ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

5ちゃんねると哲学の微妙な関係

2021-09-30 10:19:56 | 日記
「5ちゃんねる」といえば、昔の名前は「2ちゃんねる」。言わずと知れた巨大な国民的掲示板である。「便所の落書き」と揶揄されるような、意味のない暇つぶしの雑談が延々と垂れ流される俗悪・低俗な掲示板として名を馳せた。

この掲示板にはさまざまな「板(スレッド)」があるが、私はそのうちの「茨城県とその周辺の釣り場情報・雑談スレッド」をたまに覗くことがある。
若かった頃、私は週に1度、海釣りに行くのがことのほか楽しみだった。そのころは「どこで何が釣れているか」釣果情報を収集するために、この掲示板を利用していた。
あれから15年、脳卒中の後遺症で半身不随になり、釣りに行かなくなった(行けなくなった)今でも、この掲示板を覗く習慣は相変わらず惰性のように続いている。



昨夜、久しぶりにこの掲示板を覗いたら、面白い書き込みの応酬があった。ある意味、非常に哲学的な議論とも言え、この種の掲示板にはおよそそぐわない、真面目な突っ込んだ議論が意外だった。こんな具合である。

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50
今日で彼岸明け 明日から堂々と釣りが可能
だけど台風が日本列島に接近
今週は釣りが難しいなあ
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51
>>50
彼岸に釣りをするとなにかあるの?
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53
>>51
お盆とお彼岸はご先祖様が返ってくる時期
よって俺は釣りをしないよ
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54
>>53
自分はそういう非科学的なことに全く興味がない
人は死んだらそこで終わりなのに毎年先祖が帰って
くるとか本気で思ってるの?
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55
盆と正月の釣り場は混むからそうやって自粛して
くれる人がいるのはいい事だと思う
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56
魂とは脳のソフト、情報
それを記憶として引き継いでやれば魂と呼んでいる
ものの一部は受け継がれていくんですよ
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57
そんな過去の情報いらなくない?
昔話に花を咲かせるくらいなら未来の種を播けって思う
死んだ人間に思いを馳せても何も生み出さないんだから
生きてる人間にだけフォーカスを当てて生活すべき
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58
ドライですね
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
59
心のよりどころとしての価値はありますよ きっと
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
61
>>58
亡くなった人を偲ぶ必要が無い人は、幸せであり、
不幸でもあります。
葬式や法事とは、大切な人の死と折り合いをつけるための時間、
と説明してくれたお坊さんがいた。今はその意味がよくわかる。
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62
>>61
坊主や神主は居もしない神や仏をちらつかせ
人の弱みにつけ込んで金儲けしてるだけだから信用に値しない
人は必ず死ぬんだから折り合いなんて必要ないでしょ
死んだらそこで終わりただそれだけのこと
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63
>>62
死んだら終わりって科学的に証明されて無くね?
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64
>>63
科学的に証明されてるだろバカなの?
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65
残された人への影響力と言う意味では終わりではないよ
それを心の中で生き続けるって言うのかな?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
66
情報に実体はない
記録記憶されている間は残るが失われたときに消える
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
67
お盆やお彼岸は海に近づいてはないらないと言う日本の謎ルール



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いかがだろうか。こんな真面目な議論は、この種の掲示板ではめったに見られない。
だからそれだけでも紹介に値すると思うのだが、読者はどう思われただろうか。

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ピークアウトとスガ首相退陣

2021-09-29 11:14:55 | 日記



舛添要一氏(前東京都知事、国際政治学者)がツイッターに投稿し、スガ首相の退陣表明について述べた見解の一端が、ネット記事で紹介されている。それによれば、「感染第5波のピークは8月25日頃であり、菅首相が退陣を表明したのは10日後の9月3日だ」。舛添氏はこう事実関係について指摘した上で、「尾身チームでなく、もっと優秀な専門家が側にいてピークアウトを指摘していれば、(菅首相は)退陣せずに済んだかもしれない」と述べたという(東京中日スポーツ9月27日配信)。

これだけの内容からは、舛添氏の真意は判然としないが、彼はこう言おうとしているのかもしれない。もしスガ首相が「ピークアウトは8月30日です」と専門家から報告を受けていたら、この日を境に支持率は回復すると首相は判断したに違いないから、9月3日に早々と退陣を表明したりはしなかっただろう、と。

話は飛ぶが、先日、私は本ブログで次のように書いた。
「スガ総理は(ワクチン接種が効果を発揮するという)自分の達見を信じ、この成果(ピークアウト)が出るのを泰然として待つべきだった。自分の達見を信じていれば、彼は総裁選への不出馬を表明せずに済んだはずだ。」
(9月26日《グッジョブだよスガ総理》)

この私の見解は、舛添氏のそれと軌を一にしていると言えるだろう。違う点があるとすれば、それは、ピークアウトの日時をはっきり予測できなかった不明を、だれの所為にするかである。舛添氏はこれを(政府の「新型コロナ対策分科会」会長である)尾身茂氏の所為にし、彼に対して激しい糾弾の矢を放っている。
舛添氏が「尾身会長の政変など無関係なような厚顔無恥ぶりには愕然とする」と書くのは、「菅首相が退陣を表明したのは、尾身会長の政変の策略にまんまと乗せられたからだ」と見ているからだろう。

私はそうは見ない。妖怪コロナの勢力の消長は、どうにも予測不能で、はるかに人知を超えている。そう考えている。どれだけ優秀な専門家を集め、チームを編成しても、この妖怪には太刀打ちできないだろう。確実に予測できるのは、絶対に予測不可能だということ、それだけである。

政府はきのう28日、緊急事態宣言と「まん延防止等重点措置」を30日限りで解除すると発表したが、私はこれをもって妖怪コロナが根絶やしにされたとは考えていない。きのうの発表は、スガ首相の退陣に花道を設(しつら)えるための舞台装置でしかない、ーーそう考えている。きのう夕方のスガ首相の記者会見を、きっと妖怪コロナはどこかで嘲笑っているに違いない。


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コーノ君のヤバさが

2021-09-28 10:31:21 | 日記
あす9月29日は自民党総裁選の投開票が行われる。その前日に当たるきょうは、このネタを使うことにしよう。このネタは、けさのネット散策で見つけたもので、ネタが降ってこないときの保険としてリザーブしておこうと思っていたのだが、あすが「その日」とあっては、きょう放出するしかないと思い直したのである。

このネタが降ってきたのは、きょう早朝のベッドで、次のニュースを見たときである。

「安倍晋三前首相の後援会が『桜を見る会』の前日に開いた夕食会の費用を安倍氏側が補塡(ほてん)していた問題で、安倍氏らを刑事告発した弁護士有志の会が27日に会見し、自民党総裁選の候補者らに一連の問題への見解を尋ねる公開質問状を送ったと明らかにした。同日までに野田聖子氏だけが『丁寧に説明すべきだ』と回答し、岸田文雄氏と高市早苗氏は回答せず、河野太郎氏は質問状の受け取り自体を拒否したという。
(中略)
会見した同会の小野寺義象(よしかた)弁護士は『野田氏以外が政権を引き継げば、政治の私物化の問題はあいまいにされ続けると危惧する』と指摘。河野氏の対応については『国のトップになるかもしれない人がやることではない』と批判した。」
(朝日新聞DIGITAL 9月27日配信)

ここに見られるのは、問答無用で門前払いをする、あの父っちゃん坊や・コーノ君の傲慢不遜な夜郎自大の態度である。記事にもあるように、こんな坊やは国のトップになるべき人物ではない。もしコーノ君が自民党総裁になり、そのままトコロテン式に日本国総理大臣になったら、外相だった時に実際やらかしたように、「次の質問どうぞ、はい、次」とだけ言って、門前払いの態度を振りかざし、説明責任を果たそうとはしないに違いない。

こんなでは、さすがのスガ総理も呆れるだろう。呆れるだけならまだしも、これは実に危険な態度だと言わなければならない。国民に何の説明もないまま、唯我独尊の好き勝手な振る舞いをされたのでは堪ったものではない。

けさのニュースでは、北朝鮮がまたミサイルを1発ぶっ放したという。日本の首相候補者・タカイチ姉さんをもり立てるための1発に違いない。北の豚魔大王は、同類のヤバさをよく知るだけに、コーノ君だけには日本の首相になって欲しくないのだろう。

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飛び恥・恥かき・逃げ恥は

2021-09-27 11:17:51 | 日記
あのグレタさん、ーースウェーデンの若手女性環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんが、相変わらず元気で活動しているらしい。先日、こんなニュースを聞いた。

「若者が中心となって気候変動対策を訴える活動が24日、世界各地で一斉に行われ、政府や企業に対策の強化を求めました。
この活動は、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんなどが立ち上げた若者たちの運動『未来のための金曜日』が呼びかけました。」
(NHK NEWS WEB 9月25日配信)

このニュースを聞いて思い出したのだが、「飛び恥」という言葉があるらしい。読者はご存知だろうか。ネットにはこんな説明がある。

「フライトシェイム(Flight Shame, Flight Shaming, Flying Shame)とは、CO2(二酸化炭素)をはじめとする温室効果ガスの排出量の大きい飛行機の利用を避けて、鉄道など他の移動手段を選んだり勧めたりすること、あるいはそのような反フライト運動のこと。
温室効果ガスの排出量増加による地球環境への負荷が注目を集める中、地球環境破壊に加担する飛行機に乗ることは恥であり、環境問題への無関心さの表明であると捉えたものである。」
(シマウマ用語集)

思い出すのは、グレタさん自身がかつてこのような「反フライト運動」を実践し、それによって、思わぬ「恥」をかくことになった事件である。当時、こんな報道があった。

「スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)が国連(UN)の気候変動サミットが開かれる米ニューヨークに向かうため乗船している炭素排出量ゼロのヨットに関し、欧州へ戻すための人員として航行チーム数人が飛行機で渡米することが分かった。インターネット上では二酸化炭素排出をめぐって批判の声が出ており、チーム側は釈明に追われた。
地球温暖化対策を求める学校ストライキによって世界中の子どもたちの間に旋風を巻き起こしたトゥンベリさんは、二酸化炭素を排出するという理由から飛行機の利用を拒否している。」
(AFP 2019年8月19日 配信)

「飛び恥」がとんだ「恥かき」に終わったジョークのような結末だが、それにつけても思い出されるのは、「逃げ恥」すなわち「逃げるは恥だが役に立つ」が横行する我が国・政権与党の現状である。

「逃げるは恥だが役に立つ」は、ハンガリーのことわざ「Szégyen a futás, de hasznos.」の和訳で「恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことが大切」の意味(Wikipedia)。

自民の総裁選に立候補した若手議員が「党内改革を!」と訴えながら、その裏で持論を曲げ、党の長老に支持を取り付けるべく日参している現状は、恥ずかしくて見ていられない。

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グッジョブだよスガ総理

2021-09-26 10:19:58 | 日記
きのうの夕方、ネットで見たその知らせは、まさに朗報、待ちに待った福音だった。我が○▲市のコロナ新規感染者数がやっとゼロになったのである。茨城県全体の感染者数も16人と、激減している。

これで妖怪コロナが撲滅できたとは思わないが、まずはホッと一安心。これならリハビリ・デイサにも安心して通勤できるようになる。やれやれ。とりあえず「やった!」、「いいね!」、「グッジョブ!」、そして「ありがとさん!」である。

でも、私はだれに対して「いいね!」、「グッジョブ!」、「ありがとさん!」と言おうとしているのか・・・。さしあたり、それは行政当局であり、行政の長たるスガ内閣総理大臣に対して、ということになるだろう。

我ながら現金なものよと呆れるが、「○▲市の新規感染者数ゼロ」の朗報を聞いて、スガ内閣総理大臣に対する私の評価はガラリと変わった。かつてスガ総理は事あるごとに「ワクチンが頼みの綱だ」と宣(のたま)ったが、その達見の通り、ワクチンが功を奏しての、最近の成果なのだろう。

最近は全国レベルでも、右肩下がりの(コロナ新規感染者数の)激減傾向が顕著である。スガ総理は自分の達見を信じ、この成果が出るのを泰然として待つべきだった。自分の達見を信じていれば、彼は総裁選への不出馬を表明せずに済んだはずだ。一時的に支持率が下がったとしても、「な〜に、そのうちワクチンの効果が現れ、コロナの新規感染者数はゼロに近づくはずだ。そうなれば、我が内閣の支持率も盛り返すだろう」。そう確信し、自信を持って総裁選に臨むことができただろう。

今にして思えば、新型コロナ対策以外でも、スガ内閣はしっかりした成果を残している。注目すべきは、何といってもカーボン・ニュートラル宣言である。これはまさに画期的なことと言わなければならない。この宣言を出すには、産業界の圧力をはね返す豪胆さが要ったはずだ。

この他、日・米・豪・印による対中国の包囲網QUADへの参加も、党内情勢を考慮すれば、それなりの胆力を要したはずだ。スガ内閣の生みの親・二階幹事長は「媚中派」の要として、隠然たる勢力を誇示していたからである。

政治の世界では、コロナ情勢も、国際情勢も、党内情勢も、内閣支持率も、すべてが気まぐれな天気みたいなものだろう。スガ総理は、この天気を予測する「風見鶏」の才能に恵まれなかったのかも知れない。

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