猫猿日記    + ちゃあこの隣人 +

美味しいもの、きれいなもの、面白いものが大好きなバカ夫婦と、
猿みたいな猫・ちゃあこの日常を綴った日記です

やる気あんのか?

2006年02月09日 10時28分00秒 | ぶ~すか言ってやる!
ゴンザと一緒に暮らす前。
私は横浜と川崎の境目にあたる、ギリギリ川崎側に住んでいた。
川崎市は、とても広大で金持ちの市。
無料の動物公園があったり、ゴミ収集車も毎日。
当時は可燃、不燃の分別こそなかったが、缶や瓶、ペットボトルはきちんと分別するような決まりが出来ていたし、廃品回収、いわゆる紙ゴミに対しても、きちんと収集を行っていたように思う。

だから、ここへ越してきた時。
ペットボトルの収集日がないのに大そう驚いた。
いつゴミを出しに行ってもペットボトルが混入されているので不審に思い、近所の人に尋ねたところ、
「ペットボトルは分別していないわよ」
そう教えてもらった時の驚きと憤怒の思いを、私は今も忘れない。

しかししばらくして、いくらなんでもそれはまずいと横浜市も考えたのか、ペットボトルの分別収集が始まった。
それは、これだけ人口の多い都市としてはあまりにも遅いスタートだった。
そして、それを追うように紙ゴミの収集日が出来、ついに1年ほど前、プラスティックゴミの分別収集も始まった。

が、各収集日に集積所へ行ってみれば、どうもその成果は芳しいものではなく、紙ゴミに至っては、分別収集に出していたのは我が家だけ。
うちには子供がいないが、子供を持つ、分別に協力しない住民は、いったい自分達の孫子に、どんな地球を残すつもりなのか、一軒一軒訊ねて回りたいほどだった。
最近でこそ、紙ゴミの分別に協力している家も増えてきたが.....。
紙ゴミとは、雑誌やちらしだけではなく、菓子箱や、トイレットペーパーの芯、その他細々したものまでをいうのをわかっている人は少ないらしい。

また、事業系ゴミを家庭ゴミに混入して捨てている者も多い。
私が利用する集積所には、そういった業者が大量のダンボール箱を知らん顔で出していて、当然回収されずに残っている、などということも多々あったから。
もちろんそれも今は改善されたけど.....。

このままいくと地球はどうなるのか。
たぶん、あと百年持たないのではないか。
過剰包装はなぜ必要なのだろう。
様々なものを売るメーカー側は、本当にリサイクルに協力する気があるのだろうか。

例えば、ペットボトル。
ラベルをはがそうとしてみて欲しい。
なかなかに大変なのがわかるはずだ。
しかし、ペットボトルの回収には<ラベルをはがしてから>。
メーカーさん。
協力する気あんのかよ?

紙ゴミは箱をばらして重ねて。
なのに、あっちこっち糊付けされてて複雑怪奇。
しかも、箱の中にはまたもやプラ袋。
で、表面にもプラ包装。
メーカーさん。
なめてんのか?

そりゃあ、美しい箱に入れたほうが商品は見栄えもするだろう。
売り上げも伸びるだろう。
中身が飛び出たり湿気ていちゃ都合が悪かろう。
しかしあんたらは何のために金を稼いでる?
何のために家庭を持っている?
生き物としてのすべての根源は子孫を残していくためだろう。
子孫と金が残っても、住む星が残らんなんて、コメディにもならない。
今、自分が良ければ、自分達の子孫が、飢えと病気と住む場所に困ってもいいのか。
私には子供がいないけど、それぐらいは考えるぞ。

メーカーに勤めてる各人さん。
ためしに自分の家から出る紙ゴミを、一ヶ月溜めてみて欲しい。
私は毎月それを見て、
「私はいったいこの一ヶ月で何本の木を切っただろう」
と、途方に暮れているのに。
あなたがたは何にも感じないんだろうか。

たぶん、地球はあと百年持たないだろう。
私には子供がいないけれど。
果たして今いる子供達に、大人は何を残していくのだろう。

なんといってもやる気がないんだから。