ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

変えられるものと変えられないもの

2017-12-31 09:40:00 | 日記
もうすぐ年が明けるというのに、とんでもないニュースに出くわした。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、(中略)2015年12月の韓日慰安婦
合意を認めることはできないという見解を正式発表した。文大統領が発表した
声明文は、事実上、合意を白紙化するという内容だ。
                        (朝鮮日報 12月29日)

前政権(朴政権)が日本と交わした政治的合意なんて、オレは知らないよ。
前政権の尻拭いなんて、オレはやらないよ、ということだろう。なるほど、
それならそれで構わない。でも、その考え方がブーメランになって、自分に
向かって帰ってくることを、キミは知らないのか。そんなキミに向かって、
我々はこう言うとしよう。「慰安婦問題なんて、ずっと昔の軍事政権が起こ
したこと。戦後民主主義政権のメンバーである我々には、与り知らないこと
だ。昔の政権の尻拭いなんて、我々がしなければならない道理はない!」
この我々の主張に対して、キミがどんな反論をするのか、興味がないではな
いが、おそらくキミは返す言葉を持たないだろう。

けさ、ブログ巡りをしていたら、すばらしい言葉に出会った。

     主よ、変えられないものを
     受け入れる心の静けさと
     変えられるものを
     変える勇気と
     その両者を見分ける
     英知を与えたまえ
           (ラインホールド・ニーバー)

文在寅くん、キミは前政権が交わした他国との合意を「変えられるもの」だ
と誤解しているようだが、それは間違っている。たしかに、キミにも「変え
られるもの」が無いわけではない。それは、クルクル変わるキミ自身のご都
合主義だ。北朝鮮との対話・融和路線をかかげたと思えば、次には一転し
て、アメリカと一緒に軍事演習をして、北朝鮮に軍事的圧力を加えようとす
る、キミの完膚なきまでの首尾一貫性の欠如。「君子は豹変する」という言
葉があるが、君子も驚くキミのその豹変ぶりは、どちらかといえば恥知らず
のご都合主義に限りなく近い。でも、そんなキミの性格は「変えられるもの」
なのだから、キミはそれを「変える勇気」を持たなければならない。

年が明けるとともに、人は皆「変えられるもの」を「変える勇気」を持とう
とするようだ。でも、たいていの人は「変えなければいけないこと」を「変
えられるもの」にすることはできず、変化の決意は三日坊主に終わる。とく
に持って生まれた性格は、そう簡単には変えられない。三つ子の魂百まで。
〈三つ子の魂〉という言葉の重みと、〈百まで〉という言葉の苦みを、私な
どはこれまで何度味わわされたことか。

文在寅くん、キミは民衆の期待を一身に背負う身なのだから、そんな私のよ
うな者の轍を踏んではいけないよ。
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入力道具考

2017-12-30 16:21:34 | 日記
パソコンが届いた。通販で注文したノートパソコンが届いた。注文したのは昨日のことだから、1日で届いたことになる。このところ中国の通販サイトで注文することが多く、なかなか届かずにやきもきさせられることがしばしばだったから、この配送の迅速さには「さすがは日本だなあ!」と感激して、せっかちの私でも小躍りするほどである。

届いたのは、ASUSという台湾メーカー製のローエンドノートPCで、ブログを書くために購入した製品である。これまではandroidタブレットに、USB接続の無線キーボードをつないでブログの文章を打っていたのだが、入力機器を一体型(=クラムシェル型)にして、新年とともに気分を変えてみたかったのである。

というのは、半分は嘘で、実際は、(欲しいと思っていたノートPCが)格安の値段で販売されているのを見つけて、思わず飛びついてしまったというのが正しい。スペックはRAMが2G、ROMが32Gだから、低スペックもいいところで、これではWindows10の更新すらできない。更新できないことがネックになって売れ残り、値下げせざるを得なかったのだろう。「でも、そんなのを買ったって、使い物にならないのではないか」と言う人がいるかも知れないが、心配はご無用である。このウィンドウズ機は、OSを更新しなくても、文章入力マシンとしての機能は立派に果たしてくれるのである。このスペックでOSを更新しようとすると不具合が発生するということなので、むしろ更新はしないほうが良い。このマシンを手にして私がまず第一にしたことは、「自動更新」を「手動」に切り替えることだった。

そもそも更新とは、マイクロソフトがパソコンメーカーと手を組んで仕掛けた陰謀、もしくは罠だと私は思っている。その昔、androidの最新バージョン5.0が出たことがあった。私はこの最新バージョンに飛びつき、OSをさっそくこのバージョンに入れ替えたのだが、結果はと言えば、動作が極端に遅くなり、それまで使っていた機種は使う気になれなくなって、結局、新機種を買い替えざるを得なくなった。つまりOSの更新とは、現行の機種を古びた使えない物にするための罠なのだから、罠に掛からないためには、更新できないのはむしろ好都合なのである。

さて新たに手にしたこのノートPCには、フリーソフトのMeryとLibreOfficeをインストールした。この文章もこの道具立てで打っている。キーボードの打鍵感は悪くなく、スペックの割にはきびきび動いてくれるので、当分はこの道具立てでやっていこうと思っている。

飽きっぽい私のこと。いずれこの道具立てにも飽きるときが来るに違いない。その時はこのパソコンに、軽量OSのLinux(ubuntu)を導入しようと考えている。これにも飽きたら(と、私の構想は膨らむばかりだが)、ポケットサイズのガジェット「ポメラ」に、Linuxを組み込んでみようと考えている。ポメラといえば、キーボードの優秀さで定評のある小型の入力機器である。この機器をPC化すれば、きっと素晴らしいポケットPCが出来上がるに違いない。

と、まあ、来る年を間近にして、変な形で夢を膨らませている天邪鬼の爺である。
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原発問題 政治と経済の論理

2017-12-29 15:10:00 | 日記
もうすぐ年が明けようとしている。新年を迎えるにあたり、来年へと先送り
せざるを得ない未解決の問題があるのかどうか、あるとすればそれは何かを
考えてみた。真っ先に思い浮かぶのは「北の脅威」の問題であるが、これは
もっぱら他力に頼らざるを得ない問題で、我々ではどうにもならない。

我々にいくぶんでも左右できる余地があるとしたら、それは国内問題に対し
てである。国内問題にもいろいろあるが、中でも私にとってとりわけ気がか
りなのは、原発問題である。原発問題は、政治の力で解決できる(と一応は
考えられる)問題である。我々主権者には、政治を左右するだけの力が与え
られている。

だが、原発問題を政治が解決するとは、いったいどういうことなのか。政治
を左右するのは我々主権者であるが、その「我々」の中には原発推進派もい
れば、原発反対派もいる。政党は、それぞれの利害を反映して、さまざまな
政策をかかげ、政策の実現を競い合う。

たとえばA党の支持者に原発推進派と反対派がいるとしよう。この場合この
政党は、(民進党がそうであるように)原発問題に対して、明確な立場や政
策を打ち出すことができない。
(自民党のように)原発問題について、(推進派としての)立場・政策を明
確に打ち出す政党もあるが、この政党の具体的な原発政策が、この政党の支
持獲得理由になっていないとしたら、どうなのか。むしろ反対に、この党の
支持者が地方選挙では(新潟県知事選のときのように)原発反対派の候補者
にこぞって投票するようなことがあったとしたら、どうなのか。この党は自
分の党の原発政策を、強引に推進することができなくなるのではないか。

原発問題はここ数年、こんなふうにして、解決されないまま先送りされてき
たように思える。原発反対派の私にとって、解決とは原発の廃炉を意味する
から、今はこの問題の解決を、政治に期待することができる状況ではない。
残念なことだが、この状況は来年も続くと思われる。

けれども、だからと言って私は、べつに悲観的な、暗い気持ちになっている
わけではない。原発問題の解決は、政治には期待できないとしても、(経済
の論理が支配する)産業界の動向に、希望が持てるからである。

先日も本ブログでふれたように、このほど関西電力は、臨時取締会を開催
し、大飯原発1、2号機の廃炉を決定した。それは、原子炉を再稼働するよ
りも廃炉にしたほうが、経済合理性から見て、より多くの利益をもたらすと
判断されたからである。

原発施設は、いったん事故が起これば、補償を含めて莫大な処理費用がかか
り、他方、事故を起こさないための保守・管理にも多額の維持費用を必要と
する。

電力会社が事故予防のため、多額の保守・管理費用を支払わざるを得ないよ
うな仕組みを作ることが先決である。政治主導でそのような仕組みが作られ
れば、(経済の論理に従って)原子炉の廃炉はさらに進み、原発問題はおの
ずと解決するように思われる。

廃炉を阻止するために、国が原発会社に補助金を出す、などということは
あってはならない。自民党がそういう「ムダな抵抗」に走らないように、注
意深く目配りをする。それが主権者としての我々がなすべき努めではないだ
ろうか。
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国境を越える同性カップル

2017-12-28 14:59:59 | 日記
以前本ブログ(11月25日付の《同性パートナーに関する竹下発言
》)で、私は以下のニュースを取りあげたことがある。

自民党の竹下総務会長は23日、岐阜市で開かれた党の会合で、海外からの
国賓を迎えて開かれる宮中晩さん会に関連し、「国賓のパートナーが同性の
場合、出席に反対だ。日本の伝統には合わない」と述べ、野党側からは「差
別発言だ」などと批判が出ています。
                 (NHK NEWS WEB 11月25日配信)

このケースは、私自身が面白いと思い、また、頭の体操に格好の事例だとも
考えて取りあげたのだが、今になって考えてみると、必ずしも適切でなかっ
たように思える。何よりもこのケースは、リアリティに欠ける嫌いがある。
国賓待遇で来日する外国人といい、宮中晩餐会といい、我々庶民にはほとん
ど縁がないから、我々はこのケースに身をおいて、自分のことのように考え
ることができない。その意味で、このケースは、倫理学のケーススタディと
しては適切でなかったと言わざるを得ないのである。

同性カップル問題を考える場合、こんな例を持ちだすまでもない。もっと適
切で身近な例がある。きょうの朝日新聞は、40代のゲイである台湾人男性
の例を取りあげている。同性愛者というだけで、一般の我々には縁遠い存在
だと言えなくもないが、「国賓待遇で宮中晩餐会に招かれる外国人」に比べ
れば、まだしも我々一般庶民には近しい存在だと言えるだろう。

さて、この台湾人のゲイである彼A氏には、24年連れ添った日本人の同性
パートナーがいるのだが、1994年春に在留期限が切れて不法残留となっ
た。彼は家族同然のパートナーと一緒にいたいと願って日本に残り、昨年6
月、(不法残留者でも特別の事情があれば認められる)「在留特別許可」を
得るべく、入管当局への出頭を準備した。ところが、その手続きの最中に逮
捕され、退去強制令書をを発付されたのである。

問題は、彼がゲイであり、パートナーが同性だという点にある。異性のカッ
プルの場合なら、日本人と結婚すれば在留資格を得ることができる。(正式
な婚姻ではなく)事実婚であっても、異性のカップルの場合なら、「婚姻の
実質」を備えた「安定」「成熟」した関係があれば、特別許可を与えるべき
だとして、国外退去処分を取り消した裁判例も少なくない。ところがA氏と
そのパートナーの場合には、同性であるという理由で、正式な婚姻関係も、
事実婚の関係も認められないのである。

こうしたことを踏まえ、訴訟で男性側は、「同性カップルであるがゆえに2
人の関係が考慮されないのは性的指向を理由にした差別で、法の下の平等に
反する。異性カップルと同様に、夫婦同然の関係を考慮すべきだ」と主張し
ている。

さて、このケースの場合、我々はどう考えるべきなのだろうか。朝日新聞は
次のように書いている。
「世界的な流れを受け、日本が外国人同性カップルの在留資格を一部認める
ようになったのは13年。しかし、異性カップルと同じ「家族滞在」の資格
ではなく、家事使用人やアマチュアスポーツ選手らが使う「特定活動」名
目。海外とのズレが広がり、付け焼き刃の対応に追われている。」

同性カップル問題に、我々はどう対処したらいいのだろうか。端的に書こ
う。このケースの場合、私は台湾人男性A氏に「家族滞在」の資格を認めて、
在留資格を認めるべきだと考える。A氏が有する属性は、この場合に限って
言えば、(1)「台湾人である=日本人でない」ことと、(2)「同性の日
本人をパートナーにしている」ことであるが、この2つのうち、どちらの要
素がA氏にとってより大きな意味を持つのかが問題である。

A氏は在留期限が切れたにもかかわらず、家族同然のパートナーと一緒にい
たいと願い、あえて日本に残ろうとしたほどであるから、A氏にとって
は、(1)よりも(2)の要素のほうがずっと大きな意味を持っていたに違
いない。ーーとすれば、我々は(また、我々が選挙によって選んだ政府も)
この意味の重みを考慮し、A氏に「家族滞在」の資格を認めて、在留資格を認
めるべきではないだろうか。

もうすぐ年が明ける。平成が終わる来年2018年には、同様のケースが
もっと増えるかも知れない。
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今年の出来事〜2017年をふりかえる(その9)

2017-12-27 10:44:17 | 日記
「2017年をふりかえる」の作業は着々と進み、きょうは12月分のま
とめである。これが終われば、私が自分に課した年末のノルマは、めでた
く無事終了、・・・と相なるはずだった。

ところが困ったことに、12月をまとめるべき項目が立てられない。小見
出しになるような、大きな出来事が起こらなかったからだ。本ブログに私
が12月に書いた記事は、大相撲のネタが3本、北朝鮮ネタが3本で、あ
とはまちまちである。

そういえば、ブログのコメント欄(ーー私のブログの、ではないーー)に寄
せられた(ヒマ人たちの)意見も、「最近のテレビは、大相撲の話題ばかり
でちっとも面白くない」というものが多かった。これはテレビ番組製作者の
無能のためではなく、そもそも、ワイドショーのネタになるような、大きな
事件(イベント)が起こらなかったためである。テレビ作家だけでなく、全
国津々浦々のブロガー諸氏も、ネタを見つけるのに困ったのではないだろう
か。

まあ、日本は全国的に、爆弾低気圧で大荒れの天候とは裏腹に、小春のごと
く平穏無事。無事これ名馬という言葉があるが、2017年の12月は名馬
の月間だったということだろう。そうそう、名馬の誉れ高いキタサンブラッ
クも、3日前の12月24日には有馬記念を制し、有終の美を飾ったよう
だ。めでたし、めでたし。

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朝の食卓につき、新聞を広げると、「対北朝鮮 踏み込む制裁」の大きな見
出しが飛び込んできた。またか、と思う。国連安保理の対北制裁決議を、さ
も大事件のように報じるこの新聞の姿勢に、私は唖然とした。何を今さ
ら、・・・。「2017年をふりかえる」の作業を進めていると、北朝鮮問題を
本ブログで取りあげたことがいかに多かったかが分かる。作業を終えた8月
分までで、なんと28回を数える。本ブログを含め、日本で発信されたブロ
グのネタをカウントすれば、北朝鮮問題は話題の第1位にランクインするに
違いない。憶測まじりにあれこれと議論され、ああでもない、こうでもない
と予想されながら、ちっとも進捗を見せないのが、この問題の特徴と言え
る。そんな曖昧模糊とした展開にはもううんざりだが、事は我々の生活の、
その平安・安寧に関わっている。生活の根幹に関わる問題だけに、目を逸ら
してスルーすることもできない。無駄だと分かっていても、北朝鮮論議に関
心を寄せ、やきもきしながら空理空論念仏をくりかえす。そんなふうにし
て、2017年の1年が過ぎようとしている。ちっとも代わり映えがしない
まま・・・。

*追記:上の文章を書き終えてから、私は本題の「2017年をふりかえる
」の作業に取りかかったのだが、きょう作業の対象にした9月分だけでも、
北朝鮮関連の話題は13件にのぼる。勢いを増し、停まる気配を見せない2
台の暴走列車を、あんぐりと口をあけたまま見守るだけの9月だったよう
な・・・。

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朝方のコーヒーを飲みながら、ふと考えた。1年があっという間に過ぎてし
まうのは、私の実生活の平板さにも原因があるのではないだろうか。きのう
本ブログで、私は次のように書いた。「2017年をふりかえる」の作業を
進めていると、平板に思えたこの1年が、さまざまな出来事に彩られ、じつ
に起伏に富んだ1年だったことを、つくづく思い知らされる、と。こう書き
ながら、私は、「ホントかなあ?」という思いを打ち消せないでいた。平板
に思えたこの1年が、さまざまな出来事に彩られ、起伏に富んだ1年だった
なんて、私はどうしても思えないのである、実感として・・・。

この1年の私の実生活といえば、大半が自室に引きこもったままの、それこ
そ起伏に乏しい、じつに平板な1年だった。そのつど私の心を波立たせた日
々のニュースは、その平板な時間の底流へと溶け込み、記憶の黄昏にどんよ
りと、澱(おり)のように沈んでしまう。そういうことではないのか。

「歌は世につれ」という言葉がある。私がまだ現役の身で、左半身の麻痺も
なく、屋外をホイホイ自由に歩き回ることができ、人生の荒波に揉まれてい
るのだったら、その時その時の流行り歌は、日々の喜怒哀楽に記憶として刻
まれ、私の人生航路に、濃淡の襞を残しただろう。自室で独り過ごす平板な
時間には、でも、それがない。流行り歌も、時事の出来事も、同じこと。
そういうことではないのか。

きのう国連総会で、トランプ大統領のエルサレム発言を撤回するよう要求す
る決議案が、賛成多数で採択され、日本がこれに賛成票を投じたという
ニュースを聞いた。あれ?アメリカのポチであるはずの日本が、なぜ?と疑
問が湧いた。たぶん、アラブ諸国のご機嫌を損ねて、石油の供給が途絶える
ことを懸念したからだろう。日本国民の安寧のためには、アメリカも大事だ
が、石油も大事だ、と政府は判断したのだ。そう私は考えた。

この私の考えをネタにしてブログに書くとなれば、私はイスラエルーエルサ
レム問題に関する記事をネットで調べまくり、自分の見解を補強するため
に、調査と構想に半日ほどかけてから、やっとブログを書き始めることにな
る。そんなこんなで私の脳内にはそれなりの波風が立ち、それで私は暇潰し
をするのだが、「暇」という時間は、そんなふうにして消費されると、波風
の起伏までもが一緒に浪費されてしまうものらしい。そういう気がする。

さて、それでは本題の「2017年をふりかえる」の作業を始めるとしよう。

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朝食のパンをかじりなら、ふと、ひらめいた。一年はなぜ歳とともに、かく
も去来のスピードを速めるのか。先日のブログで、私は次のように書いた。
歳をとると、記憶までもがあっと言う間に時の闇に沈み去って行く、と。つ
まり、そういうことなのだ。3日前の記憶は、今は闇の中、1年前の記憶と
変わらない。1年前の記憶も、3日前の記憶も、時間の闇の中で渾然一体と
なり、見分けがつかないものになる。1年前の遠さは、3日前の近さと同等
の濃淡で、心の奥底に沈んでいる。

「2017年をふりかえる」の作業を進めていると、平板に思えたこの1年
が、さまざまな出来事に彩られ、なかなか起伏に富んだ1年だったことを、
つくづく思い知らされる。問題は、その起伏に気を取られて、「ふりかえる
」の作業が遅々として進まないことである。トホホ。

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今年2017年はどんなことが起こった年だったのか、ゆっくり振り返ろう
と思っていたら、ビッグ・ニュースが飛び込んできた。一つは(1)北朝鮮
情勢に関するもの、もう一つは(2)原発問題に関するものである。

(2)に関して、朝日新聞は次のように報じている。

関西電力が22日に臨時取締役会を開き、大飯原発1、2号機(福井県おお
い町)の廃炉を決めることが分かった。
(12月20日《大飯1・2号機、22日廃炉決定 福島以外の大型炉で初》)

また、(1)に関して、朝日新聞は次のように報じている。

北朝鮮が最近、生物兵器の炭疽(たんそ)菌を大陸間弾道ミサイ
ル(ICBM)に搭載する実験を始めたと、ソウルの情報関係筋が明らかに
した。米国も同様の情報を入手しており、18日に公表した「国家安全保障
戦略」での「北朝鮮は核と生物化学兵器で米国を脅かしている」という記述
につながったという。
(12月20日《北朝鮮、「炭疽菌ICBM」実験か 米韓に情報》)

(1)も(2)も、いずれも興味深いニュースである。もし(1)がホント
なら、北朝鮮に核兵器の開発を断念させたとしても、北の軍事的脅威は無く
ならない。腰を据えた対処が必要になるが、我々一般庶民にはいかんともし
難く、じっとこれを見守るしかない。一方、(2)のニュースは朗報に違い
なく、この趨勢を後押しするような世論の醸成が待たれるところだ。

などと、言いたいことはいろいろあるが、そんなことを考えていたのでは、
「2017年をふりかえる」の作業は遅々として進まない。1年という時の
流れを眺めようと川辺に来たら、次々飛び散る水しぶきに気を取られ、ゆっ
くり眺めることができなくなった、といったところだろうか。

思えば、これが私の今年1年だった。毎日ブログを書いていると、次々ふり
かかる水しぶきに気を取られて、流れの本流を見渡している余裕(ゆと
り)を見失う。そんなふうにして、2017年はまたたく間に過ぎたように
思える。

ならばこそ、「2017年をふりかえる」の作業は、私にとって意義深いも
のになるはずだが、ああ、それが遅々として進まない。トホホ。

*****************************
時が過ぎるのは早い。いつの間にかもう年の瀬である。時の流れは歳を重ね
るにつれ、しだいにスピードを増して行くように思われる。それは何故か。
思うに、60歳の人間にとって、1年は1/60であるが、70歳になれば
1/70になる。だから歳をとるにつれ、1年は短く感じられるようになる
のだ。ーーそんな話をケアマネさんにしたら、「なるほどねえ。さすがです

ねえ」と妙な具合に感心された。けれども、この名(迷?)解説は、私が考
え出したものだったか、それともどこかで読んだ話の受売りなのか、そのあ
たりの記憶が定かではない。歳をとると、記憶までもがあっと言う間に時の
闇に沈み去って行く。

そんなわけで、またたく間に過ぎ去った今年2017年はどんなことが起
こった1年だったのか、備忘をかねて整理しておかないと、自分が深い闇の
中にふわふわ漂っているようで、どうにも気分が落ち着かない。きのうから
始めた試みではあるが、自分が書いた過去記事を読み返していると、つい、
いろんなことを考えてしまい、作業はなかなか捗(はかど)らない。

どうせ乗りかかった船。かくなる上は、今年中の完成をめざし、焦らずにの
んびり行くとしようか。

**********************************
【1月】
●トランプ氏が米大統領に就任。
(関連記事:1月21日《引きこもり》
      1月22日《トランプの自己中路線》
      1月23日《トランプの産業政策》
      1月25日《米軍沖縄基地 台湾へ!?(続)》
      1月26日《トランプと「ポスト真実」の時代》
      1月28日《基地移設 そのゆくえと世界戦略》
      1月31日《トランプ 「引きこもり」大作戦》
      2月1日《トランプよ 公平さとは何か?》
      2月16日《サイコパスのトランプ》
      4月18日《北の寸止めミサイル》
      5月2日《トランプ君 その学習の記録》
      6月3日《パリ協定 自己中大統領の愚かな選択》
      11月10日《米中首脳会談 国家とは何か》
      11月28日《太平洋と軍事大国アメリカ》
      12月8日《聖都エルサレム》)

●慰安婦問題で日韓合意が成立。日本が10億円を拠出し「和解・癒やし財団」を設置することで手打ち。
(関連記事:1月7日《日韓合意のこれから》、
      1月12日《韓国 あの少女をどうする》)

●文科省天下り問題。
(関連記事:2月2日《天下りは是か非か》
      3月31日《文科省に見る「忖度」問題》)


【2月】

●安倍首相訪米、トランプ新大統領と初会談。
(関連記事:2月10日《トランプくんとの付き合い方》
      2月11日《「主人とサーバント」から「用心棒とクライアン
            ト」へ》)
      2月12日《社説で読む首脳会談》
      2月14日《「寅さんと御前様」のように》

●金正男、クアラルンプールで暗殺。
(関連記事:2月19日《金正男 珍説・暗殺の背景》
      2月21日《金正男暗殺 背景の真相》)
      2月22日《中国工作員の関与説はガセ?》
      2月23日《金正男暗殺 事実から動機へ》
      2月26日《金正男暗殺 影武者説》
      3月1日《金正男 暗殺をめぐる臆説(その1)》
      3月2日《金正男 暗殺をめぐる臆説(その2)》

●森友学園問題、国会で審議に
(関連記事:3月4日《森友学園問題の闇を穿つ》)

【3月】

●北朝鮮、ミサイル発射。
(関連記事:3月6日《ミサイルと陰謀と》
      3月7日《ミサイルと窮鼠》
      5月29日《北朝鮮 ミサイル発射のタイミング》
      6月9日《北朝鮮のねらいは何か》
      7月6日《ミサイル発射 対北圧力はいかに》
      7月7日《北朝鮮の存続は必要悪?》
      7月9日《北朝鮮問題 その方程式を解く》
      8月26日《北朝鮮 正体不明の飛翔体》
      8月29日《北のミサイル 日本上空を飛ぶ》
      8月30日《ミサイル一過の翌日は》
      11月29日《ウハウハの北のミサイル》
      12月7日《北朝鮮でクーデターが》
      12月9日《船員逮捕! 北の国から》)

●東日本大震災から6年。
(関連記事:3月11日《事故のあとで 不都合な真実》
      7月16日《何を今さらヨイショ記事》
      7月23日《人権と原発事故》
      7月31日《原発問題の しかししかししかし》
      8月13日《「脱原発」をどう考えるか》
      10月21日《原発ゼロの夢を見る》)

●森友学園問題炎上中。
(関連記事:3月14日《ある対話から》
      4月2日《森友問題  その場外バトル》
      6月21日《森友問題 幕引きになるのか》
      6月22日《森友学園 まずはジャブを一発》
      6月23日《森友問題 ジャブをもう一発》
      8月16日《川柳でガツンと》)

●稲田朋美防衛相、失言多々。
(関連記事:3月15日《本日の対話から》
      6月30日《稲田発言に読売新聞は》
      7月21日《陸自日報問題 稲田発言をめぐる仮説》
      7月22日《お飾り大臣の告白》
      7月28日《口先女大臣の自滅》
      7月30日《陸自のクーデター?》
      8月4日《PKO 撤収命令はどうした》)

●森友学園の籠池理事長、国会の証人喚問。
(関連記事:3月21日《対話  証人喚問の闇へ》)
      3月24日《証人喚問 祭りのあとのポスト真実》
      3月25日《森友問題 何が名誉毀損なのか》

●共謀罪法案、国会提出
(関連記事:3月22日《共謀罪改正案 その問題点》
      4月8日《リライトの共謀罪》
      4月24日《国会審議の体たらく》
      5月24日《「共謀罪」を共謀で》
      7月13日《ヤクザも怖がる共謀罪》)

●「忖度」がブームに。
(関連記事:3月27日《忖度を考える》
      3月31日《文科省に見る「忖度」問題》
      5月25日《昭和の伝説が》
      6月24日《森達也氏に問う》)

●香港で行政長官選挙
(関連記事:3月28日《民主主義の是非を問う》)

●核兵器禁止条約の制定をめぐる交渉会議。日本政府は不参加を表明。
(関連記事:3月29日《核廃絶論ふたたび再録》
      4月3日《核兵器禁止条約  不参加の意味を問え》
      8月6日《原爆忌に考える 核抑止論》
      10月29日《核兵器禁止条約と日本》
      12月5日《核問題と日本》)

●東芝の米子会社WHが経営破綻。
(関連記事:3月30日《WHに見る原発の未来》)

●政府、「教育勅語を教材に」発言。
(関連記事:4月1日《教育勅語を教材に?》
      4月6日《教育勅語 道徳教材としての是非を問う》
      4月7日《VRで道徳の教育》)

【4月】

●習近平国家主席が訪米。初の米中首脳会談。
(関連記事:4月4日《トランプ大統領 北をどうする?》)

●農水省、天下り問題発覚
(関連記事:4月5日《農水省 天下り またしても》)

●アメリカ、シリアを巡航ミサイル攻撃
(関連記事:4月9日《シリア攻撃 正義のゆくえ》
     4月14日《シリアをめぐる米とロ 捌けた朝日の提言は》)

●米朝緊張、トランプー金正恩のチキンレース上演中。
(関連記事:4月11日《シリアの次は北なのか》
      4月12日《米と北 チキンレースのゆくえ》
      4月13日《刃物を手にした窮鼠には》
      4月16日《米朝関係 その緊張のゆくえ》
      4月17日《北のミサイル 失敗か、成功か》
      4月18日《北の寸止めミサイル》
      4月21日《北への経済制裁 その先にあるもの》
      4月22日《北への攻撃 あるのか?ないのか?》
      4月30日《米朝チキンレース ドゥテルテの発言は》
      5月14日《北朝鮮情勢 快方に向かうのか?》
      8月2日《北朝鮮という問題の根源》
      8月10日《北朝鮮 制裁決議は何をもたらす》
      8月11日《断末魔の北朝鮮は》
      8月17日《米朝チキンレースの行方》
      8月18日《一線を越える二人は》
      8月20日《奥が深いぞ、北朝鮮問題》
      8月24日《戦国時代を現代に》
      9月1日《戦争か対話か 北朝鮮》
      9月4日《米朝開戦をめぐる夢のような話》
      9月5日《ミサイルには老子で》
      9月7日《プーチン発言に注目!》
      9月8日《プーチン発言の底意》
      9月9日《狂人独裁者 その存在と非在》
      9月10日《プーチンの祝電が意味するもの》
      9月12日《米朝戦争はどうなる?》
      9月13日《対北制裁後の世界情勢》
      9月16日《北のミサイルには こんな手で》
      9月21日《北朝鮮をめぐるここ1年》
      9月23日《狂犬同士の罵り合いに》
      9月24日《狂人理論の狂人たち》
      9月26日《痴情のもつれ 米朝バトル》
      10月6日《米政権 内部対立と日本の国難》
      10月11日《対北ミサイル問題 新兵器現る!?》
      10月27日《見よ、新兵器の威力を!》
      11月22日《米軍首脳 北の核に対して》
      11月24日《核使用の条件 アメリカ議会の危機感》
      12月10日《北の国 決着はドローンで》)

●千葉県我孫子市で、ベトナム国籍の女児が殺害。
(関連記事:4月15日《女児への犯罪を防ぐには》)

●東日本大震災に関する復興相の失言が問題に。
(関連記事:4月26日《復興相の失言 そのアホさの真相》
      4月27日《復興相のアホ発言 その構造と本質》)

●「声優のアイコ」に実刑判決
(関連記事:4月29日《「声優のアイコ」の罪を問え》)


【5月】

●北朝鮮情勢を受け、安倍自民党の改憲論が勢いづく。
(関連記事:5月4日《憲法記念日が過ぎて》
      5月5日《安倍首相 憲法改正と北朝鮮問題》
      5月6日《「北朝鮮の脅威」の中身を問え》
      5月7日《改憲論 そのドグマとドクサ》
      5月9日《軍備と外交》)

●中国、南シナ海における覇権拡大路線が顕著に。
(関連記事:5月20日《牙を剥かれてドゥテルテは》
      5月23日《国際政治の裏表》
      6月4日《敵の敵でも敵?》
      11月23日《漁夫の利か 南シナ海で中国は》)

●安倍政権の独裁体質が顕著に。
(関連記事:5月26日《政権の劣化が止まらない》
      6月13日《安倍首相の独裁政権は》
      6月15日《アイヒマンの義家は》
      6月17日《加計学園と共謀罪 その共通の根っこ》
      6月19日《マフィアには選挙で》
      6月20日《マフィアと独裁政治》)

●加計学園問題、炎上。
(関連記事:5月28日《加計学園問題 その眼目は》
      6月5日《自業自得の印象操作》
      6月6日《規制の岩盤を砕く》
      6月10日《傍若無人の君子豹変》
      6月11日《文書と事実の詰将棋》
      6月12日《安倍首相 活路はいかに》
      6月16日《文章の名人・萩生田》
      7月11日《特区制度は行政をゆがめたのか、
            岩盤規制が行政をゆがめたのか?》
      7月12日《今治市 大学誘致の実態は》
      7月25日《閉会中審査に社説は》
      11月3日《目眩まし、そして目眩まし》
      11月15日《加計学園 その闇の中へ》)

●加計学園問題で前川の乱。
(関連記事:5月30日《前川砲 発射するも》)


【6月】

●安倍政権、末期症状。
(関連記事:6月25日《ミサイル危機をプロデュース》
      6月27日《目くらましの改憲発言なのか》
      7月2日《見よ 民衆の怒りを》
      7月8日《秋葉原と共謀罪》
      7月10日《難破船 安倍丸のゆくえ》
      7月15日《危険水域の内閣安倍丸は》
      7月26日《安倍というアンチ・ヒーローの復権》
      8月1日《政治生命を賭けた冒険》)

●小中教育の現場にナショナリズムの影。
(関連記事:6月29日《小中教育にナショナリズムは》)


【7月】

●都議選。小池知事「都民ファースト」勝利。自民党惨敗。
(関連記事:7月3日《自民党 惨敗のあとで》)

●小池都知事の動向が注目の的に。
(関連記事:7月4日《小池一派は受け皿になり得るのか》
      7月5日《小池新党は安倍自民と連携するのか》
      9月3日《かき捨てにできない恥も》)

●野党の紆余曲折
(関連記事:7月14日《民進党 凋落の原因を問う》
      7月29日《蓮舫オバサンの辞任と民進党》
      9月29日《保守新党は何を目指すのか》
      9月30日《(旧)民進党 ふるい落とされる議員たち》
      10月1日《参集するリベラルの力は》
      10月2日《リベラル新党 結成に寄せて》
      10月17日《衆院選的噂話雑談》
      10月18日《衆院選的噂話再考》
      10月19日《韓信の股くぐりなのか》)


【8月】

●第3次安倍改造内閣発足
(関連記事:8月5日《ヘーゲルで読む改造人事》)

●普天間所属のオスプレイ、オーストラリア沖で墜落。
(関連記事:8月7日《グッド・ジョブだよ 小野寺クン》
      8月8日《スルーされ、シカトされた小野寺クンは》
      8月9日《頑張れ、江崎の爺さん》)

●北海道で陸自と米海兵隊の共同訓練開始。
(関連記事:8月12日《日米軍事同盟の本質》)

●日米2プラス2開催。
(関連記事:8月19日《2プラス2問題で社説は》
      8月22日《「米艦防護」はどうなのか》
      8月23日《「米艦防護」はどうなのか(その2)》)

【9月】

●衆院解散、総選挙に。
(関連記事:9月19日《衆院選 その争点と野党》
      9月20日《衆院選 隠蔽される問題点》
      10月12日《選挙に見る 政治の本質》
      10月13日《二つの迷惑施設》
      10月15日《選挙に見る 民主主義の陥穽(おとしあな)》
      10月16日《衆院選 夢も希望もない》
      10月20日《朝の雑感》)

●希望の党、設立。
(関連記事:9月27日《羊頭狗肉の希望の党》
      9月28日《民希 合流話の裏事情》
     10月3日《アウフヘーベンか、排除の論理か》
     10月4日《痛し痒しの「絶望の党」》
     10月5日《希望の党 女性代表と女性たち》
     10月8日《希望の党とは何か》)


【10月】

●衆院選、自民大勝。
(関連記事:10月23日《理屈で勝ったか自民党》
      10月24日《改憲か護憲か 戦争か平和か》
      10月25日《軍備と国家防衛》
      10月26日《醜態さらしの希望の党》
      11月1日《北●●さまさま》
      11月2日《訊かないで、お願い!》)


【11月】

●トランプ米大統領来日
(関連記事:11月4日《どうする武士の国・日本》
      11月5日《我がシンゾーは北朝鮮をどうする》
      11月7日《笑ぅせぇるす大統領》
      11月8日《ドナルドとシンゾー 商談成立の周辺》
      11月9日《ある日の日米首脳笑談》)

●日中首脳会談
(関連記事:11月14日《習主席 その微笑の奥に》)

●横綱日馬富士、貴ノ岩に暴行。
(関連記事:11月16日《日馬富士 蟻の一穴》
      11月17日《日馬富士 暴力沙汰とパワハラと》
      11月18日《日馬富士事件 閉じたモンゴル共同体》
      11月19日《日馬富士暴行事件 何が悪なのか》
      11月21日《貴乃花親方 何のために》
      11月30日《横綱日馬富士の引退に寄せて》
      12月1日《角界の闇を見た》
      12月3日《角界の闇を穿つ》
      12月4日《大相撲ショービジネス》)

●筧千佐子被告に死刑判決
(関連記事:11月26日《認知症と犯罪》)
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