(承前)
要塞化した2つの国家ーートランプのアメリカと、プーチンのロシアーーはいずれ必ず衝突し、この衝突は戦争へと発展する。これが「知の巨人」ハラリ氏の見立てである。
この戦争ではかなりの高確率で核兵器が使われ、人類は滅亡の危機に立たされるかもしれない・・・。
そんな絶望的な予測を聞かされるとき、私はつくづく思うのだが、人は希望がないと生きていけない弱い存在なのかもしれない。絶望の中でこそ人は希望を持ちたがるものだ、と言えるだろう。
私もその一人として、ハラリ氏の言説の中に何か希望につながる展望はないものかと、オプチミスティックな展望を探そうとした。
案の定、それはすぐに見つかった。以下の言葉を、我々はだがオプティミストの安易な展望の提示と見るべきではあるまい。ハラリ氏自身が希望を渇望する一人の人間として、希望のよすがとなる兆候を、人類の歴史の中に必死に探したはずだ。ハラリ氏は次のように述べている。
「人類の長い歴史から学ぶべきことは、信頼を築くという人間の驚くべき能力です。
10万年前、人類は、数十人の小さな集団で暮らし、外の人間を信頼できませんでした。今日では、数百万人が互いに信頼し合う国家のような巨大なネットワークが構築されています。過去には多くの戦争や犯罪などの問題があったにもかかわらず、互いによりよく信頼を築く方法を学んできたのです。
私たちの食べ物、技術、発想のほとんどは、10年前、1000年前、あるいは5000年前に外から来たものです。もしある国が『外から何も欲しくない、国内にあるものだけを使う』と言うなら、誰もこれまでのように生きることはできません。自分の外にあるものを、まるで空気のように信頼しなければなりません。」
(同前)
人と人との間の「信頼」のネットワーク。このネットワークは国境の壁を越え、交易の拡大とともに、グローバルな規模へ広がっていく。ジコチュー(自己中)のトランプがこのネットワークをどれだけ分断しようとしても、このネットワークはしょせん国家権力の及ぶところではない。
絶望の中で、希望をつなごうとする我々。我々はこの「信頼のネットワーク」にこそ信頼を寄せるべきなのかもしれない。
この戦争ではかなりの高確率で核兵器が使われ、人類は滅亡の危機に立たされるかもしれない・・・。
そんな絶望的な予測を聞かされるとき、私はつくづく思うのだが、人は希望がないと生きていけない弱い存在なのかもしれない。絶望の中でこそ人は希望を持ちたがるものだ、と言えるだろう。
私もその一人として、ハラリ氏の言説の中に何か希望につながる展望はないものかと、オプチミスティックな展望を探そうとした。
案の定、それはすぐに見つかった。以下の言葉を、我々はだがオプティミストの安易な展望の提示と見るべきではあるまい。ハラリ氏自身が希望を渇望する一人の人間として、希望のよすがとなる兆候を、人類の歴史の中に必死に探したはずだ。ハラリ氏は次のように述べている。
「人類の長い歴史から学ぶべきことは、信頼を築くという人間の驚くべき能力です。
10万年前、人類は、数十人の小さな集団で暮らし、外の人間を信頼できませんでした。今日では、数百万人が互いに信頼し合う国家のような巨大なネットワークが構築されています。過去には多くの戦争や犯罪などの問題があったにもかかわらず、互いによりよく信頼を築く方法を学んできたのです。
私たちの食べ物、技術、発想のほとんどは、10年前、1000年前、あるいは5000年前に外から来たものです。もしある国が『外から何も欲しくない、国内にあるものだけを使う』と言うなら、誰もこれまでのように生きることはできません。自分の外にあるものを、まるで空気のように信頼しなければなりません。」
(同前)
人と人との間の「信頼」のネットワーク。このネットワークは国境の壁を越え、交易の拡大とともに、グローバルな規模へ広がっていく。ジコチュー(自己中)のトランプがこのネットワークをどれだけ分断しようとしても、このネットワークはしょせん国家権力の及ぶところではない。
絶望の中で、希望をつなごうとする我々。我々はこの「信頼のネットワーク」にこそ信頼を寄せるべきなのかもしれない。










