ネット情報によれば、元首相の菅直人が、小沢一郎の野党再編構想に表立って異を唱えはじめたという。小沢構想とは、自由党と国民民主党との合併を足がかりにして、野党の結集をめざそうというものだが、この「壊し屋イチロー」の目論見をつぶそうというのが、菅直人のねらいと見てよい。
菅直人の心づもりは解らなくもない。小沢構想はその目論見とは裏腹に、野党間にかえって深刻な亀裂を生じさせ、修復不能の対立をもたらしている。立憲民主党の枝野代表は、自由・国民民主の合流話につよく反発し、多数派工作によってこれに対抗しようとする始末だ。
これに対して、国民(国民民主党)と立民(立憲民主党)を統合するのが、野田元首相らのねらいだった。その野田氏と思いを共有する(に違いない)菅元首相からすれば、小沢構想は、自分たちのねらいを阻む悪魔の仕業に見えるのだろう。それも無理からぬことである。
しかし、である。以前本ブログで書いたことだが、立民と国民を統合しようとする野田氏の構想には、根本的・本質的な無理がある(2月8日《野田くんにも、ひとこと》)。政策面で妥協不能の対立がある以上、立民の枝野代表が国民の玉木代表に反発と対抗意識を燃やすのは、これも当然といえば当然なのである。
いずれにしても、小沢構想は、野田、菅元首相という想定外の強敵の出現で、いっそう実現から遠ざかった感がある。自民党の石破担ぎ構想は、この窮状を打開するために編み出されたものだろうが、では、安倍自民党はこれにどう対抗するのか。日本の政局は今後、どうなるのだろうか、と舌なめずりをする天邪鬼爺のきょうこの頃である。
菅直人の心づもりは解らなくもない。小沢構想はその目論見とは裏腹に、野党間にかえって深刻な亀裂を生じさせ、修復不能の対立をもたらしている。立憲民主党の枝野代表は、自由・国民民主の合流話につよく反発し、多数派工作によってこれに対抗しようとする始末だ。
これに対して、国民(国民民主党)と立民(立憲民主党)を統合するのが、野田元首相らのねらいだった。その野田氏と思いを共有する(に違いない)菅元首相からすれば、小沢構想は、自分たちのねらいを阻む悪魔の仕業に見えるのだろう。それも無理からぬことである。
しかし、である。以前本ブログで書いたことだが、立民と国民を統合しようとする野田氏の構想には、根本的・本質的な無理がある(2月8日《野田くんにも、ひとこと》)。政策面で妥協不能の対立がある以上、立民の枝野代表が国民の玉木代表に反発と対抗意識を燃やすのは、これも当然といえば当然なのである。
いずれにしても、小沢構想は、野田、菅元首相という想定外の強敵の出現で、いっそう実現から遠ざかった感がある。自民党の石破担ぎ構想は、この窮状を打開するために編み出されたものだろうが、では、安倍自民党はこれにどう対抗するのか。日本の政局は今後、どうなるのだろうか、と舌なめずりをする天邪鬼爺のきょうこの頃である。