ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

能登半島地震 報道の使命は何か

2024-01-18 10:33:18 | 日記
不思議に思うことがある。能登半島地震のことだ。ニュースは連日連夜、被災者ののっぴきならない避難生活について伝えている。それはいい。報道機関の役割は、大事件や大災害などの大きな出来事を広く伝えることだから、それは当然のことと言っていい。


しかし、報道機関の役割は、それに尽きるのだろうか。私はそうは思わない。現状の問題点を指摘し、今後、同様の災害が起こったときの教訓を提供したり、同様の被害が生じないように防災上の課題を提起したりすることも、天下の公器たる報道機関の役割ではないか。


防災上の課題といえば、それは当然、政治の課題に直結する。政府の対応に問題はなかったのか。石川県や関連自治体の対応はどうだったのか、等々。


毎晩、嫌でもお茶の間に侵入してくるNHKのニュースが、能登半島震災を政治の課題とリンクさせて報じないのが、私は不思議でならない。せいぜい岸田首相が被災地の救援のために多額の予算を計上したとか、その程度なのである。


政治絡みの最大のテーマといえば、何といっても原発問題だろう。活断層が付近にあるため、大地震が起きる可能性の高い地方に、国はなぜこうも多くの原発を建設するのか。過去に事故を起こし、今後も事故を起こしそうな老朽原発を、なぜ再稼働しようとしているのか。


ネットにはこうした問題提起をする記事があふれているが、NHK、朝日新聞などの天下のマスメディアは、こうした大問題にふれようともしていない。これは政権に「忖度」してのことではないか、と勘ぐられても仕方がないだろう。


お涙頂戴の被災者情報を垂れ流すのも悪くはないが、「今後」や「将来」のことも、少しは考えてもらいたいものだ。

コメント
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