1艘の軍艦を100キロ走らせるのに、燃料代がいくらかかるのか、私にはわからない。1機の爆撃機を100キロ飛ばすのに、燃料代がいくらかかるのかも、私にはわからない。軍艦から放つ砲弾が、1発あたりいくらするのか、私にはわからない。爆撃機から発射される爆弾が、1発あたりいくらするのかも、私にはわからない。
戦争は、これだけでできるものではない。戦争の主役は武器ではなく、あくまでも兵士、軍人である。多数の兵士を戦場に立たせるには、おびただしい人件費が必要だ。兵士が戦死したとなれば、遺族に支払う弔問金も馬鹿にならないだろう。
いずれにしても、戦争をするのには多額のカネがかかる。これは、いくら経済に疎い私でもわかる道理である。
だから私には、今の中国がアメリカを相手に事を構えることができるとは、とても思えない。台湾に軍事攻撃を仕掛けることができるとは、とても思えない。おとといの朝日新聞に、こんなタイトルの記事が載っているのを読んだからである。
「中国の公務員『半年給料ない』 不動産不況、経済揺るがす」
記事によれば、中国では、「安定しているはずの公務員の給料未払いが、多くの都市で起きている」という。給料が3カ月以上払われないために、生活費を「親の仕送りに頼るしかない」公務員が続出しているというのだ。
「中国では21年秋以降、中国恒大集団をはじめ不動産大手が相次いで経営難に陥っている。関連産業は国内総生産(GDP)の3割超を生み出しており、その不況は経済全体を揺るがしている」と記事はいう。
公務員の給料を満足に払えない中国に、兵士の給料など、軍事費をまかなうだけの経済力があるとは、私には思えない。中国共産党のトップ・習近平がこの事態をどう考えるかではなく、こういう事態が否定できない事実として現にあることが問題なのである。こういう事態が無視できない事実として現にある以上、中国は戦争を仕掛けることができず、したがって「台湾有事」など夢のまた夢だろう。
「対岸の火事」ですらない夢まぼろしのために、日本はあたふたする必要はないのではないか。そう思ったりしている天邪鬼爺である。
戦争は、これだけでできるものではない。戦争の主役は武器ではなく、あくまでも兵士、軍人である。多数の兵士を戦場に立たせるには、おびただしい人件費が必要だ。兵士が戦死したとなれば、遺族に支払う弔問金も馬鹿にならないだろう。
いずれにしても、戦争をするのには多額のカネがかかる。これは、いくら経済に疎い私でもわかる道理である。
だから私には、今の中国がアメリカを相手に事を構えることができるとは、とても思えない。台湾に軍事攻撃を仕掛けることができるとは、とても思えない。おとといの朝日新聞に、こんなタイトルの記事が載っているのを読んだからである。
「中国の公務員『半年給料ない』 不動産不況、経済揺るがす」
記事によれば、中国では、「安定しているはずの公務員の給料未払いが、多くの都市で起きている」という。給料が3カ月以上払われないために、生活費を「親の仕送りに頼るしかない」公務員が続出しているというのだ。
「中国では21年秋以降、中国恒大集団をはじめ不動産大手が相次いで経営難に陥っている。関連産業は国内総生産(GDP)の3割超を生み出しており、その不況は経済全体を揺るがしている」と記事はいう。
公務員の給料を満足に払えない中国に、兵士の給料など、軍事費をまかなうだけの経済力があるとは、私には思えない。中国共産党のトップ・習近平がこの事態をどう考えるかではなく、こういう事態が否定できない事実として現にあることが問題なのである。こういう事態が無視できない事実として現にある以上、中国は戦争を仕掛けることができず、したがって「台湾有事」など夢のまた夢だろう。
「対岸の火事」ですらない夢まぼろしのために、日本はあたふたする必要はないのではないか。そう思ったりしている天邪鬼爺である。