趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

「生きにくい子どもたち」岩宮恵子

2008年08月05日 | 
著者の岩宮恵子さんは、カウンセラーをされています。
思春期の子どもたちとの
カウンセリングの現場から
思春期特有の難しさ
ある種の生きにくい子どもというものについて
わかりやすく
ていねいに
実際のカウンセリングを追いながら
解き明かしてくれます。

実例として登場する子ども達は
確かに大きな病気を抱えていますが
そこで展開していく心の旅は
全ての人に共感されると思います。

特に、子どもというものに対する
親の覚悟、というか
親のなすべきことが
具体的に
わかりやすく解説されているのです。

子育てに悩む多くの人の
支えになりそうな本だと思いました。

この著者はほかに
「思春期をめぐる冒険―心理療法と村上春樹の世界 」
という本も出しています。
実はこちらのほうを先に読んで
なかなか面白かったので
「生きにくい・・」を手にとりました。
こちらもお勧めです。。