テレビを見ていると、「ニュース速報」という文字が、画面上部に表示されることがある。あれを「テロップ」と言うらしいが、スマホの場合は何と言うのだろうか。
けさベッドから起きだす前に、スマホで「朝日新聞紙面ビューア」を眺めていたら、「北朝鮮 ミサイルを発射」と速報の表示が現れて、すぐに消えた。次には、「ミサイル 沖縄方面に 政府はJアラート」の文字が現れた。
「おお、早かったな。きょうのブログ、ネタはこれで行くとするか」と、私は寝ぼけ眼(まなこ)をこすりながら考えた。
ほんの数秒前まで、私は朝日新聞の第1面に「同性婚認めぬは違憲 2例目」と大きく見出しがあるのを見て、「よし、きょうはこのネタで行くか」と考えていたのだった。
唐突な、慌ただしいネタの変更である。あれにしようか、これにしようかと迷う時間はなかった。思い悩むこともなかった。悩んだとしても、それは嬉しい悲鳴というべきもの、どんな形であれ、書くべきネタがあることは喜ばしい限りである。
北朝鮮のミサイル発射ーー。きょうはこれで行こう。そう決めた私は、スマホでの作業を、さっそく(このネタに関する)情報収集へと切り替えた。
私が収集・確認できたのは、断片的ではあるものの、以下のような展開である。
1.北朝鮮がミサイルを発射。ミサイルは沖縄方面に、との情報。(日本政府ーー防衛省ーーがこの情報をキャッチした経緯については不明)
2.この情報に基づき、政府は沖縄地方にJアラートを発出。(同時に、破壊措置命令により、自衛隊が「PAC−3」や「SM−3」を操作して迎撃体制をとったかどうかは、不明)
3.北朝鮮が発射したのはミサイルではなく、衛星ロケットだったことが判明。この飛翔体がすぐにレーダーから消えたことが確認される。(韓国軍による情報提供)
4.この情報に基づき、日本政府はJアラートを解除。
テレビならもっと詳しい情報が得られるかもしれないと思い、私はのろくさとベッドから起きあがった。食卓のテレビ(NHK)は、案の定、北朝鮮ミサイル関連のニュースを流していた。内容は、私がネットで収集したのとほとんど変わらない。それだけのわずかな情報を、何度も何度も、くどいほど何度も何度も、繰り返していた。
台風とか、大地震とか、国民の皆様の災害にかかわることになると、このテレビ局は俄然ハッスルして、というか、時間だけはたっぷり費やして、まるで気の抜けたビールのように同じ情報を、意味もなく、無駄に、ただ延々とリピートし垂れ流す。よかれと思ってのことなら、独善も甚だしい。
きょうのミサイル情報も同じだった。同じ情報を、意味もなく、無駄に、呆れるほど延々とリピートし垂れ流すばかり。いつもなら「朝ドラ」が始まる8時が迫っていた。「きょうの朝ドラは放映中止だな」。案の定、その通りになった。「放映は中止にします」の断りもなく、「そんな番組、ありましたっけ?」とでも言いたげな番組の展開である。「こんな国民の非常時に、朝ドラに現を抜かすなんて、非国民も甚だしい」。国際報道部の部員も、番組編成部の部員も、そう思っているのだろう。
8時過ぎから、政府は国家安全保障会議(NSC)を開いたらしいが、それ以外に目立った動きは報じられなかった。自衛隊の迎撃ミサイルは出番がなかったということだろう。
アホらしくなって、私はテレビのスイッチを切った。
けさベッドから起きだす前に、スマホで「朝日新聞紙面ビューア」を眺めていたら、「北朝鮮 ミサイルを発射」と速報の表示が現れて、すぐに消えた。次には、「ミサイル 沖縄方面に 政府はJアラート」の文字が現れた。
「おお、早かったな。きょうのブログ、ネタはこれで行くとするか」と、私は寝ぼけ眼(まなこ)をこすりながら考えた。
ほんの数秒前まで、私は朝日新聞の第1面に「同性婚認めぬは違憲 2例目」と大きく見出しがあるのを見て、「よし、きょうはこのネタで行くか」と考えていたのだった。
唐突な、慌ただしいネタの変更である。あれにしようか、これにしようかと迷う時間はなかった。思い悩むこともなかった。悩んだとしても、それは嬉しい悲鳴というべきもの、どんな形であれ、書くべきネタがあることは喜ばしい限りである。
北朝鮮のミサイル発射ーー。きょうはこれで行こう。そう決めた私は、スマホでの作業を、さっそく(このネタに関する)情報収集へと切り替えた。
私が収集・確認できたのは、断片的ではあるものの、以下のような展開である。
1.北朝鮮がミサイルを発射。ミサイルは沖縄方面に、との情報。(日本政府ーー防衛省ーーがこの情報をキャッチした経緯については不明)
2.この情報に基づき、政府は沖縄地方にJアラートを発出。(同時に、破壊措置命令により、自衛隊が「PAC−3」や「SM−3」を操作して迎撃体制をとったかどうかは、不明)
3.北朝鮮が発射したのはミサイルではなく、衛星ロケットだったことが判明。この飛翔体がすぐにレーダーから消えたことが確認される。(韓国軍による情報提供)
4.この情報に基づき、日本政府はJアラートを解除。
テレビならもっと詳しい情報が得られるかもしれないと思い、私はのろくさとベッドから起きあがった。食卓のテレビ(NHK)は、案の定、北朝鮮ミサイル関連のニュースを流していた。内容は、私がネットで収集したのとほとんど変わらない。それだけのわずかな情報を、何度も何度も、くどいほど何度も何度も、繰り返していた。
台風とか、大地震とか、国民の皆様の災害にかかわることになると、このテレビ局は俄然ハッスルして、というか、時間だけはたっぷり費やして、まるで気の抜けたビールのように同じ情報を、意味もなく、無駄に、ただ延々とリピートし垂れ流す。よかれと思ってのことなら、独善も甚だしい。
きょうのミサイル情報も同じだった。同じ情報を、意味もなく、無駄に、呆れるほど延々とリピートし垂れ流すばかり。いつもなら「朝ドラ」が始まる8時が迫っていた。「きょうの朝ドラは放映中止だな」。案の定、その通りになった。「放映は中止にします」の断りもなく、「そんな番組、ありましたっけ?」とでも言いたげな番組の展開である。「こんな国民の非常時に、朝ドラに現を抜かすなんて、非国民も甚だしい」。国際報道部の部員も、番組編成部の部員も、そう思っているのだろう。
8時過ぎから、政府は国家安全保障会議(NSC)を開いたらしいが、それ以外に目立った動きは報じられなかった。自衛隊の迎撃ミサイルは出番がなかったということだろう。
アホらしくなって、私はテレビのスイッチを切った。