趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『爆問学問 「よりよく死ぬための哲学」』

2009年12月08日 | テレビ
何度か記事にも書いていますが
NHK『爆笑問題のニッポンの教養』が
気に入っていて、毎回録画して観ています。

何が気に入っているかというと
登場する学者先生達が、皆面白いからです。
そして、人の話をちゃんと聞くことができ
また聞かれたことに対してちゃんと答える人たちだからです。
太田光という人の無茶な問いかけや物言いにも
丁寧に答える様子がとてもいいです。

当たり前のようでいて
ちゃんと会話のキャッチボールのできる大人は
そんなに多くないという印象を持っています。
特にイバリン坊のオッチャン・オバチャンたちなどなど。
自分がそうならないようにと
戒めのようにしています^^;

今回登場した清水哲郎東京大学教授は、
25年前に始まった妻のガン闘病をきっかけに
初めて「死」というものと向き合ったという。

誰もが避けられないにもかかわらず、
ふだんは考えることなく遠ざけている「死」。
その死に向き合うことで、
死までの生き方、生の意味を問い直そうとする学問が「死生学」だそうです。

近所に住む娘の同級生のお母さんの訃報が届いたところでした。
私とたいして歳が変わらないのです。
驚きとまた、いつ自分に降りかかっても不思議はないという状況に
たじろぎ、いつになく番組を複雑な思いで観てしまいました。

放送の中で爆笑問題の二人は先生から
「どんな死に方をしたいか」と問いかけられていました。
その答えを探しているうちに
それが取りも直さず、
「どう生きたいか」に通じていることに気づくのです。

ああ、このことはきっと誰もが普段から
ちゃんと自分自身に問いかけ、
そしてその時々の答えを常に持っているべきなのだと思いました。
老いも、若きも、み~んな。。