妄想力にはいささか自信のある私・天邪鬼爺だが、その私も真っ青なネット記事のタイトルを見た。
《テラハ木村花さんの死を“政権批判封じ”に利用する政治家と安倍応援団》
(リテラ5月28日配信)
フジテレビ『テラスハウス』の出演者だったプロレスラーの木村花さん(22)の自殺を、安倍首相のシンパが「政権批判封じ」に利用している、だって?一体どういうことなのか?
この記事によれば、木村花さんは「SNSでの誹謗中傷」を苦にして自殺した。こうした痛ましい問題を二度と起こらないようにするべく、政治家たちが「SNSでの誹謗中傷の規制」に乗り出したというのである。規制が強化されれば、「SNSでの誹謗中傷」は封じ込められ、安倍政権に対する批判も「けしからん誹謗中傷」であるとして取り締まりの対象になる。記事は次のように述べる。
「そもそも、何をもって『ネット上の誹謗中傷』とするかは極めて曖昧であり、かつ、その基準をつくるのは、権力者である政府や政治家だ。これまでの安倍政権の姿勢を考えれば、『政治に対する批判』を『誹謗中傷』にこじつけて取り締まるようになるのは、火を見るより明らかだ。
言っておくが、これは妄想でも決めつけでもない。事実、すでに安倍応援団のタレントやネット右翼たちは、まっとうな『政治批判』を『誹謗中傷』と言い換えて、政権に批判的な声を封じ込めようとしている。」
この「リテラ」の主張がどの程度ホントなのか、残念ながら私には確かめる術がないが、この主張が私・天邪鬼爺の「妄想」のはるか上を行っていることは確かである。
話は変わるが、きのうの本ブログで、私は次のように述べた。
「コロナ感染の拡大防止か、都民経済の衰退防止かーー。この二者択一の問いを前に、小池知事は後者、都民経済の衰退防止を選んだのだろう。当然、前者、コロナ感染の拡大防止という課題はシカトされる。」
この文章を私の「妄想力」によって補強しようという気になったのは、きょう読んだ「リテラ」の記事に大きな刺激を受けたからである。
妄想するに、小池都知事のもとには、「これでは商売にならない。このままでは首をくくるしかない」、「助けてくれ」、「何とかしてくれ」、「おまえは血も涙もない悪魔だ」といった飲食店主たちの悲鳴に近い叫びが数多く寄せられているに違いない。小池知事は、この7月に実施される都知事選をひかえ、都民の民意には敏感になっているはずだ。
民意は、声の大きさに左右される。コロナ感染を怖れる都民の声は、困窮した飲食店主たちの悲痛な叫びに押されて、どうしても聞こえにくくなる。だから小池知事は、都民経済の衰退防止を優先し、結果として、コロナ感染の拡大防止という課題には目をつぶることになったのだろう。
だが、コロナの「第2波」はひたひたと東京都にも押し寄せている。東京都が商店や商業施設に対する規制緩和の段階を現在の「ステップ1」から次の「ステップ2」に進め、緩和の対象を広げたとき、懸案のコロナ対策はどうなるのか。2桁台、3桁台に跳ねあがったコロナ感染者の数字がマスコミで報じられれば、都知事はこれを無視することはできない。といって、一度緩和を進めたら、もう後戻りはできないのだ。
やはり私は、悪い予感を拭うことができないのである。
《テラハ木村花さんの死を“政権批判封じ”に利用する政治家と安倍応援団》
(リテラ5月28日配信)
フジテレビ『テラスハウス』の出演者だったプロレスラーの木村花さん(22)の自殺を、安倍首相のシンパが「政権批判封じ」に利用している、だって?一体どういうことなのか?
この記事によれば、木村花さんは「SNSでの誹謗中傷」を苦にして自殺した。こうした痛ましい問題を二度と起こらないようにするべく、政治家たちが「SNSでの誹謗中傷の規制」に乗り出したというのである。規制が強化されれば、「SNSでの誹謗中傷」は封じ込められ、安倍政権に対する批判も「けしからん誹謗中傷」であるとして取り締まりの対象になる。記事は次のように述べる。
「そもそも、何をもって『ネット上の誹謗中傷』とするかは極めて曖昧であり、かつ、その基準をつくるのは、権力者である政府や政治家だ。これまでの安倍政権の姿勢を考えれば、『政治に対する批判』を『誹謗中傷』にこじつけて取り締まるようになるのは、火を見るより明らかだ。
言っておくが、これは妄想でも決めつけでもない。事実、すでに安倍応援団のタレントやネット右翼たちは、まっとうな『政治批判』を『誹謗中傷』と言い換えて、政権に批判的な声を封じ込めようとしている。」
この「リテラ」の主張がどの程度ホントなのか、残念ながら私には確かめる術がないが、この主張が私・天邪鬼爺の「妄想」のはるか上を行っていることは確かである。
話は変わるが、きのうの本ブログで、私は次のように述べた。
「コロナ感染の拡大防止か、都民経済の衰退防止かーー。この二者択一の問いを前に、小池知事は後者、都民経済の衰退防止を選んだのだろう。当然、前者、コロナ感染の拡大防止という課題はシカトされる。」
この文章を私の「妄想力」によって補強しようという気になったのは、きょう読んだ「リテラ」の記事に大きな刺激を受けたからである。
妄想するに、小池都知事のもとには、「これでは商売にならない。このままでは首をくくるしかない」、「助けてくれ」、「何とかしてくれ」、「おまえは血も涙もない悪魔だ」といった飲食店主たちの悲鳴に近い叫びが数多く寄せられているに違いない。小池知事は、この7月に実施される都知事選をひかえ、都民の民意には敏感になっているはずだ。
民意は、声の大きさに左右される。コロナ感染を怖れる都民の声は、困窮した飲食店主たちの悲痛な叫びに押されて、どうしても聞こえにくくなる。だから小池知事は、都民経済の衰退防止を優先し、結果として、コロナ感染の拡大防止という課題には目をつぶることになったのだろう。
だが、コロナの「第2波」はひたひたと東京都にも押し寄せている。東京都が商店や商業施設に対する規制緩和の段階を現在の「ステップ1」から次の「ステップ2」に進め、緩和の対象を広げたとき、懸案のコロナ対策はどうなるのか。2桁台、3桁台に跳ねあがったコロナ感染者の数字がマスコミで報じられれば、都知事はこれを無視することはできない。といって、一度緩和を進めたら、もう後戻りはできないのだ。
やはり私は、悪い予感を拭うことができないのである。