに、誰かの趣味に合わず、
忘れ去られたもの。
たくさんあるからと、置き場所に困り、手放されたもの。
インターネットは、そんなモノたちと、
古いそれらを愛する人々の間が相思相愛の関係にあると、
そう、今、証明してくれている。
ほどよくカビ臭く、ほどよく美味しい(笑)
お値段もお手ごろで、気軽に食べられます♪
何より、「道具は使ってこそ」という。
このほど我が家では、
明治のものという重箱を手に入れたが。
今度の正月には、この古く、新しい重箱で、
おせちを食べよう。
わかやま館で手に入れた『梅ひしお』で、
大根ときゅうりのあえものを作ってみました。
お酢を少し加えて、大葉を刻んで。