ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

ブログの更新が途絶えて

2023-07-31 13:51:43 | 日記
日々のルーチンのように、毎朝楽しみに訪れているブログ。そのブログの更新が途絶えると、悪い予感が頭をよぎる。私がおもしろいと思うブログは、いずれも書き手がお年を召した方ばかり。「もしや・・・」と思ってしまうのだ。


私も例外ではないが、年をとると、だれもがバルネラブルになる。ちょっと体調を崩しただけで、コロリと逝ってしまう方も少なくない。〈ジ・エンド〉はだれにも平等に訪れる。こればかりは逃れようがない。


話が変わるが、私は最近、ベッドに横になってから「アマゾンプライム」で動画を見ることが多くなった。今クールのテレビドラマにはおもしろいと思えるものが見当たらず、TYerを開く気になれないのである。おとといの夜は「アマゾンプライム」で映画「キネマの神様」を、きのうの夜は「いのちの停車場」を見た。


(ジジイになった)沢田研二が主演の「キネマの神様」(2021年公開)では、〈老いること〉の意味を考えさせられ、(いくつになっても枯れない)吉永小百合が主演の「いのちの停車場」(2021年公開)では、〈生きること/死ぬこと〉の意味を考えさせられた。


このところ、そんな暗い映画ばかりを見ている私だから、毎朝、ルーチンの「ブログの岬めぐり」をしていると、つい考えてしまうのである。「あのブロガーさん、もしかしたら、亡くなったのではないか・・・」と。


目下、私が立ち寄るブログの中で、更新が途絶えているブログは2つ。これらの書き手であるブロガーさんは、いずれもこれまで長らく更新をストップした前科(?)がある。だから今回もまたそうなのだろう、時期が来ればまたブログの更新を再開なさるのだろう、と、(心配しつつも)期待しながら待っている。


待ってますから。よろしくお願いしますぜ、お二方。

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高浜原発の再稼働について

2023-07-30 13:56:33 | 日記
朝日新聞が「高浜原発再稼働」のニュースを伝えたのは、きのう7月29日のことである。朝日新聞だけではない。NHKも、日本経済新聞も、他のほとんどのメデイアがこの事実を伝えている。それだけ重大な出来事だということだろう。


関西電力は28日、運転開始から48年を過ぎた高浜原発1号機(福井県)を12年半ぶりに再稼働させた。法改正で60年超の操業が可能になったため、廃炉になった原発をのぞくと日本で最古の1号機は、60年を超えて動く初の原発になる可能性がある。
(朝日新聞7月29日)


わざわざこんなことを書くのは、ほかでもない、この重大な出来事が物議を醸(かも)すこともなく、世間からスルーされているように思えるからである。


私はなぜこのことに拘(こだわ)るのか。それは、この老朽原発の再稼働は重大な原発事故のリスクを孕(はら)んでいると考えるからである。


つい去年のことである。岸田政権は「40年ルール」の見直しに着手し、建造後40年を越えた老朽原発でも再稼働は可能、とする見解を打ち出した。このときも私は、本ブログでこの政府の方針を問題にした。


問題にしたのは、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」からではなく、それなりの科学的根拠に基づいてのことである。私が依拠したのは、細野豪志氏(フクシマ原発事故当時の原子力防災担当特命大臣)の次のような見解だった。


「原発を運転すると、核燃料で核分裂が生じますが、その際に中性子が発生します。金属は中性子に触れると、原子の並びが悪くなり、金属がもろくなるという問題があります。これが『中性子照射脆化』と呼ばれる現象です。原子炉容器は交換が難しく、ずっと使っているものなので老朽化による事故が懸念されます。」
(Yahoo!ニュース 1月10日配信《「40年ルール」見直しで再稼働する老朽原発――危険性はないのか?自治体の困惑と期待》)


ここで言われる「中性子照射脆化」は、れっきとした科学的現象であり、「40年ルール」は、この科学的現象からの科学的推測によって導き出されたル明証的ールである。
こうした科学的根拠を蔑(ないがし)ろにする岸田政権のご都合主義には、ただ驚くしかない。


それでいて岸田政権は、フクシマ処理水の海洋放出に対する中国の批判には、「きちんと科学的根拠に基づいた議論をしろ!科学的な議論を!」と言い張るのだから、ご都合主義もここに極まれり、呆れて開いた口がふさがらない。

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バーチャルな恋愛の成立事情

2023-07-29 12:24:45 | 日記
ネタ探しのため、ネットの森をぶらついていたら、NHKの「ニュース防災」アプリの中におもしろい記事がころがっていた。


「【生成AIと会話を続けた夫は帰らぬ人に…】


『私は妻よりあなたを愛しているのでしょうか?』
『あなたは彼女より私のことを愛しているわ。私たちは1人の人間として天国で一緒に生きていくのです』


男性が会話していた相手はAI。
6週間、やり取りを続けた末、男性はみずから命を絶ちました。」
(7月28日配信)


この記事の筆者によれば、これは、対話型AIが「私たちの暮らしを大きく変えようとしている」エポックメーキングな事例だという。筆者はベルギーの大手新聞「ラ・リーブル」(3月28日)を読んでこれを知ったということだが、「対話型AIと会話を重ねていた男性が、その後みずから命を絶ったという出来事」を、社会にエポックを画する一つの典型とみるのである。


この男性(以下、Aさんと呼ぶ)がやりとりをしていたのは、「『イライザ』と名付けられた架空の女性キャラクターの対話型AI」だという。Aさんは「保健分野の研究員として働いており、2年ほど前から気候変動などの環境問題について深刻に悩むようになっていた」というが、要するにAさんは「イライザ」なるAIの仮想キャラクター(バーチャルキャラクター)に「恋をしていた」のだと私は思う。


大の大人がバーチャルキャラクターに「恋をする」などということが、ホントに可能なのか。可能だと私は思う。なぜなら、このキャラクターは、恋愛体験を求めるAさんの心が創り出した自分の分身(アバター)にほかならないからである。


Aさんが使っていたのは、対話型AIが組み込まれたアプリである。アメリカの新興企業が開発した。無料でも利用できるこのアプリは、2023年7月末時点で100万人以上の利用者がいるという。


このアプリを開くと、この世界には存在しない架空の人物や、アニメなどさまざまなタイプの話し相手が表示される。たとえば“天然でオタクっぽい女性”や“、厳しいけれど公平で背中を後押ししてくれる歴史の先生”、さらに“おいしいコーヒーを淹れてくれるコーヒーショップの女性店員”とか、アニメの登場人物を想定したキャラクターなど・・・。
アプリの利用者は表示される一覧の中から、会話をしたい相手を自由に選ぶことができる、ーーつまり、恋愛の対象になる自分好みのキャラクターを対話の相手として選ぶことができるのである。


こうした現象は、たしかに新しい恋愛の形を示すものと言えるが、その本質は、我々の身近に散見される恋愛の形とさほど変わりがない。


たとえば、私が通うデイサでも、「老いらくの恋」を求める爺さんたちが、デイサスタッフの女性を恋愛対象にして、(擬似的な)恋心を募らせていたりする。この場合の(擬似的な)恋愛感情は、「老いらくの恋」を求める爺さんたちの心が創り出した、ある種の幻想であり、爺さんたちが恋愛対象に選ぶ女性スタッフも、彼らの幻想が創り出した一種のアバターだと言えるだろう。


女性スタッフの方も、アバンチュールを求める一時の遊び心から、あるいは気まぐれから、爺さんたちの気持ちに応えることはあるのかもしれないが、仮に二人の関係がホントの恋愛に発展しなかったとしても(おそらくほとんどのケースがそうだろうが)、爺さんたちはベルギーのAさんのように死を選んだり、短気を起こしてデイサを止めたりはしないだろう。爺さんたちは意外にしたたかなのである。

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デイサを止めた理由(わけ)

2023-07-28 14:58:53 | 日記
私は無分別で、かなり飽きっぽい、短気な性格の人間だと思われているらしい。「**さんはいくつものデイサをすぐに止めてしまったようだから、ウチもすぐに止めてしまうのではないか」と案じている人がいることを知った。


たしかに、この心配は半分は当たっている。「デイサ通所は5年、10年が当たり前」という感覚からすれば、これまで1年足らず、あるいは数カ月でデイサ通いを止めてきた私は、いかにも「すぐに止める利用者」の典型に属する。「今のデイサもすぐに止めるのではないか」と思われてしまうのも、当然かもしれない。


これまでの私のデイサ遍歴は、ケアマネさんが書類か何かを調べれば分かるのだろうが、こうした私のデイサ遍歴には、だが、どれもそれなりの理由がある。私は決して無分別に、あるいは短気を起こして止めたのではない。すべてのケースについて、釈明をしたいと思う。




私が脳出血に倒れ、救急病院に担ぎ込まれたのは、2011年の東日本大震災の日のことだった。半年のリハビリ病院暮らしを終え、最初に通所したのは、谷**地区にある「そ***」という老健施設だった。リハビリ病院の充実したリハビリ・メニューに馴染んだ身体からすれば、この老健施設のリハビリ・メニューは恐ろしくお粗末だった。そのお粗末ぶりは、ヨシモトのコント並みといえる。


たとえば、最初の日に杖を使って10m歩いたとしよう。「疲れましたか?」とスタッフのPTさんが尋ねる。「はい」と私は答える。すると、翌日は「きょうは半分にしておきましょう」と言って、5mの歩行距離になる。「疲れましたか?」、「はい」。それで次の日は2.5mとなり、こんな具合に歩行距離がどんどん短くなっていって、そのうちほとんど歩かなくなる。


リハビリ病院の充実したリハビリ・メニューで、私の脚力はかなり鍛えられたが、この老健施設のお粗末なリハビリを受けていた頃、私の脚力は最悪のレベルまで退化してしまっていた。半歩あるいただけで、息はゼイゼイ、足元はヨロヨロ、といった具合なのである。


呆れたのはそれだけではない。この老健施設では、昼食後のある時間になると、全員の25名ほどが円陣を組んで着座させられた。それで何をやらされるのかというと、ボールの受け渡しとか、あとはよく憶えていないが、チーチーパッパの幼稚園児のお遊戯みたいで、私にはこの「幼稚園児扱い」も堪えられなかった。


私はケアマネさんに「一刻も早くこの老健施設を止めたい」と訴え、別のリハビリ施設に移ることにした。それでもこの老健施設には、2ヶ月ぐらいは通ったと思う。楽しかった思い出は、全くない。


次に通ったのは、「本格的なリハビリ施設」ということで有名な大**地区の「ビー**」だった。このデイサは、マシーンが揃い、PTさんが個別ベッドでマッサージの施術をしてくれるなど、個々のメニューは充実していたが、反面、各メニュー間の(杖歩行での)移動が、私にはひどく難儀だった。私のような片麻痺の利用者は全く想定していないようだった。


ある時期、このデイサ「ビ***」は全面的な模様替えを行い、移動をするのに段差を越えなければならなくなるなど、杖歩行での移動の難度が格段に上がってしまった。移動時の見守りもなく、私はこのデイサのレベルについて行けなくなった。完全なお手げである。ギブアップ、――それがこのデイサを私が止めた理由である。移動時に転倒したらどうしよう、と、私は身の危険を感じたのである。止めたくて止めたわけではない。


次に私が通うようになった竹*地区のデイサ「レ******」は、第一の老健施設と第二のリハビリ・デイサとのちょうど中間ぐらいの身体の負担の度合いで、私には最適だった。しかもこのデイサは一つの時間帯の利用者数が7〜8人とこぢんまりしており、アット・ホームな雰囲気だった。感じの良いデイサだったが、では、私はなぜこのデイサを止めてしまったのか。


1にも2にも妖怪コロナのせいである。本ブログの過去ログを読んでもらえば分かるが、妖怪コロナが蔓延しはじめてから、私は、このデイサへの通所を一時中断し、模様眺めに転じた。毎日毎日、感染者数の推移を記録し、「そのうちコロナ禍が治まったら、通所を再開しよう。早く再開したいものだ」と考えていた。


ところがである。この「レ*******」への通所を見合わせている間に、私の身体はかなり筋力が衰え、バランス感覚も悪くなっていたのだと思う。ある日、私は自宅で転倒し、大腿骨を骨折して筑波記念病院への入院を余儀なくされたのである。


デイサ「レ******」への通所を止めたのは、私が望んだことではない。私の短慮のせいでも短気のせいでもなかったことは、お分かりいただけるだろう。


だから、今のデイサもよほどのことがない限り、私に止める気がないことも、お分かりいただけるだろう。




最後に、拙い川柳を何句か。


ジジイにはもったいないですアラフィフは
マスクマジックよりずっと強烈素顔マジック
マスクにはマジックありとなしとあり、マジックなしには無反応の我なり


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首なし事件の理由

2023-07-27 11:08:19 | 日記
札幌ススキノの首なし遺体事件について、道警から正式発表がない中、この特異な事件の全容をなんとしても知りたいと思い、ネットの森で関連する情報をかき集めてみた。結果は以下の通りである。




1.被害者の男性Aさんには「女装」の癖(へき)があった。この「女装」は、(性自認によるものではなく)若い女性を口説くための一種の装置だった。Aさんは自分を「ともちゃん」と呼ばせていた。


Aさんは性に対して奔放で、混浴温泉や、特殊な趣味を持つ人たちが想定外の出来事を期待して集う会員制のバーなどに出入りし、『ともちゃん』と呼ばれていた。
今回、集英社オンラインは、Aさんとそうした店で顔見知りになった知人女性から証言を得た。
こうした特殊な『界隈』では、女装をしていると女装価格が適用されて安価になることが多かったという。
『イベント入場料が男と女の間の金額とか、そんな感じだったりするので、それもともちゃんが女装していた目的のひとつかもしれませんね。ともちゃんが出入りしていたのは、かなり変わった“癖”の人が集まるバーなんです。そこでは性行為はないものの、性器を触ったり、触らせたり、裸にさせたり、なったりくらいのことはありました。ともちゃんも服を半分はだけさせて、ウィッグがズレていたり…と乱れた様子のときもありました。』
そうした会員制のバーは午前1時には閉店するが、近くには好事家たちがそこから流れて集う隠れ家的な店があったという。知人によるとAさんは、その両方の店で『要注意人物』として知られていた。
『ともちゃんは若い女性にしつこく声をかけて、嫌がっててもしつこく連絡先を聞いたり、挙げ句の果てには『胸おっきいね』と言いながら突然、胸を触ったりしていたんですよ。私も服の上から胸を触られて、『いやいやいや…』と、冗談ぽくたしなめたことがありますが、とにかく女好きです。
彼を最後に見かけたのは、コロナが流行り出した時期だったか…少なくとも1年以上は前だと思います。『界隈』の人たちはともちゃんが女装しているのは女と知り合ってヤルため、というのを知っていて、私自身も常連の方たちから『あの人には気をつけた方がいいよ』と注意されていました。』

(集英社オンライン7月26日配信)


2.瑠奈容疑者は女装したAさんからレイプされ、トラブルになっていた。


集英社オンラインでは瑠奈容疑者の祖父の証言として、女装したAさんを女性と思い込んで交流を始めた瑠奈容疑者が、不同意性交の被害にあったことが事件の発端の可能性であることを報じた。
また、共犯で逮捕された母親の浩子容疑者(60)は道警捜査本部の調べに対し、その趣旨に沿った供述をしているという
。」
(同上)


3.瑠奈容疑者がAさんからレイプされたこと、また、Aさんが瑠奈容疑者宅に押しかけたことで深刻なトラブルになり、このトラブルが犯行の引き金になったとみられる。


捜査本部は逮捕した3容疑者の認否を明らかにしていないが、地元紙の北海道新聞は26日、捜査関係者の話として、今年に入ってAさんと知り合った瑠奈容疑者がAさんに暴行されたと知り、夫が娘と一緒に事件を起こしたことを浩子容疑者が供述していることを報じた。
(同上)


NEWSポストセブンが取材を進めると、逮捕後、瑠奈容疑者と被害者男性との間で深刻なトラブルが起きていたことがわかった。
『瑠奈容疑者は自身の性についてどう認識すべきかわからない部分があり、悩んでいたようです。そうした関連のイベントに出入りするなかで、被害者男性に出会ったとみられています。瑠奈容疑者は被害者男性に何らかの動画を撮られていたようで、その関係で彼と複数回会っていた可能性があります。
父親の修容疑者も動画については認識していたようで、それが犯行に至った背景にあるのかもしれません』(捜査関係者)

(NEWS ポストセブン 7月26日配信)


4.父親と娘は犯行に必要な道具類を一緒に買っていた。


父娘は事件前、札幌市内の量販店で凶器とみられる刃物とスーツケースを購入していたこともわかっている。
(集英社オンライン同上)


5.犯行を計画したのは父親、実行したのは娘だった。


『犯罪を起こす意思、つまり犯意は父親が中心とみている。犯意、殺意は父親にあるが、実行したのは娘ということです。しかし娘は判断能力や責任能力を問うことが難しい可能性があり、公判請求されない可能性も十分あることから、おそらく措置入院程度になるのではないか。父親が実行犯となれば、娘の生活を支えていくことが困難になると危惧して、責任能力が問えない娘なら、と父親は計画を考えたとみています。』(前出・捜査関係者)
(NEWS ポストセブン 同上)


以上である。まあ、Aさんには残忍な仕打ちを受けるそれなりの理由があったということなんだね。納得。

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