「米中首脳、台湾・中東協議へ 1年ぶり、15日に会談」
きのうの朝日新聞に掲載されたこの見出しを見て、私は「おお!」と明るい気持ちになった。
アメリカがーー覇権をかけて中国としのぎを削っているあのアメリカがーー競争相手の中国との協調路線に舵を切った。そうこの見出しは告げていた。これは喜ばしいことだ。
軍隊同士の鍔迫り合いは、一触即発の暴発の危機を蔵している。両国とも第一級の軍事大国である。当初は戦闘機同士の接触事故であっても、それはたちまち拡大・エスカレートし、大掛かりな世界大戦規模の戦闘へと発展しかねない。
きのうの朝日新聞に掲載されたこの見出しを見て、私は「おお!」と明るい気持ちになった。
アメリカがーー覇権をかけて中国としのぎを削っているあのアメリカがーー競争相手の中国との協調路線に舵を切った。そうこの見出しは告げていた。これは喜ばしいことだ。
軍隊同士の鍔迫り合いは、一触即発の暴発の危機を蔵している。両国とも第一級の軍事大国である。当初は戦闘機同士の接触事故であっても、それはたちまち拡大・エスカレートし、大掛かりな世界大戦規模の戦闘へと発展しかねない。
「米側は、不測の軍事的衝突が起きるような事態を未然に防ぎたいと考えている」と記事本文が述べるように、そういう不測の事態を避けるのが、今回の階段の狙いの一つなのだろう。
さらに記事は「米中の動向は、混迷が深まる世界情勢が安定に向かうか否かを大きく左右する」と述べるが、その通りで、事は単なる米中の軍事衝突にはとどまらない。軍事大国である米中の軍事衝突は、世界情勢の命運を左右するのだ。
これは決して対岸の火事ではない。米中が戦闘の火蓋を切れば、とばっちりは真っ先に(アメリカの同盟国である)日本に及ぶ。今回の米中会談でそれが避けられるなら、これほど喜ばしいことはない。そう考えて、私の気持ちは明るくなったのである。
それにしても気がかりなのは、我が日本の対中姿勢である。我が国の岸田政権はアメリカの尻馬に乗ってか、中国への敵対姿勢を露わにしている。対中包囲網を築き、同盟国の日本に中国への敵対姿勢をとるようけしかけるのは、アメリカの意図的な戦略なのだろうか。
私の脳裏に浮かぶのは、ヤクザ組織の大親分と、下っ端のチンピラとの関係である。大親分は温厚な好々爺の顔を見せて、善良な市民を装っている。それでいて恐喝などの悪事はチンピラにやらせるのだ。日本も親分のアメさんに倣い、外交的な努力にもっと力を注いだほうがよいのではないだろうか。