ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

岸田首相と自民党 派閥解散宣言のゆくえ

2024-01-20 11:26:39 | 日記
岸田首相は、自らが領袖をつとめる派閥「宏池会」の、その「解散を検討している」と明らかにした。


このところ各派閥の「パー券・裏金」問題が世間の耳目を集め、派閥はすっかり諸悪の根源のような存在になり果てている。当初は安倍派の「清和政策研究会」の不正だけがやり玉に上げられ、その頃は岸田首相も高みの見物を決め込んでいたようだが、その後、自らの「宏池会」でも不正が発覚し、元会計責任者に司直の手が伸びていることがわかると、岸田首相にも「宏池会を解散しなければ、民心が離れ、政権の維持は不可能になる」とわかったのだろう。


このニュースはさっそく永田町をかけめぐり、ドタバタ劇のような喜劇じみた騒動を巻きおこすことになる。


「派閥解散を言うのなら、事前にほかの派閥に了解を得るのがスジだ。」
茂木派の閣僚経験者は、このニュースを聞いてこう憤ったとか。これでは、「派閥の解散は、派閥の意向を踏まえて行うべきだ。派閥の意向を無視すべきではない」と言っているようなものだ。


岸田首相も岸田首相である。岸田首相は19日、記者団に対し「政治の信頼回復のために『宏池会』を解散するということを申し上げた。ただ他の派閥のありようについて何か申し上げる立場にない」と述べたとか(NHK NEWS WEB 1月19日配信)。


「他派閥のことについては、口出しはできない」などと治外法権論を振りかざす党の総裁が、党全体の「政治刷新」を実現できるかどうかは、火を見るよりも明らかである。


立憲民主党の泉代表は、岸田総理が他の派閥の解散への言及を避けたことについて「総裁としての責任を全く果たしていない。指導力も何もない、責任感もない」と批判したというが、そんなことは今さら言われなくてもわかっている。問題は、泉くん、自壊しそうでなかなか自壊しない、自民党というこの鵺(ぬえ)のようにしぶとい政党を、どうやって追い詰めるかだ。甘く見てはいけない。頼みますぜ。

コメント
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