ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

言論の自由とヘイト禁止法(その3)

2016-04-30 11:03:38 | 日記
今、ヘイトスピーチを規制するための法案作りが、

参院法務委員会で進んでいる。

しかし事はそう簡単ではない。

基本的な権利の一つである「言論の自由」とのかねあいが、

なんとも難しいからである。

「言論の自由」は守らなければならない。

禁じられるのは、あくまでも、暴力の行使と変わらない

言論行動でなければならない。

では、どういう言論行動が

(禁じられるべき)言論の暴力的行使に当たり、

どういう言論行動が

(認められるべき)「〈言論の自由〉の発動」に当たるのか。

はたまたその見極めはだれがするのか。

政府側の人物なのか、

それとも第三者機関に属する人物なのか、

その構成はどうするのか、

等々、検討しなければならないことは山ほどある。


現在出されている与党案は、

「本邦外出身者とその子孫」を対象とした差別的言動は禁じられる、

とするものである。

この規定からすれば、たしかに、在日人参人に対する集団的・示威的言動は

「許されないヘイトスピーチ」として、規制を受けることになるだろう。


だが、この与党案に問題はないのかといえば、さにあらず、なのである。

(つづく)
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言論の自由とヘイト禁止法(その2)

2016-04-29 13:58:44 | 日記
言論によって互いの主張を自由にぶつけ合えること。

これが共同生活の基本となる理想的な形だが、

暴力の否定形である言論も、それ自体、

暴力の形をとることがある。

言葉が、有無を言わせぬ争いの武器として使われることが。

機関銃のような罵詈雑言、匕首のような誹謗中傷、一斉射撃にも似た

集団による示威行動、等々。

いわゆる「ヘイトスピーチ」もその一つである。

「人参人は許さないぞ〜!」、「許さないぞ〜!」、

「人参人は日本から出て行け〜!」、「出て行け〜!」

何百という数の人間が結集して、拡声器のボリュームを一杯に上げ、そう叫び立てたら、

マイノリティの在日人参人は堪ったものではない。

彼らは拳やナイフを突きつけられるよりも強烈な、暴風にも似た

激しい脅威を感じるだろう。

強い恐怖を味わった彼らは、以後、ひっそりと息をひそめて暮らさざるを得ない。

「出て行け〜!」と叫ぶ人たちのねらいは達成されたことになる。


今、そういうヘイトスピーチを規制するための法案作りが、

参院法務委員会で進んでいるという。

けれども、事はそう簡単ではない。

(つづく)
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言論の自由とヘイト禁止法

2016-04-28 13:31:44 | 日記
「言論の自由」は基本的な権利の一つとされる。

それを権利として守ることは、なぜ大事なのか。

「言論の自由」が権利として守られなかったらどうなるか、

それを考えてみれば答えは自ずと明らかである。

結論から言えば、「言論の自由」が守られないと、

共同体の秩序を維持することができなくなるからである。


大勢の他人と一緒に暮らす共同生活では、

様々な利害が絡み合い、

それらの間で衝突が生まれる。

それを解決しようとして暴力が行使されると、

衝突は血みどろの抗争にまでエスカレートして、

共同体の秩序を脅かすものになる。

そうならないために、利害衝突の解決は、暴力に訴えることなく、

言論によって行われることが肝要になる。

言論による主張を、暴力によってねじ曲げたり、封殺したりすることも

避けなければならない。

言論によって互いの主張を自由にぶつけ合えること、これが

共同生活の基本となる、求められる形なのだ。


だが、暴力の否定形である言論も、

それ自体、暴力の形をとることがある。

(つづく)
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放送法と言論の自由

2016-04-26 11:47:38 | 日記
毎日新聞の社説によれば、「表現の自由」問題について訪日調査していた国連の特別報告者が

記者会見して、「日本の報道機関の独立性が深刻な脅威にさらされていることを憂慮する」と

懸念を表明したという。社説でこの出来事を取り上げた毎日は、「報道の自由 外からの指摘

にも耳を」とタイトルを打って、この国連報告者の懸念に耳を傾けるよう促している。

これとは対照的に、産経の社説は、「放送法改正求めた国連報告者はだれの話を根拠にしたの

か 日本の報道見損なうな」と、長々しい、品のない挑発的な見出しで対抗し、国連報告者の

懸念に疑念と不快感を突きつけている。

毎日が指摘するように、国連報告者の懸念の背景にあるのは、(番組の政治的公平

を定めた)放送法4条を根拠に、放送局の電波停止に言及した高市早苗総務相の発言である。

「政治的公平性に問題がある番組は、放送法第4条の規定に照らして、電波停止も

ありうる」と総務相の高市氏が言ったのなら、ジャーナリストたちが「なんだ!政府は

検閲するつもりなのか!」といきり立つのも当然だが、

そもそもの問題は放送法第4条である。

というのも、番組の政治的公平性を定めたこの第4条は、法的規定なのか、それとも

倫理規定なのか、そのあたりがはっきりしないからである。

第4条が倫理規定であれば、これは法的拘束力を持たないことになるが、

法的規定であるとすれば、それは法的強制力を持つことになり、政府はこれを根拠に

番組をチェックできることになる。

じゃあ、おい!いったいどっちなんだ?

私見を述べさせていただくなら、放送法は「法」とあるからには、やはり法律の一種である。

したがってその定めは法的規定であることになる。

「おいおい、そんなことになったら、政府は自分に都合がいいように番組を検閲できることに

なるんだぞ!これじゃあ戦前の二の舞いじゃないか!」

そう言って怒り出したくなる人の気持ちも、私にはよく分かる。

権力の暴走は、だいたいそんなふうにして始まるものだ。

だが、その暴走に歯止めをかけるのも、憲法や法律の役割である。

放送法第4条が法的規定と見なされたとき、それが暴走に拍車をかける手段として機能する

恐れが大きいのなら、この放送法第4条それ自体の中に、歯止めとなる規定を盛り込めばよい。

その具体的な条文はですな、え〜と、それは・・・頭の良い法律家の先生方、

どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m

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ライアーは墓穴を

2016-04-24 14:21:12 | 日記
いや〜、呆れた。呆れ果てて、言う言葉がない。

あいた口が塞がらないというか、何というか・・・。

言うまでもない。ライアー三菱自動車のことである。この嘘つきめ!

ちょっと一郎くんに訊いてみよう。

「一郎くん、ミツビシ・キャラメルはね。50円のキャラメルを60円で売って

いたんだって。これって、いいことじゃないよね?」

「うん、嘘つきはよくないよ。先生が言ってた」

「でも、どうしてだろう?」

「・・・・・どうしても。嘘つきだから」

「あ、太郎くん、きみは何か言いたいこと、あるかな?」

「ぼく、そしたらもうミツビシのキャラメルなんか買わないよ」

「どうして?」

「だって、60円もするのに、50円のグラコ・キャラメルよりおいしくないんだもん」

「じゃあ、ぼくももうミツビシは買わない。嘘つきのキャラメルは不味いんだね」

子供でも分かる理屈である。ライアー三菱自動車の所行は、あの寅さんがすることと

ちっとも変わらないではないか。

「これ、倒産した工場から譲ってもらったものです。そこの奥さん、お嬢さん、今日だけ

特別にお安くしておきますよ」

そう言って、フランク三浦のバチモン時計を(つまりバチモンのバチモンを)売りつける、

あのテ○屋まがいのやり方である。

テ○屋は一箇所で息の長い商売ができないから、店を持てず、寅さんのように

あちこち放浪して歩かなければならない。


今回のインチキは、「軽自動車の燃費をもっと良くしろ」と社長から命じられた

技術部門の担当者が、「はい、わかりました。社長!」と答えて、数値だけを

書き換えたのだという。

そんなこと、小学生だってやらないよ! 寅さんだってやらない。


これを聞いて、私は遠い昔のことを思い出した。

住宅建築を計画していた、まだ若い頃のことである。

ある住宅メーカーのパンフレットを見ていたら、価格といい、間取りといい、とても

素晴らしいプランの例が載っていた。

ただ、広さだけが私の所有する敷地に合わない。

どう工夫しても、小さな私の敷地をちょっとだけはみ出してしまうのである。

住宅メーカーに電話して事情を話すと、さっそくセールスマンが図面を持ってやってきた。

「これでどうでしょうか?」

見ると、パンフレットにあったモデルプランの図面を、そのまま縮小コピーしただけ。

書かれている数値は、元のままである。

縮小していない敷地の図面コピーに重ねると、縮小されたその住宅の見取図は、

うまく収まっているように見えた。

そのセールスマンには即刻お引き取り願ったが、

もし私がその子供だましのトリックに気づかず、契約していたら、

彼はどうするつもりだったのだろう。家を建ててみたら、やっぱりこの狭い敷地には

収まらない、ということになったとき・・・。

どのみち分かることなのだが。

以来、私はこの住宅メーカーが持ってくる話には乗らないことにした。


ライアー三菱自動車の場合は、今後、茨の道が待ち受けている。

売り上げが激減するだけでなく、賠償の問題もある。

騙されて軽自動車を買ったお客さんたち、――たくさんのカスタマーたちに対する

賠償金も、相当の額にのぼるだろう。

OEMで提供している日産自動車への賠償金も馬鹿にならない。

またしても倒産の危機に、この企業は直面することになる。

それにしても、もう何度目になるのだろう。

いや〜、懲りない面々ですな。アホとしかいいようがない。
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