ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

カネの切れ目が

2022-10-31 10:34:23 | 日記
退院してからというもの、また転倒したらヤバい、と用心した結果、私の生活は車椅子がメインになった。車椅子は長く座っていると、お尻が痛くなって疲れる。なので最近は、主にブログを書くときやテレビを見るときに、食卓用の普通の椅子に座り直すようにした。それでもお尻の痛みはなくならない。結局、横になるしかないのか、と、私はNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見てすぐベッドに潜り込んだ。

早い時刻にベッドに入ったためか、昨夜は目が冴えてなかなか寝つけなかった。仕方なくスマホを取りだし、ニュースサイトを開いたら、こんな記事が目に入った。

「餃子の王将」の運営会社の社長が殺害され、暴力団幹部の男が逮捕された事件で、会社と不適切な取引があったとされる企業の当時の経営者に、警察が任意で事情を聴いたことがわかった。(中略)王将フードサービスは、創業家と親しい男性が経営していた福岡県内の企業との間に、およそ260億円にのぼる不適切な取引があったことがわかっている。
大東社長は当時、王将の経営を立て直すため、一連の不適切な取引を清算しようとして・・・

(FNNオンライン10月30日配信)

「餃子の王将」社長殺害事件の続報である。きのうのブログで、私は、創業家にコバンザメのように張り付いていた不審な人物Aがこの事件の首謀者ではないか、と書いたが、捜査当局の見立てもたぶん同じなのだろう。

だが、Aがこの事件の首謀者であること、Aがヒットマンの田中某に社長の殺害を依頼したこと、ーーこうしたことを立証するのは(田中某が自供でもしない限り)およそ不可能に近い。

人と人との間にはいろんな繋がりがある。カネによる繋がり、愛による繋がり、地縁・血縁による繋がり・・・。カネによる繋がりは、カネの切れ目が縁の切れ目。カネの受け渡しが済めば縁も消え、それまでの繋がりは深い闇の中に消えてしまう。

あ、いけねえ!きょうはこれから訪問看護があるのだった。看護師のおばさんが二人来て、シャワー浴の介助とストーマ・パウチの交換をやってくれる。私はそれに付き合わなければならない。
このように、訪問看護だったり、訪問リハビリだったり、デイサービスへの通所だったり、ほぼ毎日何かしらがあり、私はブログ書きの悦楽をじっくり味わう暇もない。「契約」という絆によって、私の毎日はこれらの雑事に縛られ、当面その縁は切れそうにない。やれやれ。
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「餃子の王将」社長殺害

2022-10-30 07:31:01 | 日記
きのう届いた読売新聞のメルマガには、「[社長射殺]<上>『プロの凶行』見えぬ動機 銃撃『王将』6年前にも」のタイトルが振られていた。「餃子の王将」の社長が殺害された9年前の事件のことである。犯人として工藤会系の暴力団幹部・田中某が逮捕されたことで、俄に世間の耳目を集めることになったほやほやのトピックである。

このメルマガのタイトルをクリックしても、この記事は「会員にならないと読むことができません」ということで、中身を見ることはできなかった。いつものことだが、私は自民党の広報誌と変わらないこの新聞を購読するつもりはない。

私が知りたかったのは、「餃子の王将」の社長がなぜ銃撃・殺害されたかである。犯人とされるヒットマンの田中某は、だれに依頼され、どういう動機から「王将」の社長を射殺したのか。

読売のメルマガは「見えぬ動機」とタイトルに掲げているくらいだから、この記事の中身を読んでも私の興味が満たされないことは明らかであり、そんなことなら、こんな空っぽの記事はこちらから願い下げである。だれが読んでやるものか。

私は興味の赴くまま、起きがけの頭でしばしネットの森を渉猟した。私の興味に応えてくれる2つの記事が見つかった。
一つは《王将社長射殺 不適切取引も本格捜査へ「経営実態、動機に影響」》(産経ニュース10月28日配信)
もう一つは、《「餃子の王将」社長射殺容疑で逮捕された“ヒットマン”の素性…そして創業一族が抱える闇》(日刊ゲンダイ10月29日配信)である。

分かったのは、簡単にいうと、こういうことである。「餃子の王将」の社長に就任した大東氏は、赤字続きだった会社の経営実態を調査し、次の事実をつきとめた。この会社の創業家にはAという得体の知れない人物がコバンザメのように張り付き、40年にわたって多額の資金を融通させていた。その額は200億にのぼる。「餃子の王将」と、Aが経営する企業グループとのそうした「不適切取引」の実態を知り、大東氏はこれを止めさせようとした。その矢先の凶行である。

私でなくても、だれもがこう思うに違いない。Aがヒットマン・田中に大東社長の殺害を依頼したのだ、と。だが、田中は口が固いことで通っている人物である。田中の自供が得られないとすれば、「Aが田中に殺害を依頼した」ことを立証することは難しく、捜査当局はAを殺害の張本人として立件することはできないだろう。
9年もの長い間、捜査当局が動けなかった理由はここにある。それが、ここにきて急転直下、捜査に動きが出たのは、実行犯の田中だけでなく、首謀者であるAの逮捕に向けても有力な物証が得られたからなのだろうか。

いやはや、火事場を覗きたがる私のゲス根性には限りがない。
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恨みつらみの藪医者に

2022-10-29 11:37:48 | 日記
私の妻は65歳。私より7つ年下である。立派な高齢者とはいえ前期高齢者の彼女は、私とは違い、至って元気で、週に二回、昔からのお仲間とテニスに興じている。彼女のお仲間も、当然、みな高齢者で、中には後期高齢者のお婆さんもいる。

さて、彼女がきのうテニスに出かけ、こんな話を聞き込んできた。Aさんの夫はステージ2の大腸がんで、大腸の摘出手術をしたため、人工肛門を作ったが、これはあくまでも一時的なもので、(私のような)永久のものではなく、時期が来ればいずれ除去できるのだという。

Bさんの夫は、(私と同じく)憩室炎になり、大腸に狭窄部位ができたが、薬を飲んで直したという。

この話を聞いて、私は正直、羨ましいと思った。上の2つのケースは、いずれも永久人工肛門(ストーマ)を作らずに済んだ人の話である。私の場合も、もしかしたらストーマを作らずに済んだかもしれないのだ。

あの藪医者め!ーーそう私が言おうとしたとき、「あのお医者さん、藪だったのじゃないかしら」と妻がつぶやいた。

ホントにそうだ。返す返すも悔やまれるのは、あのとき、私が手術を拒まなかったことである。筑波記念病院のI崎医師。手術に関するこの医師の説明は、何を言っているのか、何が言いたいのかよく判らず、この人、酔っ払っているのではないかと思ったほどだった。あのとき、なぜ私は手術を拒まなかったのだろう。このI崎医師が執刀する手術を、なぜ拒まなかったのだろう。

たしかあのときは、内科医までが私の病室に押しかけ、「手術をしなければ、食事が食べられなくなってしまいますよ」などと脅しをかけてきた。薬を使って治療をする、という選択肢は示されなかった。

病院ぐるみで「ストーマの手術を」と急かしているようなものだった。しかもこのとき、このI崎医師が執刀医としていかにひどい藪かということを、私は予想もしていなかった。たかがストーマの造営手術で、3度もやり直さなければいけないほど、それほどの藪医者が世に生息することを、だれが予想できただろうか。

私はオストメイトとなり、週に2度、訪問看護を受ける身となった。そのつどストーマ・パウチを交換してもらう煩わしさは、並大抵のものではない。

AさんやBさんの縁者のような話を聞くと、つい愚痴をこぼしたくなるが、公器たるブログでこのような恨みつらみを並べ立ててみても仕方がない。私としては、世にこれ以上被害者を出さないために、「消化器外科の手術は、筑波記念病院では絶対に受けないでください」と言いたいのだ。この病院、整形外科は悪くないのだが。

まあ、人間万事塞翁が馬。薬で憩室炎を直した人がその後どうなるかは、だれにも判らない。一時的な人工肛門がどの程度有効なのかも、だれにも判らない。そう思うしかない天邪鬼爺のきのうきょうである。
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トマホークをめぐる妄想

2022-10-28 14:10:08 | 日記
ビッグ・ニュースが飛び込んできた。けさ届いた読売新聞のメルマガに、こんなタイトルが打たれていた。

米巡航ミサイル「トマホーク」購入、日本政府が詰めの交渉…抑止力強化に不可欠と判断

私は、ほほう、と思った。でも、おもしろそうな記事は「会員のみが購読可」となっていて、この手の記事は結局、読売新聞の購読へと誘導する「販促ツール」に過ぎないからなあ、とも。

期待半分、諦め半分の気持ちでタイトルをクリックすると、あれれ、どうしたことか、予想に反して以下のような文面を読むことができた。

日本政府が、米国製の巡航ミサイル「トマホーク」の購入を米政府に打診していることがわかった。米側は売却に前向きな姿勢を示し、交渉は最終局面に入っている。日本政府は、保有を目指す「反撃能力」の手段として、国産ミサイルの改良計画を進めているが、早期に配備できるトマホークが抑止力強化に不可欠だと判断した。
複数の政府関係者が明らかにした。トマホークは米国の主力精密誘導型の巡航ミサイルで・・・


ふ〜ん、安倍前首相の意欲が実ってか、日本がアメリカから高性能の武器を買う、そんな時代になったのか。でも、お高いんでしょ?

記事によれば、トマホークは1発1〜2億円が相場だという。
やっぱりなあ。でも、円安不況にあえぐ今の日本に、一体そんなカネがあるのだろうか。

しかし、カネよりもイノチがーー国民の安心安全がーー大切なのは言うまでもない。北朝鮮が狂ったようにミサイルをばんばんぶっ放している昨今、日本は否応なく反撃能力を高め、抑止力を強化しなければならないのだ。カネを惜しんでいる場合ではない。

ここまで考えて、私ははたと思い当たった。もしかしたらアメリカの軍需産業は、裏で北の豚魔大王と手を組び、「マッチポンプ」を仕組んでいるのではないか・・・。

北朝鮮がマッチを擦って火を付ける。アメリカがポンプをかついで消火に駆けつける。ポンプ屋は日本に対して、こう声をかける。「おたくも一台、これをどうかね。こいつの性能はピカイチですぜ」

ミサイルを何発もぶっ放すには、莫大なカネがかかる。貧乏な小国・北朝鮮にそれが可能なのは、アメリカの軍需産業がこっそり資金援助しているからだろう。マッチ擦りの火付け屋がいてこそのポンプ屋だからね。
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言葉と政治家

2022-10-27 11:12:41 | 日記
良い言葉は心に響く。「ゴマメのばーば」さんがきょうのブログで紹介していた野田佳彦元首相の追悼演説の言葉は、私の心にも響いた。

政治家の握るマイクは、単なる言葉を通す道具ではありません。
人々の暮らしや命がかかっています。

政治家にとって、言葉はある意味大切ないのちであり、実行力よりも大きな意味を持つ。国葬のときの菅元首相の言葉も良かったが、きのうの野田元首相の追悼演説の言葉もなかなかの出来だった。

それにつけても思い起こされるのは、現首相の岸田氏がいろいろな場面で口に出す言葉の軽さ・貧しさである。岸田文雄、ーーこの人はやはり首相の器ではないと思う。

ところで、きのうはロシアがプーチンの指揮のもと、核戦力部隊の演習を実施し、大陸間弾道ミサイルなどを発射したという。
記事が伝えるところによれば、演習はプーチン大統領がクレムリンからオンラインで指揮する形で実施し、大陸間弾道ミサイル「ヤルス」や、潜水艦発射弾道ミサイル「シネワ」を発射。「すべてのミサイルが目標に命中した」という(TBS NEWS DIG 10月26日配信)。

私が注目したのは、ロシア大統領府がこの演習の目的を「戦略的抑止力のため」と説明している点である。プーチンがこのような形で核の脅威をちらつかせるのは、「戦略的抑止」のため、つまり、ウクライナ軍の追撃を押しとどめるためだというのである。
プーチンは図らずも自軍が劣勢に立たされていることを白状してしまっている。
むろんプーチンとしては、「わが軍が核兵器を使うのは、攻撃のためではなく、自国の防衛のためであり、やむを得ないことなのだ」と言いたいのだろう。そう言えば、NATOは見逃してくれるだろう、と。
ロシアのラブロフ外相も核兵器の使用について、こう表明していた。「プーチン大統領が繰り返し述べているように、(核兵器の使用は)国家の存立を脅かす直接的な核攻撃などを防ぐ報復措置のみを想定している」と。

ロシアは今、ウクライナ軍の反攻によってまさしく国家存亡の危機にある、ーーそう危ぶむほど、プーチンは追いつめられているのだろうか。
まあ、この独裁者の政治的権威が存亡の危機にあることは、どのみち間違いないのだが。
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