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ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

トランプ関税を嗤う

2025-04-16 09:14:34 | 日記
おととい4月14日、国会では「トランプ関税」をめぐる集中審議が行われた。その様子をテレビ中継で見ながら、私は、40年前の1980年代中頃のことを思い起こした。
日米貿易摩擦が激しくなっていたその頃、テレビのニュースでは、アメリカの自動車労働者たちが日本車をハンマーでたたき壊す荒々しいパフォーマンスの映像が何度となく流された。
その頃、日本車はアメリカで大いに売れ、アメ車が売れなくなった。アメ車が売れなくなり、アメリカの自動車産業は苦境に立たされたが、仕事を失ったアメリカの自動車労働者たちは「これは日本車のせいだ」と考えたのだろう。短絡的でトンデモな思い違いである。この思い込みの根本にある(幼稚園児並みの!)単純な発想は、40年後の今、この国をリードする暴走老人、あのトランプの浅はかな思い込みと少しも変わらない。

アメ車が売れなくなったのは、日本車のせいではない。ガソリンをバカ食いするなど、アメ車が時代の現実にそぐわなくなったためである。そんなこともわかろうとせず、燃費を改善しようともしないアメ車メーカーの怠慢さ・愚かさ加減には恐れ入るが、40年後の今もアメリカの大統領が同じ轍を踏んでいるとあっては、何をかいわんや、ただただ呆れ果てるしかない。

トランプくんよ、あんたもビジネスの覚えがあるのなら、知らぬはずはあるまい。良い商品は売れ、悪い商品は売れない。時代の要求にマッチした車、燃費が良く、安全性が高く、故障の少ない車をつくれば、「関税だ!」、「関税だ!」と大騒ぎを演じなくても、アメ車は自ずと売れるようになるということ、そんなことがなぜあんたには分からないのだろう。
それともあんたは、アメ車メーカーは燃費の良い車、安全性が高く、故障の少ない車を作る能力がない、とでも思い込んでいるのだろうか。アメ車メーカーを甘やかすのも大概にしたほうがいい。甘やかしが
「アメ車が売れないのは、俺達のせいではない。日本車のせいだ!」
などという甘ったれた思い込みを生み出すのだぜ。

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