【551蓬莱の豚まん】は、
ついにネットでの注文が可能になった、うれしい美味しさ♪
ある午後のことだった。
「ピンポーン♪」
突如、玄関のチャイムが鳴る。
応対に出たゴンザはなかなか戻ってこず。
「一体誰が来たのだろうか?」と、
私は家事をこなしながら、
半分意識をそちらに向ける。
今日のお花はまだまだ長持ちしてくれているカサブランカと、
ゴンザが今日、持ち帰ってくれたバラ。
このピンクのバラ、小粒ながらとってもいい香りなの!
カサブランカの香りとともに、くらくら。
.....と。
ドアの閉まる音とともに、
何かを抱えたゴンザが、
キッチンまで歩いてきては、こちらを見ており.....
言いにくそうに、もじもじと、こう告げる。
「あのね.....今の、お向かいの奥さんだったんだけどさ。
『両親が家庭菜園をやっていて、野菜をもらうんだけど、
いつも食べきれないから、よければこれどうぞ』って.....」
ゴンザの新しいアロハは、フリマで見つけたもので、
若い素敵なお兄さんが自分で探して買いつけてきたものとか。
「カーテン地で出来ているんですよ、これ」
風合いもよく、着心地もよさそうなこれ。
惜しむらくはちょっと袖の長いところだけど.....やっぱりかわいい。
見れば、
彼が抱える袋には、
我が家でもイヤというほど獲れる、
茄子やゴーヤ、きゅうり等が入っており.....(笑)
『ありゃりゃ』という思いと共に、
私は我慢しきれず、笑いだしてしまう。
と。
半分、困り顔のゴンザも、次第に肩を震わせ、笑いだし.....
「俺、言いだせなかったよ。うちも畑をやってるなんて。
どうする?これ。erimaちゃん」.....と。
私は答える。
「いいんじゃない?うちの野菜と味比べと思えば♪」
何が素敵って、このアロハ。
襟の裏にしっかりこんな柄が隠れているところ。
ゴンザはこういうのが大好きなのだそうで。
日本人、だね。
しかし、これで我が家には、ご近所に対する、
大きな秘密が出来てしまったのも事実である。
そう.....。
今後も、我が家で畑をやっていること。
そして、
実は最近、私も心のうちで、
「今度、お向かいの奥さんに、
獲れすぎた畑の野菜をおすそわけしようかしら」
と、ひそかに考えていたことは。
お向かいの奥さんには永遠の秘密である(笑)
(行かなくてよかった~!逆に困らせてしまうところだったもんねぇ・笑
...と、いうわけで、お向いさんには、ゴンザ特製ジェノバソースをお礼に)
「きゃああああ~~~!!ちゃあこ、なんて危険な場所にっ!」
しかし、私にはなぜかしつこく『嗅がせたがる』男も、
ちゃあこに向けては、決して、例の危険なガスを放ったりはしないのだ。
「うう、ひいきだ...(泣)」