ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

立てこもり老人の悲哀

2023-11-01 11:05:34 | 日記
さあて、アレはどうなったかな?
けさの起きがけに、私はNHKのニュースサイトを開いてみた。
アレについて、こう書かれていた。


31日午後、埼玉県蕨市の郵便局に86歳の容疑者が拳銃を持って立てこもりましたが、先ほど警察の捜査員が突入し人質強要処罰法違反の疑いで逮捕しました。中に取り残されていた女性は午後9時すぎに男の隙を見て自ら逃げ出して無事でした。
(NHK NEWS WEB 11月1日配信)


なあんだ。
私は拍子抜けした気持ちだった。犯人が捕まったことはわかったが、犯行の動機については何も書かれていない。記事をたどってみた。郵便局に立てこもった理由については、「郵便局の人と話がしたかった」と供述したという。


86歳の犯人は、郵便局に立てこもる前、自宅に放火し、病院に発砲している。発砲した理由について、犯人は「診察に不満があった」と説明しているという。


NHKのニュースを見、朝日新聞のネット記事を読んでも、この86歳の老人がなぜこのような犯行に走ったのか、私はその動機を知ることができなかった。


やっぱり、アレなのか・・・。私は昨夜7時、テレビを見てこの事件を初めて知ったとき、次のように推測したことを思い出した。


この爺さんは、元ヤクザの成れの果てなのかもしれない。ボケがきて認知症に罹り、何かの妄想にとらわれて自宅に放火、病院に発砲、郵便局に立てこもり、となったのだろう。


あるいは、この爺さんは何でもいいから事件を起こして、警察に捕まりたかったのかもしれない。警察に捕まり、ブタ箱入りとなれば、3食のメシの心配は要らなくなる。
ええい、それならこっちのほうがずっとマシだ!
食いつめて空腹に堪えきれなくなったこの爺さんは、「3食昼寝付き」の監獄生活へと追い立てられたのだろう。


いずれにしても、高齢者の犯罪のニュースには物悲しいものがある。


この私はどうなのか。手足が不自由なため、鬱憤晴らしの暴走もできず、さしあたり3食のメシには困らないぬくぬくジジイの私は、幸福なのだろうか。それとも不幸なのだろうか。

コメント
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